16日の外国為替市場では、円相場が一時1ドル=139円台に上昇し、年初来高値を更新しました。これは、2023年7月以来約1年2カ月ぶりの円高水準です。
【1ドル=139円】
↘ドル円が下落して140円割れ13時8分 139.991円【円高へ】 pic.twitter.com/bvIqOEbU5P
— 相場変動お知らせ (@GOLD_OIL) September 16, 2024
米連邦準備理事会(FRB)が17日からの米連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅な利下げを行う観測が強まったとの見方からか日米金利差の縮小を見込んだ円買い・ドル売りが進みました。
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この状況を見て日銀が利上げを急がなくても過度な円安は是正されるという意見も見られます。
為替が139円台に。
米国景気の減速感とFRBの利下げを見越しての動き。日銀が利上げを急がなくても過度な円安は是正されるし、されている。
為替を操作するために金融政策を使うべきではないし、日本側の金融当局(日銀)だけに過度に期待するのも間違っている。
今は賃上げ最優先の経済政策を。
— 玉木雄一郎(国民民主党代表) (@tamakiyuichiro) September 16, 2024
しかし異常な金融政策が異常な円安を生んだのでなるべく早期に是正しなくてはならないという指摘もあります。
市場での為替レートは投機取引で大きく動くが、その均衡値が購買力平価と考えると1ドル100円程度だ。円高方向に反転はしたもののそこまで円高が進むことはあり得ないと多くの人が考えるだろうが、市場レートが購買力平価より円安になるのは歴史的に見るとむしろ異例のことだ。https://t.co/zinsT81C4P
— 野口悠紀雄 (@yukionoguchi10) August 28, 2024
10年以上も続いた超低金利で生きながらえている付加価値を生み出せない企業をまだ助けるつもりかね。もし本気でやるなら日銀総裁を替えないと。 https://t.co/vrYXmKiTV0
— 戯画兎 (@giga_frog) September 15, 2024
この水準でもインバウンドなどに影響も出てくるのでしょうか。
ドル円が140円ぐらいになったら、こんな円高ではやっていけない、とインバウンド観光客で儲かっている業界から泣き言が出ると思いますよ。
— Kazuki Fujisawa (@kazu_fujisawa) July 25, 2024
今度は「円高ガー!」で騒ぐんだろ。
— 猫組長 (@nekokumicho) August 5, 2024
それでも円はまだまだ安いようです。
これは納税者のお金(税金)を非納税者に配ると言う左派ポピュリズムでしかありません。物価対策は円安是正です。140円台でもまだまだ円が安い。 https://t.co/JJdx4dUFSm
— Emin Yurumazu (エミンユルマズ) (@yurumazu) September 12, 2024
円相場は適切な水準に戻せるのでしょうか。
金利平価で考えると1ドル=100円で日米の実質金利差がなくなり、PPPも108円で等しくなる。
今までは円キャリーで大きな不均衡が維持されていたが、それが巻き戻ると大幅な円高になる可能性もある。 https://t.co/ew9JAoLumi pic.twitter.com/4vQaD4RIxU— 池田信夫 (@ikedanob) August 9, 2024
円安はつぎの二重の意味において日本を貧しくしたことになる。
為替レートが円安になったため日本円の購買力が低下した。これは「円安の直接効果」だ。
円安の麻薬効果によって、日本企業が技術開発やビジネスモデルの転換を怠った。これは「円安の間接効果」だ。「亡国の円安」とか言いようがない。— 野口悠紀雄 (@yukionoguchi10) May 2, 2022
そして日本は中長期的に円の価値を守ることはできるのでしょうか。
直接投資証券投資も、日本が生産力があるからです。日本が外部に対して何も売れるものがなければ、円に投資する人はいませんし、そのお金はいつかは引き上げられます。短期的には、そのお金の流れも為替レートを決めますが、長期的にはその通貨を必要とする人がいなければその通貨の価値は下がります。
— 田内学/『きみのお金は誰のため』著者 (@mnbtauchi) November 8, 2022
リフレ派はたいてい円安を好む。円の価値を減らすのが共通点だが、なぜそれがいいのだろう。
— 戯画兎 (@giga_frog) June 19, 2024