株価が下がるとちょっと安心する理由

昨年後半から世界的な株価の調整が始まり、ここ数年続いてきた上昇相場が、そろそろ終焉に向かうように見えます。

写真AC:編集部

資産運用している個人投資家からすると、株価の下落はあまりうれしくないニュース。でも、私にとって株価のマイルドな調整は、悪いニュースではありません。

その理由は、アセットアロケーションが不動産に偏り、大規模な借入を行っているからです。

金融機関から借り入れを行い、不動産投資をする場合、気になるのは、入居率と賃料の動き、そしてもう1つが国内の金利の動きです。

入居率と賃料に関しては、立地を間違えなければ、あまり心配はありません。東京23区の駅から徒歩10分以内の単身者向けレジデンス物件なら、入居率は99%。賃料も上昇傾向です。このような優良物件を保有しているなら、気にするべきなのは国内金利動向だけと言えます。

金利はグローバルに連動しています。アメリカの利上げによる金融政策の正常化が進むと、世界的な金利上昇をもたらし、日本の金融政策にも影響する可能性が高まります。

逆に、株価の調整によりアメリカの利上げのペースが落ち、日米金利差の拡大期待が無くなり円高が進めば、日本のインフレ率も上昇しにくくなります。世界経済の減速に対する警戒感から金利の引きでも行いにくく、市場金利は上昇しにくくなります。

日銀は今週発表した経済・物価情勢の展望(展望リポート)で、2019年度のインフレ率の見通しを下方修正し、0.9%としました。これにより、金融緩和が長期化し、追加緩和策さえあり得る状況になってきました(図表は日本経済新聞電子版から)。

お金を借りて金利差から収益を享受する「お金を借りる力」がある人にとって、この状況は理想的です。

資産デザイン研究所の開催する不動産セミナーには、今年こそ投資を始めたいと言う初心者、未経験者が集まってきています。

一昨日の仙台、昨日の東京でのセミナーに続き、1月30日のセミナー、そして2月12日にも少人数のセミナーが予定されています。

自分ではリスクを取らない「評論家」の意見を聞くのではなく、実際にやって成功している人たちの体験談を参考に、人生を変えるお金との付き合い方を実践してみてください。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年1月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。