オリックス経営者の宮内義彦氏が、日経ビジネスで大学教育につい
オリックス宮内氏、大学改革の壁は「教職員の“民意”への配慮」(日経ビジネス)
宮内氏は、現在の大学に詳しくないらしく、自分が学生だった時代
しかし、以下の部分はツッコミたくなった。
企業も新卒採用時に就活生が大学でどんな専門性を身に付けたのか
、成績はどうだったのか、あまり気にしないのも、大学生が勉強し ない一因になっているのではないでしょうか。
宮内氏:確かに日本企業は就活生たちが大学で勉強したかどうかを
重視してきませんでした。入社後に自分たちで教育を施し、「 わが社の色」に染め上げていけばよいという、日本が工業社会だっ た20世紀の古い考え方を引きずっています。良質の製品を安く大 量に生産していた当時は、目標に向かって全員で突き進む同質の社 員が求められました。
一方、知識集約型の社会を迎えた21世紀の企業に本来同質の人材
は必要ではありません。社内には専門性の高い様々な仕事あり、そ れに応じて仕事をこなせる人材を採用するのが望ましい姿です。
(中略)
大学は文系の学部であっても、入試科目に必ず数学を設けるべきで
す。それと理系の学部をもっと増やさねばなりません。今は文系の 学部が多すぎます。大学がより自由に学部を編成できるように、国 による規制緩和が求められます。
宮内氏は、学生の能力を大して問題にしない企業の採用姿勢を他人
しかし、社員に数学能力が欲しいならば、大学に要望する必要はな
たとえば、オリックスが、未経験の新卒学生を採用する場合、実用
企業幹部の大学批判には、この手の「言いっぱなし批判」が多い。
企業が新卒採用において、能力試験をしない理由は、おそらく次の
採用試験で、厳しい能力検査をすると、合格者が激減してしまい、
「一様な人材ばかりではダメだ。もっと多様な人材が必要だ」などというのは建前でしかなくて、企業が欲しいのは、「24歳以