国民民主党の森ゆうこ氏の質問通告をめぐる問題の本質は、旧態依然とした国会や霞が関の仕組みにあります。本来は国会と役所のみなさんの働き方を抜本的に改革し、国会を討論のアリーナに、役所のみなさんを政策立案にできるだけ集中できる環境にシフトすべきところでしょう。
しかし、森氏の問題について、国民民主党や共同会派を組む立憲民主党などは、「国会議員の質問権の侵害」などと問題のすり替えを行い、「質問通告漏洩問題調査チーム」を立ち上げるという「明後日」の方向に行く始末です。
さらに本来は、そうした政治家のポジショントークに惑わされることなく、コトの本質を見極めて国民に知らしめるべき報道機関も、一部を除いて、森氏側の言い分を中心に断片的に報道するばかりです。
マスコミが「報道しない」理由の一つとして考えられるのが、最初のきっかけが匿名のツイッターだったことかもしれません。これまでの状況からすれば告発したアカウントは現職の官僚のものと見られますが、報道するにあたり「万が一」偽アカウントである可能性を憂慮したり、あるいは「ネットの情報は信用できない」ことを逆手にとって、野党側に忖度した対応をしている疑いもあります。
これを打ち破るには、SNSでの発信も大事ですが、アゴラのようなネットメディアを通じて声を上げていくことだと考えるに至りました。編集部で現職のかたであることを確認した上で、ペンネームのご意見を掲載することで、国民に直接問題を提起し、マスコミの中の心ある記者たちの背中を押すことができればと思います。
ご投稿心よりお待ちしております。
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com)までワードもしくはテキストファイルにて原稿をお送り下さい。 - 編集部からの連絡用に、お名前とご所属はご教示ください。いただいた個人情報は厳重に秘匿いたします。記事では所属か地位のどちらかだけを部分開示(「30代経産省」or「30代課長補佐」)というような形で掲載します。
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- 文字数は500〜2000文字程度
- 霞が関のブラック職場化に嫌気がさして、民間企業に転じられたかたのご意見も歓迎します。
2019年10月20日
アゴラ編集長 新田哲史