仮想通貨の取引所画面を見ていたら、ビットコインの取引価格がついに100万円の大台を突破しました(写真)。1年前と比べると10倍以上に値上がりしたことになります。
私の周りにも、価格急変動を見ていて、仮想通貨取引所への口座開設を慌てて始めて、購入してみたいという人が急激に増えています。ちなみに、私も使っているビットフライヤーの口座開設はこちらからできます。
仮想通貨の特徴は、極めて大きな変動率です。高レバレッジのFX取引と同じような激しい値動きがあります。上昇も急激ですが、下落する時も激しく短期間に下がります。今月上旬にもわずか3日間で、80万円台半ばから60万円台半ばまで、30%近く値下がりしたこともあります。
価格が大きく変動する理由としては、市場参加者が少なく、流動性が高くないこと。理論価格が存在しないので、投資家の思惑や、ニュースなのに翻弄されやすいこと。また、仮想通貨に関する情報は、株式や為替のように一般に知られている情報ではなく、特定の人たちのマニアックな情報で変わることなどがあげられます。
では、ビットコインの価格は、これからどうなるのでしょうか。
誰でも知りたいことだと思いますが、予想することは困難です。ただし個人的には、今までと同じように、大きな価格変動を繰り返しながら、上昇していくのではないかと思っています。
その根拠は、世界的な低金利による投機資金の流入、新規参入者によるビットコインの購入需要、ビットコインの供給の少なさといった需給要因です。
金利低下による世界的な資産運用難の中、個人投資家の待機資金は株式や不動産に流入しています。仮想通貨にもその一部の資金が流れ込んでいると思います。この資産運用環境は急に変わることは考えにくいと状況です(需要)。
また、現在の仮想通貨は個人中心のマーケットですが、先物市場の整備などで、いずれ機関投資家も新規参入してくる可能性は高く、そうなると市場の需要は一段と高まります。個人投資家の中でも懐疑的だった人たちが今後参入を始めれば、こちらも需要を高めます。一方で過去に保有していた人は、先高観があるのでなかなか売ろうとしません。日本人の場合、課税の問題もあって、売却にはより消極的です(需要)。
さらに、ビットコインの仕組みにも要因が考えられます。ビットコインは、現在は10分間に12.5ビットコインしか世の中に供給されません。供給が限られているので、需要と供給の関係がアンバランスになりやすいのです(供給)。
仮想通貨は、株式や不動産のように収益の裏づけから価格が決まる資産ではなく、理論価格が存在しません。金や原油のように需要と供給の関係によって価格が決定されます。
既にバブルという声もありますが、どこまで価格上昇が進むかは誰にも予想できません。師走を前に大台を突破したビットコイン。次の節目である200万円に到達するのは、思ったより早いかもしれません。最新情報を知りたい方には、メールマガジン「資産デザイン研究所メール」でも、ビットコインを中心とする仮想通貨の動きをお伝えします。
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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年11月27日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。