前回お読み頂き、お楽しみにされている皆様ごきげんよう!
文章が冗長とお叱り(笑)を受けます上田、今回は珍しく本題にいきなり入ります。
政党・政治団体に都民の血税が支払われるカラクリ
「平成29年度分の政務活動費に係る領収書等の写しの閲覧」が開始され、鋭意確認を進めておりました。その目的の一つは、昨年突然就任した都民ファーストの会東京都議団事務総長小島敏郎氏の給与はどうなっているのか疑問がそのままになっていたからであり、その一端が明らかになりました。(前回blogご参照)。常に調査をしておりますと、本来目的としたもの以外の新たな事実にぶつかったりします。
今回は「新たな人件費」
今年の1月分から、前回blogで明らかにした政務活動を行う「政務調査会事務局職員」は4名の他に、
「会派政調会職員2名」月額合計285,960円(これも、按分なし、全額計上ですべて血税!)
が支払われ始めたのです…。
ここに書いてあります「職員従事協定書に基づく負担金」とは?平たく言いますと
政党・政治団体の職員が会派の活動を手伝った時に、会派から政党に支払われる人件費
とされています。ええ?!どこに、誰にそんなお金が支払わてるの???
支払先は「都民ファーストの会」!
はい、領収書を見ました。地域政党(政治団体)らしい「都民ファーストの会」(領収書には名前だけなので株式会社?任意団体??政治団体???)へ人件費が支払われておりました。前回blogの領収書と比べれば一目瞭然、まったく同じフォームです。
都議会最大会派都民ファーストの会東京都議団は、東京都職員も常勤4名非常勤名5名が専従で受付事務を担当※しており、「政務調査会事務局職員」4名(その内一人は月額65.4万円!)で十分に思われますが、政治団体に血税を支払ってまで、2名を派遣してもらい会派業務をしてるということに合計285,960円も支払っていることに仰天致しました。都職員給与は会派に割り当てられた政務活動費からではなく議会局予算から
平均約800万円の東京都職員×4名=3,200万円(非常勤5名を足したら4千万以上!)
が別途支出されることになっております。
「政務調査会事務局職員4名」+「職員従事協定に基づく負担金・会派政調会職員2名」+東京都職員9名=年間6千万円以上?!(軽く見積もって…)!!
どんだけ贅沢に血税人件費を使うのでしょうか…。これだけコストをかけていれば、優秀な調査能力があるはずですから、最大会派・議長会派として、素晴らしい調査力をもった独自の質疑ができるはず!個々の議員、ことに新人の個性を奪ったり、しなくていいダメ出ししてフレッシュな観点で作られた質問を検閲したり、手を加えズタズタすることのない、自由な議会活動を引き続き期待するものです。
ちなみに、かがやけTokyo専属事務員ナシ、上田質問回数過去最多!!行政処分を次々実現、おときた駿幹事長の活躍は言うまでもなく、少数精鋭で前任期により議会を動かしてきました。実に都民の懐にやさしいコスパの良い会派であります(笑)
※都議会各会派専従東京都職員人数
都民ファースト(議員55名) 常勤4名 非常勤5名
公明(23名)常2 非2
自民党(23名)常3 非1
共産党(13名)常1 非2
かがやけTokyo(2名)全てなし(笑)
お姐総括!
これまで調べた都民ファーストにかかる人件費は、小池百合子個人事務所人件費へ直接充当しているわけではありませんが、野田数知事特別秘書(年収1.4千万円!)も、かつては知事の私設秘書ですし、小島敏郎事務総長も環境大臣からのご縁がある方と側聞しております。知事選にていち早く応援していたお姐ですから当時の小池事務所で見た顔知った顔が、現事務局職員にもおいでです。気心知れた人を登用することはあるとは思いますが、それにも限度・節度があるはず。
小池知事は「身を切る改革」として知事給与を半分にしており、大いに評価していたところですが
身内人事で身内に血税で給与を支払っていてはプラマイゼロどころか、足が出るのではないでしょうか?
これがお寒い、「ワイズスペンディング」の実態…おあとがよろしくないようで…テケテンテン♪
不肖お姐は、税金の私物化を引き続き徹底監視!そして、愚直に東京大改革1丁目1番地の「情報公開」を自前で調べて、これまで通り皆様にお届けしてまいります。
編集部より:この記事は東京都議会議員、上田令子氏(江戸川区選出、かがやけ Tokyo)のブログ2018年8月23日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は上田氏の公式ブログ「お姐が行く!」をご覧ください。