ゆっくりと集団免疫を獲得するはずが、一周して感染者ゼロが目的だと気づけ

2020年08月08日 06:01

「茨城にはヤンキーが多いから茨城県人はお断りします」ってディズニーランドが看板出したら怒らないのかな…

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拝啓安倍総理殿 !! いまこそコロナ勝利宣言を!我々はとっくに勝っています。

日本に第2波は絶対に来ていないのはちゃんとデータを見たら馬鹿でも分かる

わたしの論説はまとめると

1 当初の目論見通り、感染はピークをずらし、ゆっくりと拡大させることに成功した。徐々に集団免疫を確立しつつある

↑ 当初の目論見。ところがまた見かけの陽性に踊らされて「絶対に感染させるな」に戻ってしまった。

2 ヨーロッパの大半の国は集団免疫が確立したと考えられ、抗体保有率10%でも終息に向かっている。

↑ スウェーデンの例 イタリアもドイツもフランスもイギリスもみんな終息して国境開けました。

3 冬が来たオーストラリアはロックダウンが早すぎたためか死者爆増の第2波

とはいってもブリスベンの気候は日本の秋くらいです。

とはいってもブリスベンの気候は日本の秋くらいです。

4 日本の状況はオーストラリアとは全く違う

陽性の増加は検査基準の変更によるものだし、死者数には6/18から死因がコロナ外も算入されるようになった。

ここからが今日の話題です。

感染を浸透させて冬までに集団免疫を!!

まず、集団免疫の概念ですが

これが分かりやすいです。西浦先生は60%の人が罹患しないと集団免疫はできないと計算されていたが、西浦先生が尊敬するという阪大の免疫学の権威、宮坂先生はそれを一蹴(下記記事参照)。西浦先生はFacebookで謝辞を述べられてました。w

ちなみに西浦先生自身がインフルエンザワクチンは集団免疫の生成のためで数理モデルではこの考えの方が効果があるとおっしゃってまして、ワクチンも、もともとそのためのものでもあります。

【西浦博インタビュー】インフルエンザはなぜ大流行するのか数理モデルで証明された「集団免疫」の有効性

一般に信じられている集団免疫理論はどこがおかしいのか免疫の宮坂先生に尋ねてみました(上)

新型コロナウイルスの場合、上に述べたように「6割程度の人が免疫を保持することが流行を止めるために必要である」と信じられていますが、実際にそうなっているでしょうか?
例えばこれまで激しい流行があった中国湖北省武漢市でも、またクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」でも感染した人は全体の2割程度でした。集団の6割も感染をするようなことは観察されていないのです。
その理由は大きな流行が始まると、人は隔離措置をとり、接触制限をするようになるからで、それとともに上記の基本再生産数が小さくなるのです(これを実効再生産数と言います)。
接触制限によってR値が1.2まで下がると、上記の公式で集団免疫閾値は20%以下(筆者注:16.7%)となります。これが、実際に武漢市やダイヤモンド・プリンセスで起きていたことではないかと私は考えています。

こちらは宮坂先生がFacebookで公開されていたもの

先週に京大のウイルスの専門家、宮澤先生にZOOMで確認したところ、「コロナは抗体ができにくいはず。しかし抗体はできていないかなくなっても、B細胞が覚えていて二度目、三度目の感染は軽く済む」とおっしゃってました。

ホスト君たちは二度目、三度目なのかも。そう考えるとホスト君たちも上の集団免疫のイラストで言うと、既往症ありの高齢者を守るために頑張ってると言えなくもありません。しかし急激な感染拡大は沖縄含めてほとんど夜の街経由なので、ゆっくりと浸透させるには制限をしたほうがいいとわたしはずっと言っています。ダブルスタンダード。w

と、ここまで書いたところで、宮坂先生もほぼ同じ意見ということをさきほど発見しました。ありがたや。ただし第2波の概念は私と異なります。

新型コロナ:第2波は「収束できる」、検査拡大し自分アラートを-宮坂昌之・阪大名誉教授

「抗体だけが免疫の主体であるかのように言われている。新型コロナでは6割の人が免疫を獲得しないと流行が収まらないという仮説があるが、あくまでも抗体だけで免疫が成立しているという前提に過ぎない。一定量のウイルスが入ってきても決して6割が感染するなんてことは起こらない。中国・武漢でも最大2割しか感染していない

「私たちの免疫は2段構え。最初は自然免疫が働いて、城門で待っている兵隊のような役割。なんでもいいから敵を追いやる。そこだけで食い止められないと、獲得免疫というリンパ球が働く免疫が起きる。まず司令塔のヘルパーTリンパ球(以下『ヘルパー』)が働き、Bリンパ球を刺激して抗体を作らせ、ウイルスをやっつける。もう一つはヘルパーがキラーT細胞(以下『キラー』)を作らせ、感染した細胞を丸ごと殺す。抗体は細胞の外にいるウイルスしか殺せないが、キラーは細胞の中にいるウイルスごと殺せる。抗体とキラーの両方ができてこないとウイルスは簡単にはなくならない」

ね!?

-現在の感染拡大局面は収束しますか。それとも感染爆発の恐れがありますか。

PCR検査数以上に感染者が増えているのは確かだが、収まっていくと思う。つまり、感染爆発は起こらない。第1波でも実質65%程度の行動制限で、感染拡大は収まってきた。対人距離を保ち、3密(密接・密集・密閉)を避けて、それなりの行動規制を取れば、必ず感染率は下がってくる。ところが検査が足りなくて、知らない所に感染者集団があったり、社会の中に感染がどんどん広がって行ったりすると、欧米のようにとどまるところを知らなくなる。幸いなことに日本はウイルス浸透度が欧米に比べてずっと低い」

-緊急事態宣言は必要ですか。

やらなくていい。緊急事態宣言をすれば、それなりの行動制限が掛かるので意味はあるが、今やったら経済が大変なことになる。今は宣言を出す時期ではない。出さなくても個人が自分にきちんとアラートを掛けられたら、感染はそんな簡単には広がらない」

当初の目論見に戻って、感染 = 悪という考え方を止めよう

宮坂先生は17.5%程度で集団免疫が確立されると試算していらっしゃるが、ヨーロッバでは10%代で終息したところが多い。ただ問題なのはコロナは抗体ができにくくできてもすぐに消えてしまう可能性があることだ。しかし前述のようにB細胞が覚えていて感染時にはせっせと抗体を作るので二度目は軽く済む。

この仮説は新宿で陽性になったホストの抗体検査をすればわかるはずだが、倫理委員会がうるさくてすぐにはできないとの由。しかしこの前提だと感染したかどうかがはっきりとわからないことになる。ここからは重症・死者もいまはゆっくりとしか増加しない前提での提案です。

1 無理に感染拡大を止めない

ゆっくりと広がっていって死者もほとんどでない今の状態は当初の目論見通りです。あとは急激に重症者が増えて医療を圧迫しないように、軽症と無症状は入院させないで自宅かホテル。

医者の中には「絶対感染してはダメ」まで言う人がおり、そりゃどんな病気だって感染しないに越したことはない。しかし有効なワクチンもできるかわからないのであれば、感染症の一般論からいって集団免疫に期待する方が常識的だと思う。ウイルスは駆除なんてできない。生物でさえないから駆除するには人間を絶滅させないと….

わたしのフォロワーでも知らないのね…..

2 急激に感染を拡大する行為を避ける

都市部はかなり浸透したと考えられるが田舎によっては全く浸透していない可能性がある。ゆっくりと浸透させていくには「三密を避けて人ごみではマスクをし、手洗いとうがいをする」「夜の街のどんちゃん騒ぎは避ける」を心がける。既往症のある高齢者は人との接触を避ける。

逆に健康な人まで自粛してしまうと、まったく感染が広がらず集団免疫ができない。数ヶ月後に冬になって第2波が来たら逆にみんな危険になってしまう。コロナは怖いと思い込んでいるさらに恐ろしいことになる可能性が出てくる。

健康に問題のない若い人たちが抗体を持つことで既往症のある高齢者を守ることにもつながる。しかしいきなり拡大すると医療崩壊が起きるということでバランスだと思います。一番上のサーフポイントなんて健康な人しか集まらず、屋外でクラスターが出たこともないのに非科学的。その割に夜の街は開きっぱなしと、全く戦略も戦術もない行き当たりばったりではダメなんです。

名前は同じでも全然別の感染症の専門家です。


編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2020年8月7日の記事より転載させていただきました。

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