世界中で、自動車の自動運転に関する技術開発と実証実験が進んでいます。
そして、最初の本格的な(レベル4の)実証実験(※)は、おそらく都心ではなく、通過交通がない離島から始まるでしょう。
(※)自動運転の実証実験には、レベル1~レベル4があります。
レベル1:単独化(自動で止まる、前の車について走る)
レベル2:複合化(車を追い越す、高速道路の分合流を自動で行う)
レベル3:高度化(加速、操舵、制動をほぼすべて自動化する)
レベル4:無人化(完全自動化、ドライバーが全く関与しない。)
どの島が最初に手を挙げるか、というわけです。
もちろん、最初に実証実験を受け入れるためには、地元との調整や合意形成が不可欠です。汗をかかなければいけません。
でも、”最初に”実証実験ができたときには、トヨタか、日産か、マツダか分かりませんが、大手自動車会社がその地域に莫大な投資をするでしょうし、優秀で高収入の研究者が島に移住することになるでしょう。
また、”最初”の無人化に際しては、さまざまな規格が混ざると危ないので、自動車の規格を統一することになるでしょうから、おそらく大手自動車会社が地域の車を無料で全て置き換えるのではないでしょうか。
完全無人による自動運転が実現した場合には、個人で車を所有する必要は全くなくなります。必要な時に連絡すれば自宅まで迎えにくることになります。究極のカーシェアリングです。そして、高齢者や障害者など交通弱者にとってもこれほどありがたいことはありません。
「ドローン」もそうですが、新しい技術の実証実験に、島こそ積極的に手を挙げたらどうでしょうか。
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編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2017年9月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。