自民党と国民民主党は、31日に幹事長会談を行い、今年度補正予算案の編成など、3項目について公明党も交えた協議を進める方針を決定しました。
自民、国民民主の幹部会談 過半数割れ国会運営で経済対策めぐり協議 https://t.co/Ef9JdSK54d
衆院選での与党過半数割れを受け、自民党と野党第3党の国民民主党は31日午前、幹事長・国会対策委員長会談を開いた。
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) October 31, 2024
この合意により、予算編成や税制改正を通じた政権運営の連携が図られ、自民・公明の連立与党に国民民主党を加えた「部分連合」の枠組みが事実上確立する見通しです。
自民党の森山裕幹事長と国民民主党の榛葉賀津也幹事長らが会談し、①今年度補正予算案、②税制改正、③新年度予算案の3項目について協議を進める方針を決定しました。森山幹事長は「政務調査会や税制調査会の協議には公明党も参加し、自公国3党で進める」と述べました。
マスメディアは「部分連合」と報じていますが玉木代表らは否定しています。
国民民主党「部分連合」に前向き - 玉木氏、政権継続を事実上容認https://t.co/gorfCK60aP
— 共同通信公式 (@kyodo_official) October 29, 2024
「部分連合」というワーディングが恣意的だという声があります。「賛成の法案に賛成し、反対の法案に反対する」というのは、通常の野党の立場と同じであり、政策ごとに協力するかどうかを決めるのは民主主義の通常の手続きです。「部分連合」と強調するのは、野党は与党に全て反対すべきだという「信念」からかもしれません。
部分連合の定義が分からない…だよねえ、私にも分からない。賛成の法案には賛成票を投じ反対の法案に反対票を投じるっていうなら、普通の野党と同じことじゃないのか?🤔https://t.co/wq90soiuOW
— 前田 耕 (Ko Maeda) (@MaedaPoliSci) October 29, 2024
玉木さんも言ってたけど、マスメディアが好む「部分連合」って言葉はおかしいよね。政策ごとに協力できるものはするし協力できないものはしないっていうのは、民主主義の普通の手続きでしょう。
ことさらに部分連合って書くのは、野党は与党の全てに反対するべきっていう誤った考えの表れ。 https://t.co/R6WptZhi6t— あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 (@kikumaco) October 30, 2024
少なくとも玉木代表の発言から「前向き」という見出しは出てこないという指摘も。
【疑問】今朝の記者会見で、玉木氏は「部分連合(パーシャル連合)」について定義がわからないと述べ「政策ごとに良いものには協力するし駄目なものには駄目だと言っていく」と発言しているだけなのに、その発言をもって「部分連合に前向き」との見出しは朝令暮改のような印象を与えミスリードでは? https://t.co/Gv6aVwO4sd
— 楊井人文 Yanai Hitofumi (@yanai_factcheck) October 29, 2024
「政策を実現すること」ではなく「自公政権を倒すこと」を目標とするジャーナリストやメディアにとっては「玉木氏は裏切者」と見えるかもしれません。
「政策を実現すること」ではなく「自公政権を倒すこと」が目標の人間にとっては「玉木は裏切者」なんだろうねえ。
ただ、国民民主党の支持者はそういう旗の下に集まっていないし、もっというとそれが立憲との明確なポジショニングの違いなのだから、それは批判にすらなってない。 https://t.co/2UiWaXagBq— 木曽崇/Takashi Kiso (@takashikiso) October 30, 2024
「部分連合」という言葉をメディアはなぜ突然使い始めたのでしょうか。
与野党が予算案や法案といった個別の政策ごとに話し合う枠組み。「パーシャル連合」とも呼ばれる。与党の議席が衆参両院のいずれかで過半数に満たず、一部の野党から賛成を得ないと政策を実現できない状況で使われることが多い。閣僚を出さずに与党に残る「閣外協力」よりも結びつきは弱い。
いずれにせよ自民党がどこまで国民民主党の要求を飲むか注目されます。
「部分連合」で基礎控除とトリガー条項を自民党が丸のみしたら、総額9兆円の大減税。「玉木ショック」が起こるだろう。https://t.co/wXjjtPeKHO https://t.co/I7MZBlapSX
— 池田信夫 (@ikedanob) October 31, 2024