共産党の本質は変わらないし、野党第一党・立憲民主党が選挙目当てに合体を選ぶのは亡国の道
こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
政権交代「共闘」目指す立民・共産のコラボ本、急遽発売延期に
https://www.sankei.com/politics/news/210523/plt2105230009-n1.html
政界で大きな話題となっていた「立憲・共産のコラボ本」が、お蔵入り(発売延期)することが報じられました。
今年の秋までにおこなわれる総選挙はチャンスとなるはず。
自民党政治にかわる選択肢を提示できるのか、野党共闘の主力である立憲民主党と日本共産党の国会議員に、新しい日本の政策ビジョンを語り合ってもらいました。#政権交代で日本をアップデートする— 大月書店 Otsuki Shoten Publishers (@otsukishoten) May 3, 2021
「ついに一線を超えたな…」
と感慨深く永田町では受け止められていたわけであります。
が、おそらく想像以上に立憲民主党の支持母体である労働組合・連合から反発があったのでしょう。
選挙が終わるまでは発売延期とすることで、立憲民主党は「選挙協力はしたいけど政権構想は誤魔化す」という、玉虫色の決着を図ろうとしている最中だと思われます。
一言で切り捨てれば「虫が良すぎるでしょ」ということなんですが、本日は
「なぜ立憲民主党は共産党と組めないのか。どうして共産党と組むことは危険であり、亡国の道なのか」
を改めて記してみたいと思います。
共産党の本質は何も変わっていない
まず前提として、共産党はその本質を令和の時代になっても何も変えておらず、現在の社会秩序の転覆を目論む極めてラディカルな集団であるということです。
皇室制度や日米同盟・自衛隊など、日本の国体や安全保障の根幹に関わる部分を崩そうとしていること。自分たちが認めた「弱者」以外に極めて冷淡なこと。暴力革命路線を総括しておらず、公安の調査対象団体になっていること等です。動画でも述べたことがあるのでご参考に。https://t.co/pPRXM8ZURF https://t.co/4zcZgwnv7t
— 音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選出) (@otokita) May 21, 2021
いま見たらどういうわけかTweetが無言で削除されていたんですが、共産党の前衆議院議員の意見表明です。私は読んでゾッとしましたね、心底。
志位委員長のネット番組動画を引用しつつ、委員長が
「ジェンダー平等が進んでも性暴力はなくならない。根本解決のためには支配・被支配の力関係を無くすこと=資本主義体制を打倒することが必要だ(要旨)」
と述べている内容を絶賛しています。
最近、とりわけ女性議員などを前面に押し出してマイノリティ支援やジェンダー平等をアピールしている共産党ですが、それはわかりやすい「入り口」に過ぎず、案の定「資本主義の打倒」という結論につながっていくわけです。
ご自身で「本質的です」と高らかに謳っているように、これこそが共産党の変わることなき「本質」です。
もちろん「資本主義を打倒せよ」という考え方が存在することは否定しませんが、共産主義体制で起きた正義の暴走や独裁・虐殺などの歴史に鑑みるに、私には到底それを支持することはできません。
共産党は、現在の社会秩序の根幹の1つである、資本主義体制の転覆をいまだに目論んでいる。そして公安の監視対象になっているように、暴力革命も完全に捨ててはいない。
まずこれが前提です。
共産党と立憲民主党は目指しているものが全く異なる(はず)
するとやはり、共産党と立憲民主党の選挙協力・政権構想は「野合」であると断じざるを得ないわけです。
ここで冒頭の出版延期のニュースに戻ってくるのですが、出版にも反対した立憲民主党の最重要支持母体は労働組合(連合)です。
「大企業をやっつけろ」という共産党とその大企業の正社員労組を支持母体とする野党が本気で連携できると考えてる人はだいぶ頭おかしいと思うよw
— jo shigeyuki (@joshigeyuki) May 23, 2021
それが目先の敵(政府与党・自民党)を倒すためだけに手を組んだところで、倒した後に何が起こるかなんて火を見るよりも明らかです。
ドロドロした権力争いが始まり、共産党が単独で政権を握ることは考えづらいとしても、そんな政争が起きている間に日本の国力は衰退し、目も当てられない状態に一直線に落ちぶれていくでしょう。
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どうしても(選挙で自分が受かるために)共産党と手を握りたい立憲民主党の議員たちは、
「共産党も少しずつ変わろうとしている」
「共産党はもともと、平和を志向する政党だ」
などと持て囃しますが、私はその本質は何も変わっていないと確信しています。むしろ、ジェンダー平等などで「入り口」を多様化させるなど、ブランディングが上手くなっているだけ危険度は増しているとすら思います。
個々の議員の活動や個別政策に見るべきものがあったとしても、有権者の選択とこの国の未来のために、この「本質」については繰り返し指摘をしてまいりたいと思います。
それでは、また明日。