政府分科会はコロナの感染症法上の位置づけを「2類相当」から「5類相当」に見直す方向で調整に入っていますが、政府分科会の有志は公費負担を維持しながら「5類相当」にするという提言を考えているそうです。
公明党の山口代表も、「仮に分類を切り替えても、公費負担を維持する方向で対応すべきだ」と述べました。
東京都医師会の尾﨑治夫会長も、新型コロナを「5類相当」にしても、全数把握・検査・入院等の公費負担については現在と同じ扱いにするようにと発言しています。
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しかし、「5類相当」にするならとうぜん公費負担もなくすのが筋ではないでしょうか。「無料」でいくらでも医療が受けられるなら、現場に負担が残ってしまいます。
「公的負担を維持」することはありえない。5類に落とすなら、当然3割負担だ。 https://t.co/omDmn7kZzo
— 池田信夫 (@ikedanob) July 28, 2022
無料の検査代だけでも恐ろしい額になっているはずです。
感染症法の位置づけを変えれば無駄な報告や義務、国民への法的な制限はなくなるが、公費負担を維持する限り医療サイドが煽れば儲かる構図は続く。
現在宣言や措置は出ていないのに単なるお願いで国民が萎縮している。無料PCRと無料治療をするのなら今と変わりがない。 https://t.co/4KjA8S9Jha— 戯画兎 (@giga_frog) July 28, 2022
公費を投入しているために病院の経営はおかしくなっています。
全くその通りです。
限りある医療資源。
その中で最大のパフォーマンスを引き出すためには何が必要で何がいらないのか。
日本の医療は民間サービスの顔をした補助金ビジネス。特にコロナ診療は77兆円の予算から全額公費負担。もう病院は公費でズブズブ。システムを変えないと。自らは変われません。 https://t.co/6oeDVbBQij— 森田洋之@「医療」から暮らしを守る医師/「人は家畜になっても生き残る道を選ぶのか?」発売中! (@MNHR_Labo) July 27, 2022
公費負担を残すことは、病院の経営上のメリットもあるという指摘があります。
医療費全額公費負担により病院側は意地でも病床を埋めようとする。患者側は少ししんどいというだけで入院させてくれとお願いしてくる。病床逼迫するのも当たり前ですね
新型コロナ『2類相当以上』扱いには「病院経営上のメリットがある」辛坊治郎が独自見解https://t.co/BcFSOqVCVZ
— NY Koala (@KonoBellYoko) July 27, 2022
しかし、公費負担は医療者の大きな負担になっています。
コロナ陽性という結果が出るまでPCR検査を受ける気ですか?
ある日、症状なしの濃厚接触で検査受けに来る→陰性
次の日、自分だけが陰性のわけないと検査受けに来る→陰性
…他の患者さんの迷惑です。
対応するスタッフは疲弊しています。検査の公費負担止めましょう?#医療事務の愚痴
— ちー@医療事務員 (@chi_medical) July 26, 2022
感染者への入院勧告や就業制限、保健所による健康観察などは、原則としてやめることになりますが、公費負担はいつまでも残ることになります。しかし、公費はだれが負担しているのでしょうか。病院のためにも、よくよく考えたほうがいいと思われます。