薬物事件:芸能人は選民意識を捨てまず自分たちから範を示して欲しい!

2019年11月14日 14:00

田代まさしさんの逮捕以来、様々な報道がなされていますが、かなり多くのメディアで治療や回復ということが語られるようになり、本当に有難く思っていますが、唯一ネックなのが芸能界のご意見番のような頭の固い人たちですね。

依存症の問題に素人なんだから、黙ってろ!と言いたいし、言ってますが、こちらの声が届くはずもなく、腹立たしい気持ちでいっぱいです。
特に梅沢富美男さんは相変わらず「薬物事犯は芸能界に戻すな」「懲役15年にしろ」と、はぁ?ってな持論を展開。
15年も刑務所に入れてたら、それこそ否認がどんどん強まって、支援者の労力はますます大変になりますよ。

AbemaTIMESより:編集部

それでいて徳井さんの申告漏れについてはトーンダウンしていて、あきらかに大きな事務所への忖度が感じられ、口はデカイがハートはチキンの典型例の方だとお見受けしてますね。

梅沢富美男、芸能人の薬物問題について言及「覚醒剤をやったら二度と芸能界に戻しちゃダメだ」(AbemaTIMES)

しかもですね、完全な悪者にはなりたくないので、更生の道は残しておく社会の受け入れ態勢は整えろと、一応、炎上しないように保身的なことは言ってるんですけど、「でも、芸能界はだけダメ」ってね~、なんなんですかその選民意識は?

薬物依存の人たちの社会復帰って重要な課題ですよね。
違法薬物ばかりが問題視されますけど、実は、日本は処方薬・市販薬依存の方がずっと多い。
それらの方々を含めて、とにかく社会の中に居場所を作ってあげるってことが大切なわけですよ。

で、「自分たちはそんな努力はしないから、おめ~らやっとけ!」ってことなんですか?梅沢さんは。
薬物依存症問題は、本人を治療に向かわせる介入から、出口の社会復帰までものすごく労力がかかるんですよ。
何故、芸能人だけ高みの見物が許されると思ったのか?理由を聞かせて頂きたいですね。

しかもよりによって先駆的であることが最大のメリットであるネットメディアAbemaTIMESが取り上げるとは!?がっかりです。

欧米の芸能人だった、そんな傲慢なこと絶対言わないですね。
日本でも大ヒットした海外人気ドラマ「フレンズ」に出演したマシュー・ペリーなんか、薬物依存で撮影中2度もリハビリ施設に入寮しながらも、周りの仲間の理解と応援で出演が継続されたんですよね。
そうやって頑張って見事に回復を果たして、その後は依存症者の支援を積極的に行い、その功績が認められてオバマ大統領から表彰もされたんですよね。

回復に向けて頑張ることを支えることが友情じゃないんですか?
そして、社会から居場所を奪わないことが大切な社会復帰支援なんじゃないですか?
芸能人だってこれだけ多くの人が薬物依存で苦しんでいるんですから、その仲間たちに手を差し伸べる努力をすべきですよね?

それを、「俺らは知らんし、犯罪者擁護っていわれるの嫌だからお前ら勝手にやってね!」
って、梅沢富美男さんは言ってる訳ですよね?
しかも偉そうに。まるでそれが正しい道徳概念だと思いこんでいるんですよね。
梅沢さんみたいな昭和で頭が止まってる人こそ芸能界にいては迷惑ですね。

もうね、全芸能人特にテレビタレントは石野卓球さんが、ピエール瀧さんに変わらぬ友情を捧げている姿を見習ってほしいですね。
あれこそ支援の見本なんですよ。ってか卓球さんは支援なんてこれっぽっちも思ず、自然になさっているんでしょうけど。

あぁいう姿って芸能人の方は、美しいとか、勇気があるとか、見習いたい!って思わないんでしょうか?
私は、思いますけどね。

しかし卓球さんの様なアーティスト以外でも、だんだんだんだんこちらの概念をわかって下さるテレビのタレントさんが出てきたこともまた事実。
まだまだほんの少数ですが、感度の良い方々はいる!んですよね。

特に、以前からダルクさんを視察してくださったご経験から、依存症に理解ある発信をして下さっていた、カンニング竹山さん!
我々も今年、AERA dot.で連載されている竹山さんの「言わせてもらいますけどね!」をグッドプレス賞に選ばせていただきましたが、本当に有難い発信を今回の件でもしてくださっています。

今、めちゃくちゃ読まれているようですけど、まさにその通り!
逆に止め続けている人ってすごいことなんですよ。
だから止め続けている人たちが、モチベーションが続くような社会にしようよ!
そしたら後に続く人が増えるよね!っていう簡単な仕組みなんですよね。是非ご一読下さいね。

田代まさし5度目の逮捕にカンニング竹山「逆にのりピーすごくね?」

そして止め続けた人たちのモチベーションがめっちゃあがる記事がこちら、今年の3月に拡散されたものですが、私がめっちゃくちゃ好きな記事なので是非、ご一読下さいね。
イーグルスのギタリスト、ジョー・ウォルシュがアルコールをやめて25年たって表彰されるんですけど、その表彰式のプレゼンターに同じくアルコールと薬物依存からの回復者リンゴスターが立って経験を分かち合う、そしてそれをローリングストーン誌が取り上げるというですね、もうなんちゅう豪華な依存症界なんだ!ってな話しです。

リンゴ・スターとイーグルスのジョー・ウォルシュが語る、長年苦しんだアルコール中毒と薬物依存症の苦悩

芸能界に薬物が蔓延していることなんて、もうずっと前から言われていることじゃないですか。
あと、日本は薬物依存が少ないなんて、調査もしてないんですから本当のことはわかんないですよね。
実際には、しょっちゅう誰かが捕まっている訳ですし、違法じゃなきゃ良いってわけでもないです。

だから身近にいる人たちがどう支援していくか?ってことが重要な課題であって、芸能界だから特別何もしなくていいなんてことあるわけないじゃないですか!
むしろ影響力の大きい芸能界こそ範を示して下さいよ。
宜しくお願い致しますね。


田中 紀子
公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表
国立精神・神経医療センター 薬物依存研究部 研究生
競艇・カジノにはまったギャンブル依存症当事者であり、祖父、父、夫がギャンブル依存症という三代目ギャン妻(ギャンブラーの妻)です。 著書:「三代目ギャン妻の物語」(高文研)「ギャンブル依存症」(角川新書)「ギャンブル依存症問題を考える会」公式サイト

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公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表

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