ハフポストは3月2日、東京新聞の望月衣塑子記者を応援するために「たった1人で署名活動に取り組んだ中2の女子生徒」を記事で取り上げた。これには、テレビ朝日のキャスターでハフポスト編集主幹の長野智子氏のような賛同の声も集まった一方、
これが今の事態を見ている中学生の素直な思いだということ官邸わかってるのか。。→東京新聞の望月衣塑子記者を助けたい。中2の女子生徒がたった1人で署名活動に取り組んだ理由とは https://t.co/oD61wlcScl
— 長野智子 (@nagano_t) 2019年3月3日
ネット上では「女子生徒というより、母親が主導したのでは」との疑惑が生じている。
主にツイッターに上がっている情報を要約すると、女子生徒のものとされるアカウントから今年の2月6日に以下のツイートが発信されたが、
今、発言していかないといけないと、考えました。
友人たちも今かなりヤバいよねって話しています。
お金あったら海外に逃げるって子もいるし、
実際、311の後、私の周囲の都内の富裕層のご家庭は、
日本から逃げてますよ。
でも私たちは、日本に残ってどうにか生きていかなきゃならない。— Asuka0813 (@Asuka08131) 2019年2月6日
震災当時は6歳前後だったことになるので「大人によるなりすましでは?」と疑惑がささやかれ、様々な検証や分析が始まったようだ。
その中には「母親が元記者だったのではないか」という可能性の指摘もあれば、
マスコミ(朝日系)「14歳中2女子が反安倍署名してる凄い!」→ツイッターに登場する犬が同じ犬で大人(元記者で2児の母)がなりすましでやってたことが確定 アカに鍵をかけるww https://t.co/DMsRHboYeG.
— ツイッター速報 (@tsuisoku) 2019年3月4日
東京新聞・望月記者の応援署名を集めた中2女子のツイートが凄いと話題に…「3.11震災後に私の周りの富裕層は日本から逃げてますよ(当時6才)」https://t.co/fG7BoBOu2u
— Share News Japan (@sharenewsjapan) 2019年3月6日
「フォロー先」や「よく使うことば」、「ツイート時間帯の傾向」などに対しグラフィカルツイッター分析を行う人もいた。
望月イソコさん擁護の署名を集めた中二女子とされるAsuka0813の分析がこちら。平日午前にツイートが多く、新聞労連委員長と仲良し。学校に行っている人の行動ではない。なお、当方は彼女にブロックされました。https://t.co/oPRWpf4Ww9
— 薫友 (@kunyu86) 2019年3月4日
こうした疑念や炎上を受けて、ハフポストは女子生徒と母親を追加取材した記事を6日に改めて掲載した。
中学生と母親が改めてハフポストの取材に応じました。「(私は)ちゃんといます」「信じてくれない人がたくさんいて悲しい」と子どもに口にさせてしまう日本でいいのだろうか。
「子どもが頑張る段階は終わり、今度は大人たちが頑張る番です」という母親の言葉が重い。https://t.co/xC8HSiCqjg
— 竹下隆一郎 / ハフポスト編集長 (@ryuichirot) 2019年3月5日
しかし、ネット上の疑念を拭うどころか、火に油を注ぐ結果に。というのも、ネット民は「論点のすり替え」があったと受け止めているからだ。
自称中学生のiPadから
授業中にツイートされまくってたり。そもそも「中2女子になりすました誰か」疑惑が
論点なのですが。https://t.co/0LGFJJDOxa— こなた (@konata_takana) 2019年3月7日
つまり、“中2女子になりすました誰か”というファクトの問題ではなく、“子供が意見していいか”に話を移したことに非難が殺到しているのだ。
Yahooニュースでコメントがなんと7000件超!! ハフィントンポストの「東京新聞の望月衣塑子記者を支援する署名をネットで集めた中2、誹謗中傷に『子どもが何か意見しちゃいけないんだと感じた』」記事に批判殺到で炎上中w~ネットの反応「完全に論点のすり替え」 https://t.co/f4eS6lSPoV
— アノニマス ポスト (@anonymous201504) 2019年3月6日
そこを曖昧にしたまま“訴えると脅しをかける”のは逆に「言論統制」だという指摘や、
ハフポストの記事はひどいなあ。
検証が始まったのはハフポストが、中学2年生がたったひとりで署名、というフェイクニュースを書いたのがきっかけだし。
今回の記事は、ほとんどが母親の主張だし。母親がアカウント作成、文書作成をしたことも認めちゃって。
で母親主体でしょと疑うと、訴えるぞ黙れ— 以下略ちゃん™ (@ikaryakuchan) 2019年3月6日
「子供をダシにするな」「もっと真面目に問題点を突きに行け」など様々な批判が集まっていた。
ネット署名集めた中2女子問題 ハフポスト編集長竹下隆一郎氏「「信じてくれない人がたくさんいて悲しい」と子どもに口にさせてしまう日本でいいのだろうか。」 子供をだしにしたことが非難されてるのに論点すりかえてきた・・ https://t.co/dz8OVV6git.
— ツイッター速報 (@tsuisoku) 2019年3月6日
ハフポは子供をダシにするヒマがあるならもっと真面目に各種問題点を突きに行けよ。
今の政権は突き崩せる問題ばかりだせ。
そんなことだからシンパ増えないんだよ。
— 島国大和 (@shimaguniyamato) 2019年3月7日
一方、ハフポスト関根和弘記者による今回の取材依頼のプロセスと同記者の取材姿勢に関する過去ツイートに注目する人たちも。
ハフポストの記事を書いた関根和弘記者、興味深い過去ツイがあります。記事を書く時の流れ、ロシアのなりすましアカウントについて、そして今回の中学生?への取材依頼。2/27(水)15時依頼で3/2(土)16時記事配信。中学生相手で裏付取材も考えるとタイトな気もしますが、取材過程のツイートを期待します pic.twitter.com/trWluTMBrR
— 徳本 (@tokumoto0) 2019年3月4日
「望月衣塑子記者を助けるネット署名を呼びかける中学生女子に関してネットユーザが発掘『ハフポストの記事を書いた関根和弘記者、興味深い過去ツイがあります。記事を書く時の流れ、ロシアのなりすましアカウントについて、そして今回の中学生?への取材依頼』」をトゥギャ.. https://t.co/j0nlLFP0Td
— pt2012 (@pt20121) 2019年3月4日
なお、望月氏質問をめぐる官邸と記者クラブの対立に関しても議論は続いている。先日のアゴラのまとめ記事でも問題提起したように、今回の「記者の質問する権利」への関心の高まりを受けて、フリーランスライターの畠山理仁氏は「記者クラブが他の記者を閉め出している現状にも向き合って」と訴えかけているが、
望月衣塑子さん @ISOKO_MOCHIZUKI さんの件で、「記者の質問する権利」が問題になっています。新聞労連も声明を出しました。記者クラブの方々には、ぜひ、フリーランスの記者が公的な記者会見から閉め出されている現状にも向き合ってほしいです。現状、フリーランスの記者は、記者扱いされていません。
— 畠山理仁 (@hatakezo) 2019年3月7日
安積明子記者は、望月記者の仲間たちが「ダンマリ」を決め込み「自分たちの特権を擁護」しつつ「報道の自由も標ぼう」するので、「質が悪い」と非難していた。
特に大手新聞記者で彼女のお仲間たちはダンマリですね。
しかも質が悪いのは、これに乗っかって「報道の自由」を標ぼうすることですよ。あれは「報道の自由」ではなく「報道の特権」です。
国民の立場に立っていません。自分たちの特権擁護なだけ。 https://t.co/KOklLXehj8
— 会館の美女★フリーランスのあづみです (@main_streamz) 2019年3月7日