防衛省大臣会見に復帰:河野大臣との初のやり取り

防衛省の大臣会見に復帰。10月1日、河野大臣に会見で質問をしました。

防衛省サイトより:編集部

参照:防衛省サイト

Q:昨年末に、記者会見に関して、防衛記者会でフリーランスの参加を認めるということになったのですが、未だ実現しておりません。それは防衛省の方で入館の手続きができていないということですが、それはいつからできることになるのでしょうか。

A:手続きは検討していると思います。いつからというのはよく分かりません。

Q:かつて、佐々木広報室長に伺ったのですが、そのとき彼が言っていたのは、担当者がいません、責任者がいません、話合いだけはしていますとおっしゃったのですが、防衛省では責任者も担当者もいなくて物事が決まるものなのでしょうか。

A:どういう状況になっているか、そこは確認します。

Q:具体的にいつまでという期限が切れないということでしょうか。

A:聞いておりません。

Q:概算要求関係でお尋ねします。陸自が新拳銃に関して、機種名は公表されていませんが、金額と調達数だけが公表されていますが、これは今まで2年間、グロック、ベレッタ、H&Kの3社の候補が検討されていたはずなのですが、急にシグ・ザウアーのP320に決定したと聞いているのですが、これは事実なのでしょうか。

A:存じませんので、事務方からお答えさせていただきます。

Q:この件を陸幕長に聞いたところ、まだ陸幕の方から11月に検討し、12月に決定するとのお話だったのですが、ただ、過去の例からいうと、概算要求で数量と予算で出ているのに、機種が決まっていないのは非常に異常だと、関係している商社の人間から聞いた話なのですが、「結局安倍首相とトランプ大統領の間で決めてトップダウンするから、トライアルは終わりなんだと言われた」と私は聞いておりますが。

A:存じません。

Q:先ほどの拳銃選定の件なのですが、過去のトライアルに参加した3社以外の者が調達する可能性はあるのでしょうか、ないのでしょうか。

A:すみません、拳銃調達について何も聞いておりませんので、事務方から答えさせます。

Q:過去、AAV7に関して、2年間のトライアルをやるはずだったのが、これが半年に縮まりました。当時、岩田幕僚長にお尋ねしたのですが、そのときの回答が、「アメリカから言われたからです」という回答だったのですが、そうすると防衛省・自衛隊の自主的な判断というのはないのではないでしょうか。

A:この件に関しましては、承知しませんので事務方からお答えさせます。

Q:返答はいつも口頭でいただいているのですが、書面でいただくことは可能でしょうか。

A:それは幹事社と相談します。

初めてのやり取りなので、ジャブ程度でした。
最後の回答についてですが、得てして口頭による回答が多いのですが、それだと証拠として残りません。
果たして幹事会社との相談はどうなるのか楽しみです。

今後も主に予算関連の質問をしていきたいと思います。

大臣会見のログは公開されるのですが、次官や広報官、各幕僚長の会見内容は公開されません。
これも合わせて公開するべきではないでしょうか。

■本日の市ヶ谷の噂■
陸自の軽装甲機動車の後継「小型装甲車」は1800~2200輛も調達される予定だが、仕様がいい加減で、事実上アメリカ様の
JLTVが本命で競争入札は形だけの官製談合との噂。


編集部より:この記事は、軍事ジャーナリスト、清谷信一氏のブログ 2019年10月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、清谷信一公式ブログ「清谷防衛経済研究所」をご覧ください。