文春・新潮が揃って雅子皇后の不調や遅刻を報道

2019年12月12日 15:00

今週の文春砲・新潮砲がそろって、雅子皇后がまだ完全復調されているわけでないのにかなり無理をされていることや、行事への欠席、また、公務の遅れについて報じている。かなり状況は憂慮すべき状態だと推察する。

12月9日の誕生日に際して記念撮影に臨まれた皇后さま(宮内庁サイトより)

その内容を両誌やそのほかの報道や聞き及んでいるところをもとに要点を整理するとこんなことだ。

  1. 医師団はお誕生日に発表した病状の中で、「依然として快復の途上」「体調には波がある」「過剰な期待を持たせることは逆効果」として、完全復調論に厳しい警告をしている。
  2. お誕生日の談話は3日前の夕刻に配布されるはずだったが、「お疲れ」ということで延期され、二日前の朝に配布されるはずだったが、実際に配布されたのは夕刻だった
  3. 神武天皇陵参拝の際にふらつかれた
  4. 歌会始・講書始の出席が予告されていたがキャンセルされた
  5. ローマ教皇との会見には出席されなかった
  6. 一連の即位関連儀式でもたちたび遅刻があり、警備や行事に乱れが出た

このあたりを文春は、「遅刻常習」という刺激的なタイトルを掲げているのだが、記事中でも指摘されているように両陛下の警備などには万全の体制が敷かれ、一般の交通への影響も最小限にするように配慮がされるので、ほかのVIPの場合と影響の大きさは同じではない。

たとえば、皇太子妃時代にも地方に行幸されたとき、警察は妃殿下が予定のどの段階で離脱されるか、すべての可能性に対応できるように、特別な体制を取っていた。

また、昨年の皇太子殿下訪仏のときも、ご同行が検討されたが、日本国内と違って、どこで離脱されるか分からないのですべての可能性に備えるようにフランス側に頼めないと断念されたようだ(もっともフランスの警察はそういう事態への対応は得意だから行かれれば良かったのにと思ったが)。

私はすでに、10月にも、『皇后陛下には無理をされないようにお願いしたい』という記事をアゴラに載せて、

私は、宮内庁が体調がまだ安心できる状態でないので簡素化するということを、はっきり国民に説明したほうがいいと思う。期待値を上げすぎないことが大事だ

「朝日新聞などは完全復調とかいって持ち上げて、また、少しでも何かあれば逆さ落としにしかねない。そうでなくとも、祝賀ムードが終われば、平成のときと違って、両陛下のお出ましが減っていることへの不満も出てくる

と書いたが、いまも同じ考えだ。

体調は良くないということを国民にご自身や陛下がしっかり説明されて、無理のないかたちで公務をはたされるべきであろうと思う。

宮内庁サイトより

また、文春は愛子さまについて両親に負担をかけないように「ひとり帝王学」を実践されているといったと書いているが、もともと学校もお休みになられることが多かったのが、のびのび自由にご両親にも学校にもさせてもらってお元気になられた経緯がある。

とりたてて帝王学を学んでおられるわけでないのに、こちらも「素晴らしい天皇になられるに違いない」と何ら根拠のない見当外れの期待を朝日新聞などマスコミからかけられることは、これもまた、上げておいて落とそうという下心を感じる。

皇室問題は、絶対に国民の好感度などで語ってはいけないと思う。そんなものは、数ヶ月で変わってしまうものだ。

八幡 和郎
八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授

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評論家、歴史作家、徳島文理大学教授

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