食糧自給率について

2010年03月29日 01:07

小林紀子

なぜ食糧をめぐる政策を、経済学だけから論じなければならないのかわかりません。選挙対策と断定するのも疑問です。


私の考える 食料自給率を上げたほうがいい理由は2つです。
1つは、現在の中国を含む世界の食糧輸出国での食糧増産は、地下水の過剰揚水によるものです。ここ数年、米国や中国では帯水層の水位低下が目だっており、中国では、工業用水の利用増加もあいまって、黄河や揚子江の下流では河が干上がることも多いようです。現在のペースでの取水が続けば、石油より先に枯渇するのは水かもしれません。点滴灌漑などの対策を進めても、今後の世界人口増加と、中国とインドの経済力向上に伴う需要増加を考えれば、いずれ食糧価格が上昇するのは間違いないでしょう。耕作放棄地を生産可能な状態にするのには時間が必要です。外国が穀物禁輸措置をしてからでは遅いのです。
(参考サイト)
http://blog.sizen-kankyo.net/blog/2008/06/000329.html
http://www.excite.co.jp/News/china/20090212/Searchina_20090212050.html

2つめは、雇用の受け皿としての国内農業復興の必要性です。現在の自給率では、国内の農地の2.5倍の農地を海外に借りている計算になるようですが、その何割かでも国内に戻せば、若年層や高齢者の雇用が確保できるのではないでしょうか。少子高齢化と市場飽和で国内の成長は望めず、海外市場に頼っても、国内の雇用はうまれません。極端な話、いずれ年金が破綻し、高齢者に自分たちで食べ物を作って食べてもらわなければならない時代がやってくる・・・というのは悲観的すぎるでしょうか?

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