「世界一の日本酒の酒蔵」が毎日やっていること

私は日本酒好きですが、中でも悦凱陣のようなクセのあるお酒が好みです。

お酒の好みは人によって異なり、新政、十四代、黒龍、鍋島など有名で手に入りにくいプレミアムの付くようなお酒が一般には人気です。

人気のお酒はたくさんありますが、世界ナンバーワンの酒蔵はどこなのか?

それを客観的に評価するものとして世界酒蔵ランキングというものがあります。

これは、国内外で開催されている日本酒コンテストの入賞実績をポイント化し、それに応じて酒蔵を格付けするものです。

プロフェッショナルのスコアを一年で集計していくシステムで、ポイント制で評価をするF1レースやスポーツ競技と同じような客観的な仕組みといえます。

このランキングで2022年、2023年と2年連続で世界第一となっているのが伯楽星のブランドで知られる新澤酒造さんです。

社長の新澤さんと東京のお寿司屋さんで会ったことがご縁となり、一般公開されていない新澤酒造さんの酒蔵を特別に見学させてもらいました。

酒蔵も面白かったですが、驚いたのがお酒に対する科学的なアプローチでした。

自社だけではなく、ライバルのお酒も全て成分分析して、データの比較を行っています。

それだけではなく、東京の寿司店や居酒屋などに社長と社員が総出で出かけて、出されているお酒のクオリティチェックをして社内で共有しています。

どんな酒が人気で、どの酒蔵のお酒のクオリティが変化しているかをリアルタイムに把握しているのです。

これらのデータを統合してどうやったら世界一になれるお酒を作れるか、真剣に考えているのです。

世界一になるにはここまでやるのかと衝撃を受けました。

新澤酒造さんは恐らく2024年も世界ナンバーワンになると思います。ディフェンディングチャンピョンとしてのプレッシャーがこれから高まっていくと思いますが、どこまで記録を伸ばしていくのがこれからも応援したいと思います。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年10月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。