宮坂学副知事誕生!賛成の立場から

こんにちは、東京都議会議員(町田市選出)のおくざわ高広です。

一昨日は、私の一般質問もありましたが、あわせてヤフー株式会社元社長の宮坂学氏を副知事とする人事案について採決があり、賛成多数で可決されました。先般のブログ「民間出身の副知事に期待すればこそ」でも取り上げましたが、本件への賛否について、責任をもって臨みたいと考えおり、私たちが賛成とした理由を記しておきたいと思います。

副知事に就任した宮坂氏(東京都知事Facebookより:編集部)

賛成ポイント① 能力・組織運営手腕について

誰もが知るIT企業のヤフー株式会社の社長・会長を歴任した宮坂氏でありますから、その能力・組織運営手腕については疑うところはありません。むしろ、これほどの方を政治任用する例は都道府県では稀と言えるといえます。

☆以下、一緒に過ごされてきた方々の言葉を引用☆

✓視点がするどく、対応するアクションも早く、周りの意見もきちんと吸収する方。
✓非常にフラット且つ現場も良く見えており、上にも下にも好かれている。
✓若手がどんどん意見して、前に進めてくれることを好む。

✓ワイルドでアクティブな冒険家。
✓疑いようがないほどの人格者。
(昨日の議会後に各会派にご挨拶にまわられた際も、90度に腰を折ってのご挨拶をされていました。)

ポイント② 都職員とのコミュニケーション

たしかにこれまでとは畑違いの行政における手腕は未知数との声も聞かれます。そこで、複数の都庁職員の話を聞いてみると、「よく職員の話を聞きながら進めている」「チームの一員という感覚で接しており、大変仕事がしやすい」といった声が聞こえてきており、これもスムーズに進みそうです。

ポイント③ 組織体制について

ひとえに副知事といっても、その所管や権限にはそれぞれ違いがあり、宮坂氏がどのような位置づけの副知事になるのか、さらに言えば改革を進める宮坂氏を支えていく体制はいかなるものか、が大変重要です。これは、代表質問における知事の答弁を引用させていただきます。

(自民党代表質問への答弁)
情報通信の点から都庁を横断的に取りまとめて、全庁一丸となって取り組まなければなりません。
(中略)
官民問わない調整力と交渉力を持つ、ICT専任の副知事が進言や助言にとどまらず、政策の実現に向けて都庁全体を力強く牽引していく必要がございます。
(中略)
局の所管というかたちではなく、ソサイエティ5.0及び5G政策の推進を全庁横断的に担うと共に、他の副知事と連携をしながら、東京の成長戦略や働き方改革など、都政改革におきましても知見を活かしていただいて、世界をリードする、デジタル先進都市・東京の実現を目指して活躍していただきたい。

(都民ファーストの会への答弁)
宮坂氏を副知事として中核に添え、しっかりとした管理執行体制のもと、専門人材の確保などを着実に進める。
(中略)
(都庁において)AI等の先端技術を活用できるIT人材の確保が必要。
(中略)
今後の職員の採用にあたりましては、IT関連の職種を新設するなど、中長期に渡って都政を担う人材にふさわしい採用方法や育成策の実現に向けまして、速やかに検討を進めてまいります。

つまり、
✓これまでにはない全庁横断的なポストとして、改革を牽引する立場になる。
✓改革を進め、かつ将来にわたって都庁内に改革の魂を残す組織体制をとる。
ということ。この決意がしっかりと形になるように見届けていきたいと思います。

結論、賛成。
こうした調査から、やはり宮坂氏に副知事として改革のかじ取りをしていただきたいと考えるに至り、賛成をさせていただきました。

引き続き、議会側から改革を進める一助になるように、一つひとつの判断に責任をもって臨んでいきたいと思います。


編集部より:この記事は、東京都議会議員、奥澤高広氏(町田市選出、無所属・東京みらい)のブログ2019年9月11日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおくざわ高広 公式ブログをご覧ください。