韓国発の風評を打ち返す:東京オリンピック成功に向けて

川松 真一朗

許してはいけないポスター

東京五輪を防護服聖火ランナーで揶揄 ソウルの日本大使館にポスター(産経新聞)

東京五輪を前に、防護服姿の人が聖火リレーで走る姿を描いて、東京での「放射能の安全性」を揶揄(やゆ)するようなポスターが今月6日、韓国の首都ソウルにある日本大使館の敷地の壁に貼られたことが分かった。

聨合ニュースより引用:編集部

このポスターを貼ったVANKという団体を私は知りません。しかしながら、あまりにも東京大会について間違った情報を発信していると言わざるを得ません。

そもそも、東日本大震災の風評対策もあり、在韓国日本大使館ウェブサイトには放射線モニタリングとして「日本と韓国の空間線量率」というページを載せています。こちらを見れば分かりますが、日々細かく変動すう前提としてもソウル市と福島市は同水準です。にも関わらず、こういう行為をする団体は正常とは言えません。

日本と韓国の空間線量率(在韓日本大使館サイト)

(1月8日は東京の方がソウルより線量が少ない)

韓国スポーツ界と意見交換をしてきた私

私は東京大会が決まる前後からソウルにある韓国オリンピック委員会を訪問し、会長やKOC幹部と平昌オリンピック、東京オリンピックがどう連携できるかと意見交換を重ねて参りました。

実際に、日韓関係が微妙な時期もありましたが、東京大会成功の為という意識で韓国を度々訪れたものでした。大会決定が2013年ですから、実際には2011年後の事であり、石原知事が掲げた「復興五輪」の概念も含めて、お話したのであります。

2年前の平昌五輪でもホッケー「日本vs朝鮮(南北合同)」という緊張感のある試合を現地観戦しましたが、このVANKが言うような指摘は一度もされた事がありません。

私は議員になる以前から敗れた2016年大会招致も含めて、スポーツ界の下っ端として関わってきた経緯がありますが、そもそも、オリンピックの政治利用は認めないのがオリンピック憲章です。こういうVANKのような活動に断固して、韓国国内から批判の声が高まるべきではないでしょうか。

当然、韓国の選手団も東京大会に参加するわけです。関係者も沢山、日本に来ることでしょう。観光客が政治情勢から減ったと言っても、日韓を行き来する人は両国にいます。K-POPアーティストやそのファンだって行き来しています。日本で年越しライブを行ったK-POPアーティストもいるのです。

私もトレンドを観測する為に、BTSやEXO、SEVENTEENなどのMVはチェックしています。が、どこにも根拠の無い風評はありません。

聖火リレーは3月にスタートする

2020年3月26日福島県から日本全国を回る聖火リレーがスタート致します。この大会本番に向けた最大の行事を間違った情報で汚されるわけにはいきません。しかも、聖火リレーは世界へと発信されます。

最近は「仕掛ける民主主義」が「フワッとした民意」を使ってしまいがちです。特にSNSで、情報の真贋は別としても、話題性があると一気に広がってしまうのです。私自身が出来る事は限られますが、少なくとも「風評は除去していく」「大会成功の為」にあと半年、努力を重ねていきます。

どうぞ宜しくお願い致します。

川松 真一朗  東京都議会議員(墨田区選出、自由民主党)
1980年生まれ。墨田区立両国小中、都立両国高、日本大学を経てテレビ朝日にアナウンサーとして入社。スポーツ番組等を担当。2011年、テレビ朝日を退社し、2013年都議選で初当選(現在2期目)。オフィシャルサイトTwitter「@kawamatsushin16」