小泉氏と環境省は、国際処理水シンポジウムを開催されては如何?

私は、難しい課題を与えられる方が燃える。

まあ、あまりにも難しくて頭が真っ白になってしまうような超難問はさすがに遠慮するが、ほんのちょっぴり難しいくらいの問題なら喜んで引き受ける。

難しい問題を解決したときの喜びは一入である。

前環境大臣の原田さんが残した宿題は、どうか。
既に解が示されているような問題だから、超難問という部類ではなさそうだ。

小泉氏、原田氏(共に政府サイトより:編集部)

結論を出すためにはそれ相応の工夫と配慮が必要だが、答えが出せないような問題ではないことは明らかだ。
確かに答えを出すにはそれなりの覚悟と勇気が要る。

しかし、誰かがいつかは結論を出さなければならない問題であることは明らかだから、小泉進次郎氏はこの問題に向き合うチャンスを貰ったことを喜ぶべきだろう。

一見ピンチのような感じがするが、ピンチは大体はチャンスでもある。

難しく考えないことである。

まずは、世界各国から有識者を招いて、それぞれの国では原発の処理水をどう処理しているのか、処理水を海洋に流した場合に具体的にどういう問題が生じるのか、いわゆる風評被害についてはどう対処するのが適切か、等の問題を徹底的に究明してもらっては如何か。

今問題になっているのは、処理済みの処理水であって、汚染水ではない、ということが共通の認識になるだけで、問題の7割くらいは解消されるのではないだろうか。

ベテランの原田さんでも手を付けられなかったことを小泉進次郎氏が解決した、ということになると、世間の目も大分変わるはずだ。
環境大臣だから、環境に関わる何でも引き受けて大丈夫なはずだ。

世界中からこの分野の専門家を集めて、国際処理水シンポジウムを開催するくらいの予算は、今だったら獲得できるはずである。

世間が注目している今だからこそ、何でもやることだ。

この問題は、環境大臣の所管外などでは絶対にない。

処理水問題に人柱は不要じゃないかな?

世論を敵に回して袋叩きにでもなってしまうと確かに政治生命を失うことになる虞があることは否定出来ないが、さて、処理水問題で本当のことを言ったら、世間から袋叩きにされるだろうか。

少なくとも原田前環境大臣は袋叩きには遭っていない。
私が見ている限りでは、むしろ、よく言った、と賞賛する声の方が大きい。

小泉進次郎は変節した、などと言われてしまうと、確かにご本人にとってはマイナスだろうが、しかし政治生命を失うほどの大きなダメージは受けないはずだ。

たとえどんなことがあっても、この問題では人柱は必要ない。

正論や正しいことは、他人の口を借りて言う。

ちょっと姑息な感じはするだろうが、何も自分が先頭に立って言わなければならない、というものではない。

世論を変える方法に熟達している人たちが官邸には沢山いるようだから、小泉進次郎氏はそういう人たちの知恵を借りることである。
丁寧かつ周到にやってさえいれば、いずれは世論も同調するようになるはずだ。

何事も恐れるべからず。

あえて、そう申し上げておく。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年9月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。