「頭の良い人」が成功できない理由

高学歴だったり、頭が良いからといって、人生がうまくいくとは限りません。むしろ、最近は頭が良いが故に間違えた方向に行ってしまう可能性が高くなっていると思います。

写真AC:編集部

人生の成功とは、自分の思い通りの結果を出すことと定義できます。そのためには、正しいやり方を選ぶこと、そして、その方法を勇気を持って実践する行動力が必要です。

まず、どんな方法を選択するかのプロセスを考えてみます。どんな分野であっても、正しい方法は自分の頭で考えるより、成功した人から学ぶ方が確実です。

ところが、頭の良い人は、成功した人から学ぼうとせず、自分のやり方の方が優れていると思い込む傾向があります。

聞く耳を持たない自信過剰が正しい判断を阻害してしまうのです。

また、頭の良い人は、正しい方法がわかっても、リスクやうまくいかなかった時のデメリットなど、ネガティブな側面を考えがちです。

失敗を恐れて意思決定できないサラリーマンのように、「やらない言い訳」ばかり考えてしまう。

それが、迅速な行動の妨げになって、せっかくの成功のタイミングを逃してしまうのです。

成功例を知ったら、自分であれこれ評価する前に、まずやってみる。私の経験では、その方が結局成功しやすいと思います。

社会の構造が大きく変わり、世の中の変化が激しくなったことから、過去の経験で将来を予測する事に、あまり価値が無くなってきました。自分が勉強したことよりも、最新の情報を知っている人から素直に教えてもらう方が、間違いが少ないのです。

「時間をかけて、自分の頭で考える」よりも「取り敢えず、やったもん勝ち」になっていることに早く気付いて行動しないと、この傾向は更に拡大していくことは間違えありません。

頭の良いことが原因で、成功が逃げていくのは残念なことです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年1月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。