民間出身の副知事に期待をすればこそ。

こんばんは、東京都議会議員(町田市選出)のおくざわ高広です。

すでに報道されているように、東京都副知事にYahoo!での社長、会長を歴任した宮坂学氏を任命する方向性が示されました。民間出身の副知事となれば、猪瀬直樹元知事(石原都知事時代に副知事)以来となります。宮坂氏については、人格、能力ともに素晴らしいとの評判を聞いており、東京大改革を進める牽引役として大きな期待が寄せられています。

副知事に指名された宮坂氏(東京都知事Facebookより)

副知事に指名された宮坂氏(東京都知事Facebookより)

一方で、私は議会の役割をどう果たしていくのかという点で問題意識があります。副知事人事は知事が指名し、議会で同意されれば、選任されます。過去の議会においては政局となりやすい面もあったそうですが、都庁という大組織のNo.2であることからも、都民の皆様の理解を得ることが重要です。また、現場で改革を進めていく都庁職員の方々との考えを擦り合わせ、余計なハレーションを生まないことも大切です。これまでも民間の有識者らが都政改革に挑み、なんらかの理由でその道を途絶えさせる結果となってきました。今回こそは、都民の皆様の期待に応えるべく、宮坂氏がその手腕を発揮できるように、入り口の議論を丁寧にしなければならないと考えます。その意味から、開かれた場で議論を重ねていく、そのプロセスにこそ、議会の果たすべき役割があるのではないかと思うのです。

知事が任命責任を負うのと同様に、私も一議員として、この人事案への賛否(同意するか否か)については、将来にわたる責任を自覚しながら答えを出したいと思います。


編集部より:この記事は、東京都議会議員、奥澤高広氏(町田市選出、無所属・東京みらい)のブログ2019年9月5日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおくざわ高広 公式ブログをご覧ください。