大臣会見への回答フリーランスの参加問題および陸自新型拳銃選定

2019年10月10日 06:00

令和元年10月1日(火)の大臣定例会見におけるぼくの質問への広報室の回答です。

フリーランスの会見参加の件

問 記者クラブも承認 したフリーランスの参加はいつからになるのか。

○ 現在検討中であり、お答えすることは困難です。

問 佐々木室長はこの件に関して責任者も担当者もいないといっていたが、防衛省では物事を決めるときに責任者や担当者がいなくても決まるのか。

○ 本件については、大臣官房広報課において対応 しています。

○ なお、10月1日(火)の大臣定例会見における貴殿からの御質問、及び本問について、
① 現報道室長の佐々木は今春に同職に就任しており、貴殿との会話は 10月2日 (水)が初めてであり、「佐々木」については事実誤認です。
② 上記ご質問のやり取りをした日付について、現在、貴殿に確認をしていただいているところではありますが、室員等の認識及び①の理由から、対応をさせていただいたのは、当時の報道室長だったのではないかと思われます。

たかだか入館手続きに関してなんで10ヶ月も問題が解決しないでしょうか。この件は更に昨日の会見でも追求しております。

ぼくと室長とのやり取りは指摘の通りかもしれませんが、過去の記録やブログなどをみるに、やり取りは佐々木室長の就任をまたいでいた可能性があります。言った言わないになるので、これ以上の追及はしませんが。

しかしながら、これは他のスタッフも言っていたことです。ぼくはしつこい性格なので昨年12月以降、大抵月何度か報道室にいつになったらフリーランスが参加できるのかと問い合わせしていましたがいつまで経っても話が進みません。

「責任者でてこい」という話になります。そこで誰が責任者あるいは担当者かと訪ねたら、担当者も責任者もいません、という回答が報道室の複数のスタッフからありました。

常識的に考えれば行政機関でそんなことはないわけで、ですから室長にも同じ話を尋ねました。この話は室長にも何度もおかしいじゃないですか?と質問しております。

そうであれば「責任者も担当者もいない」というのは報道室で共有された認識のはずです。佐々木室長もそれはご存知のはずです。それを知らないというのであれば、スタッフが全室長ぐるみで嘘をついていたのか、引き継ぎがうまく言っていなかったかのどちらかでしょう。

そして前回3日の質問に対する回答も「本件については、大臣官房広報課において対応 しています」とあるので、この問題の担当者、責任者はいないということなのでしょう。

陸自新拳銃の採用について

問 陸自の新拳銃はH&K、ベレッタ、グロックの3社の製品についてサンプルを購入 しトライアルをおこなってきたが、今年になって トランプ、安倍間で米軍が採用したSIGザウアー社のP320 (米国内で製造)を採用、FMSで調達すると聞いている。これは本当か。

問 概算要求では新拳銃 として調達数、金額が決まっているがこれは極めて異例である。陸幕は11月に最終選定、12月に決定といっているが、実は既にP320に決まっているのではないか。

問 一般論では装備調達で トライアルを行っておきながら、全く別な候補をトライアルも行わずに採用決定することは問題ないのか。

回答

○ 新拳銃については、平成29年度予算において参考品として取得した「H&K (ヘッケラー &コッホ)」社製、「ベレッタ」社製、「グロック」社製の3品種の拳銃を候補として絞り込んだ上で性能、経費、後方支援に係る比較を試験等を行いつつ慎重に行い、最終的に1品種に絞り込んだものを政府予算案に計上することとしており、御指摘のSIGザウアー社のP320を採用することを決定したとの事実は全くありません。

なお、概算要求においては、前述の3品種のうちどの機種を最終的に選定し、取得することとしたとしても、対応できるよう処置しているところです。

問 また、FMSで調達すると修理や保守が難しくなる。拳銃のような、数が多く単純な装備をすべて米国に送り返す必要があるだろう。それでまともな運用が可能か。

○ 上記3品種のいずれを調達 したとしても、FMSを通じたものになることはありません。

ということで、防衛省は話題になった陸自の新拳銃選定ではP320の採用を公式に否定、トライアルに参加した3種のうちから決定されると回答しました。

防衛省サイトより:編集部

防衛大臣記者会見  令和元年10月8日(火)17:13~17:26  (参照リンク

Q:先日、お伺いしましたフリーランスの会見参加の件ですが、事務方からの回答では、現在検討中であり、お答えすることは困難です、といただきましたが、何故こんな、たかだか手続き論で済む話が、期日がわかりませんという話になるのでしょうか。もともと防衛省はそれともフリーランスの参加を望んでいない、それで引き延ばしているのではないでしょうか。と言いますのも、過去にありましたが、12月に私と寺澤さん、三宅さんの共同で、フリーランスとして、報道室の方でお話がしたいとあったのですが、これが黙殺されております。

その後、この件に関して岩屋大臣にインタビューを1月に申し込んでいるのですが、これも黙殺されております。それから、報道の関係の記者クラブの事務職員に関しての質問も、無視されています。ずっと全く黙殺されている状態です。フリーランスに関して、答えるつもりはない、あるいは、防衛省の認識としてフリーランスは記者ではないという認識なのでしょうか。

A:機密の多いこの棟への入棟をどうするか、ということで検討をしていると理解しております。

Q:それがいつになるか分かりません、というのは随分おかしな話で、手続き論だけだと思いますが、なぜ期日が決められないのでしょうか。

A:検討状況は聞いておりませんので、事務方から後でお答えさせます。

Q:5月に畠山さんというフリーランスの記者がその過程はどうなんだとお尋ねしたところ、全部のり弁なんですね。何で簡単な手続きをするのに全部真っ黒で、あたかも国家機密のように、全部開示できませんというお話なんでしょうか。ちょっと不思議だと思いますが、いかがでしょうか。

A:検討状況を聞いておりませんので、事務方から答えさせます。

Q:来年度から予算で要求されている19式自走りゅう弾砲ですが、これは大きな欠陥があるのではないかと思いますが。乗員が5人ですが、3人が前に乗って、あとの2人が後ろの幌のところに乗る。これは、ベルトはあるものの、クッションも無く、NBCシステムも多分入っていない、もちろんクーラーも入っていない。仮にこちらにNBCとクーラーがあっても、後ろの2人の乗員は死んでしまいます。

こういうものというのは、3人、2人のレイアウトでやっている自走りゅう弾砲は、過去、色々な国のりゅう弾砲をみてきましたが、全くありません。元々のキャブを活かしたかったらしい、要するに安くやりたいと。その結果、安普請で真ん中にあとの2人を乗せてしまったということらしいですが、こういうもので果たして有事に、特にNBC環境下で使えるものでしょうか。

A:分かりませんので、事務方からお答えさせます。

■本日の市ヶ谷の噂■
陸自のヘリパイの飛行時間は、予算の不足のせいか、かつての120時間程度から90時間程度に低下。現場では北朝鮮レベルと自虐との噂。


編集部より:この記事は、軍事ジャーナリスト、清谷信一氏のブログ 2019年10月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、清谷信一公式ブログ「清谷防衛経済研究所」をご覧ください。

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清谷 信一
軍事ジャーナリスト、作家

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