ビジネスデバイスとしてのiPadに期待 - 小川浩

2010年04月10日 19:25

ついに米国では発売になったiPad。まだWi-Fi版しか出回っていないため、僕としては入手に動いてはいません。
iPadは、電子書籍リーダー、それも(電子ペーパー型の)キンドルが小説やビジネス書などの、いわゆる書籍そのものに最適化されているのに対し、カラー液晶であるiPadはカラフルな写真や短い記事を中心とした雑誌に向いた電子雑誌リーダーとしてカテゴライズされることが多いですね。
同時に、ネットブックと呼ばれる低価格ノートパソコンの市場を席巻する家庭用のエンターテインメントデバイスとしての顔についても言及されるようになりました。

しかし、最近の僕たちの関心は、ビジネスデバイスとしてのiPadです。


僕はMacBook Pro 13″をビジネス用途として使っていますが、Keynote以外に実はまったくインストール型のソフトウェアを使っていません。
MS Officeのファイルのやりとりは業務上必要ですが、Keynoteを含む簡易オフィススイートであるAppleのiWorkに入っているPages(Word相当)とNumbers(Excel相当)で処理できるし、通常はGoogleドキュメントによって読めるので、MacにはMS Officeをインストールしていません。

つまり、僕の場合、プレゼンテーション資料の作成や再生以外のほとんどの業務はWebで済んでいます。いわばクラウドコンピューティングへのシフトは大部分済んでしまっているといっていいわけです。その意味では僕がネットブックを使わないのは、古くさいXPを使いたくないからであり、Macの持つ美しさや質感が好きだからというだけです。

しかし、なにぶんにもMacBookは重い。MacBook Airは軽いのですが、筐体がやや壊れやすい。

そこでiPadです。3G対応モデルでも720g程度のiPadなら、毎日の持ち運びも楽です。
iWorkも始めから用意されており、僕の用途にはぴったりです。

しかも、MacBook(を含むすべてのノートブックパソコン)は、スクリーンを立てる仕様であるため、通常の商談シーンでもっとも多い、少人数の顧客との対面での提案書のプレゼンには不向きなことが多いのに対し、iPadであれば紙の提案資料を見せるのと同じくらいの自然な流れが容易に想像できるはずです。

実際にページを指でめくったり、動的な資料を指先で操作しながら内容を顧客に確認してもらえることは、対面のプレゼンテーションの在り方を大きく変えるはずです。

エンターテインメントデバイスとして雑誌を見るのと同じ感覚で読める楽しい提案資料作りが、今後は非常に有効になるでしょう。

また、レストランやバーでのマルチメディア的なメニューやオーダーシステム用のガジェットとしてのiPadも有望ですし、学校での情操教育デバイスや、ラグジュアリーブランド店舗のカタログやメールオーダー、商品管理システム用のプラットフォームとしても愉しく華やかな使い方がすぐに設計されていくことでしょう。

電子書籍や有料メディアのプラットフォームとして、あるいはオンラインゲームデバイスとしての側面ばかりに目がいきやすいiPadですが、さまざまなビジネスシーンにおける我々のコンピューティングを大きく変える、革命的なデバイスであるのかもしれないのです。

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