力士さんを悼む。小池百合子知事へ再度物申す!

14日、安倍総理が記者会見にて、「新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言」において、39県の一部解除及び、首相は東京都を含む8都道府県についても「可能であれば期限の31日を待たずに解除する」と公表しました。

何を根拠に「解除」するのかは、議論百出であり、どれが正しいのか政局に乗って是非を問うつもりはお姐は毛頭ありません。PCRにせ抗体にせよ、検査体制の構築は不可欠であり、その点については前回blog「小池知事。さっさとPCR検査実施と件数公表を」にて、「都民の不安を都に除き、取りこぼしなく医療の提供をして欲しい」という見解を述べさせて頂いております。

またしても救える命を取りこぼした東京都

さて、お姐は、今年の初場所をご縁があって観戦することができました。

▲富山の星・朝乃山、小兵炎鵬、金星・遠藤、茨城・高安が勝ち、両横綱が負け座布団が乱れ飛ぶ波乱の展開だった初場所

物心つかぬころからの大相撲大好き下町っ子です。
だからこそ、14日急逝された、息子と同年代の力士さんが新型ウイルス感染により亡くなられたことに衝撃をうけて悲しみに打ちひしがれております。

大相撲・三段目の勝武士がコロナで死去、28歳…受け入れ先見つからず症状悪化(読売新聞)

「厚生労働省によると、国内で20歳代の死亡者はこれまで同省に報告されていないとしている。」

息子を成人させるまで親御さんがどれほどの愛情をかけたか、引き受けた親方が一人前の力士にするまでどれほどの心血を注いだか…。
20歳代で初めて亡くなられたのがお相撲さんであったことも悲しくて仕方がありません。

高田川部屋の勝武士さんがコロナ感染死 28歳(日刊スポーツ)

▽4月4、5日 38度台の発熱。師匠らが保健所に電話をかけ続けたが、つながらず

▽4月4~6日 近隣の複数の病院に依頼したが、受け付けてもらえず。

▽4月7日 近隣の医院にも相談したが、医療機関は見つからず

▽4月8日 熱が下がらず血痰(けったん)が見られたため救急車を呼んだが、なかなか受け入れ先が決まらず、夜になって都内の大学病院に入院。簡易検査の結果は陰性。

▽4月9日 状態が悪化し、別の大学病院へ転院。

▽4月10日 PCR検査で陽性と判定。

▽4月19日 状態が悪化し、集中治療室で治療を受ける。

▽5月13日 午前0時30分、都内の病院で死去。

持病があったとか、なかったとかの前に、お姐としてはPCR検査だろうと抗体検査であろうと講釈垂れず、検査をして欲しかった。検査ができない理由があったんでしょう、仮にできなかったとしても検査の前に当たり前の診療と治療をしてほしかった。

昭和を象徴する芸人さん、力士さんと同じく検査も受けられず様子見しているうちに体調が急変され亡くなられた女優さん、そして日本初の最年少死亡者となった力士さん…

東京都がいち早く「東京都独自緊急事態宣言」を出していたら、せめて検査をしないまでも、きちんとした診療、治療に結び付けられる医療体制、診察拒否をしない東京都の地域医療を東京都が用意できてたら、救えたはずの命を守れたはずであったとお姐は、ひとごとのように美しいお悔みの言葉を述べる小池百合子知事を悲しく見ながら贖罪の思いで一杯になっております。

東京都医師会は現在自負心を持たれて、開業医の先生方と連携体制をとられていることは承知しておりますが「近隣の複数の病院に依頼したが、受け付けてもらえず」ということを二度と繰り返さないよう、検査せずに手遅れてなりませんせよう、お姐からも今後確認をさせて頂いてまいります。

土下座したい思いで、若くして命を奪われた力士さんのご冥福を祈り、お父さん、お母さん、親方に心からのお見舞いを申し上げます。

都民の犠牲をこれ以上増やさないで!思いを小池知事に

これらの後手後手に来ました東京都の対応、対策において、お姐が代表を務めます地域政党自由を守る会は、都議会会派の中でもいち早く「都内学校全校休校」を求め即日実現するなど、機を見るに敏で動いてまいりました。

知事のお膝元、政策企画局にお届け

今般も、緊急事態宣言後多くのいただいた声を、知事や都庁や政局、既得権益団体等一切忖度することなく昨日(14日)、「百年に一度の危機」にあたり小池百合子知事宛に提出いたしましたので、全文をご紹介いたします。


令和2年5月14日
東京都知事 小池百合子 殿

新型コロナウイルス感染症対策についての緊急請願書

自由を守る会 代表 都議会議員 上田令子

貴職におかれましては、都政発展のためにご尽力をされておられることにつき、敬意を表します。
日本国憲法第16条および請願法第3条に基づき、請願書を提出いたします。同法第5条に則り、誠実なご処理・ご検討の上、ご回答をいただきますよう、請願いたします。

さて、去る2月27日に「新型コロナウイルス対策について東京都内公立小中学校における休校を求める緊急請願書」を提出させていただき、速やかに対応頂き誠にありがとうございました。

その後新型コロナウイルス感染者は、都内において現時点で累計患者数4,997名(退院者3,039人、死亡者203人)となっており、4月7日に政府による緊急事態宣言がなされ、4月16日には、7都府県から全47都道府県に拡大、その後5月31日まで延長となり今日に至っております。これに合わせる形で、都立学校及び東京都内の公立小・中学校においても休校措置が延長されています。

この間、東京都においては令和2年度4月補正予算3,574億円が令和2年第1回臨時会に提案され4月22日に可決(尾根の態度表明はこちら)、また、「緊急時代措置の延長などにかかる補正予算」449億円の専決処分が5月7日に行われました。

感染拡大防止に向けた取り組みとして、目玉政策となりました「感染拡大防止協力金」は都内の中小企業及び、個人事業主においては命綱となる施策です。対象者においては順次手続きを進め、緊急事態措置延長に伴い知事においては、追加をする旨、定例記者会見にて表明をされましたが、対象にならずお困りの事業者が多数おります。例えば、飲食店街で商売をしている生花店は開店していても顧客の飲食店が休業すれば売り上げが激減しますし、元々18時までの営業の飲食店は休業しても都の協力金の対象にならず、全く補償などがない状態でもう1ヶ月自粛というのは持ちこたえることができません。昼間営業の店や外出自粛影響を受ける事業も対象に加えて頂きたとの声が当会に届いております。

また、休校措置延長に伴い、9月入学の議論も政府でも取沙汰されている中、地方自治体として児童・生徒たちへの今後の教育機会の確保と、給食がないことから食事に困る、在宅時間が長いことから虐待数が急増していることを鑑み心身と人権の担保に向けて都・区市町村独自の取り組みが期待されるものです。また、認可保育所、認証保育所については、登園自粛に協力した場合は保育料の返還と事業者へも補助がありますが、認可保育園に入れずやむなく認可外保育所を利用している保護者及び事業者においては東京都では特に措置を取っておらず、各自治体の対応に各差が生じており、東京都が率先して支援を行うことが肝要です。「アートにエールを!東京プロジェクト」においても生活がひっ迫しているなか制作物を出さなければ給付が受けられないというのは大変な負担だという声も届いております。
つきましては以下の措置を講じるよう請願致します。

一 「感染拡大防止協力金」の対象施設の早急な見直し、対象者・業種の拡大を図ること。
一 食に困る子どもへの対策と休校に伴い急増する虐待防止策の徹底すること。
一 東京都・区市町村独自のオンライン授業を推進し、対応できない場合は補完する教育機会を確保すること。
一 同上取り組みに子どもに思いを寄せ積極的かつ先駆的な教職員の支援・奨励をすること。
一 認可外保育園利用者と事業者へのサポートと区市町村への予算措置を図ること。
一 芸術文化の分野で活動されている方々への支援は対価を求めず無条件に給付すること。

一 本請願書で求めた事項についての対応状況につき令和2年5月27日正午までに文書で回答すること。

以上

 

お姐総括!

お姐も都庁スタッフと自身の感染防止のための「外出自粛」「3密回避」を自ら果たすべく、3月31日よりリ基本的にモートワークとなっております。‪

昨日、第二回定例会に向けての議案説明を聞くために久々に登庁致しました。
登庁する際は、大学休校中(最近オンライン授業が開始!)の次男が送ってくれております。

お姐の後ろは、どなたか都議を待つ公用車‬。
‪私は初当選から今日まで、ペーパードライバーですから不便な場所での式典もありますが、どんなに大変であろうとも、一度も公用車を使用したことはありません‬。

医療従事者・生活に欠かさざるお仕事をされていらっしゃる所謂「エッセンシャルワーカー」の皆様をはじめとして、働かざるを得ない方は感染のリスクを受け止め働かれ、公共交通機関をご利用になられています。平時でも議長・副議長のような公的業務のない一般都議の公用車利用については懐疑的であるのに、この期に及んでも利用していることには自らの感染回避のためなのか、都民の税金で自分の安全と利便を選ぶことに納得がいかない思いでおります。

‪過去のブログですが公用車の実態が分かりますので

東京都議会公用車使用ランキングが明らかになりました!

ぜひご一読下さいませ。

なぜ、こげな細かいことをイチイチ指摘するかという理由は、血税の節約はもちろんですが、お姐としては議員や政治家や官僚の特権意識を取っ払いたく一つ一つコマメに取り除きたいからなのです。

「税金」と言う無辜なる国民・都民・区民のお金で公用車、一等地に公務員官舎、足りなくなれば…

ハイ!増税!

という勘違いも甚だしい
「我らが国(都、区)を動かしている。我らに従えばいい。我らより無知蒙昧な庶民のためにに、こんなに働いている優秀な我らが特権があってしかるべき!」
という悪しき精神構造は、日頃の特別扱いからこそ生れるからなのであります。


編集部より:この記事は東京都議会議員、上田令子氏(江戸川区選出)のブログ2020年5月14日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は上田氏の公式ブログ「お姐が行く!」をご覧ください。