アゼルバイジャンのバクーで開催された気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)は、会期を2日延長して途上国への気候対策資金の目標額に合意し、現地時間24日早朝に閉幕しました。
COPは途上国が資金援助を要求するクレクレ会議になり、先進国は逃げ腰。
気候変動は熱帯の防災対策の問題であり、先進国が脱炭素化なんてする必要はない。COPもこれで解散してはどうだろうか。 https://t.co/WnPZQyG75m— 池田信夫 (@ikedanob) November 23, 2024
石破首相、バイデン大統領、フォンデアライエン欧州委員会委員長、ショルツ独首相ら多くの主要国首脳が欠席し、新政権のアメリカやアルゼンチンがCOPからの撤退を検討する可能性も浮上しています。
COP29がなかなかに炎上中。
いくつかポイントを。
【イベント】
・主要国首脳(石破さん含む)の欠席多数。
アメリカ・バイデン大統領、欧州委員会・フォンデアライエン委員長、ドイツ・ショルツ首相、日本・石破首相
・アメリカ、アルゼンチンはCOPからの徹底もあり得る…— TEN@情報整理屋さん (@tenfirefighter) November 16, 2024
東京新聞は、今回のCOP29は、国際社会が結束して気候危機に対応する重要性を再確認する機会となり、パリ協定を基盤にさらなる対策の加速が求められていると述べていますが、会議の実態とずいぶん違う願望のような社説となりました。
<社説>
COP29閉幕 後戻りはさせられない〈国際社会の結束なくして気候危機を食い止めることは不可能だ。今回のCOPをステップに、パリ協定という「きずな」をさらに強くして、対策を加速させたい。〉https://t.co/VOcmg18rrH
東京新聞デジタル https://t.co/VOcmg18rrH— 東京新聞編集局 (@tokyonewsroom) November 26, 2024
CO²削減をはじめとするSDGsは国連による欺瞞であるとして、これらの取り組みを全て停止し、COP29(気候変動枠組み条約締約国会議)も解散するべき、あるいは日本が脱退すべきとの主張があります。現在のCOPは、先進国だけでなく途上国も含めて、偽善が蔓延する場となっているとの批判があります。
だからCO²削減などのSDGsは国連詐欺だから、もう全て止めてCOP29も解散するか、日本は脱退すべき。
➡️途上国の気候変動対策のために先進富裕国が2035年までに年間3000億ドル(約46兆1900億円)の支援を行うとの目標で合意。https://t.co/jevghr3Bn6
— 城之内みな🌺 (@7Znv478Zu8TnSWj) November 25, 2024
途上国はカネが欲しい。それが“気候変動“対策に使われる保証はどこにもない。途上国の発展はむしろCO2の排出を増やすだろう。しかし途上国は貧困に喘ぐが故に“途上国“なのであり、豊かさは当然に享受すべきだ。今やCOPは先進国のみならず途上国も含めた欺瞞の巣窟と化した。 https://t.co/L8YYgkaJSr
— リフレ女子 (@antitaxhike) November 24, 2024
この種の公的資金の拠出は、自国に利益がある場合に限り行うべきだという指摘も。特に日本は今回も損をするだけの役回りで終わる可能性が高まっています。
この類の公的資金拠出は、自国に利益がないことでなければ拠出する必要はない。
日本は、日本が儲かることにしか資金を出すべきではない。でないと、バカを見るだけで終わる。
~COP29の気候対策資金、財源はどこにもないのか? https://t.co/7Rwnf669K5
— 石川和男(政策アナリスト) (@kazuo_ishikawa) November 24, 2024
2050年までに世界の原子力発電設備容量を3倍にするという宣言に新たに6か国が賛同しました。これにより、賛同国は合計で31か国となりました。こういった大事なことは大手メディアではなぜか報道されません。
アゼルバイジャンで開催中のCOP29の場で2050年までに世界の原発設備容量を3倍とする宣言にさらに6か国が賛同しました。これで賛同国は31か国です。経済成長と気候変動対策を両立させるためには原発が必要という認識はさらに拡大しています。 https://t.co/91jvSmBf98
— 分電でんこFC(電力・エネルギー業界応援) (@denkochan_plc) November 15, 2024
活動家のみなさんも最大かつ断トツの排出国である中国にはなぜか及び腰です。とても不思議な会議です。
始まりました。COPの脇で開催される毎度の茶番劇です。なぜ排出量トップの中国は受賞しないのでしょうか?ただ、日本が化石賞でも仕方ないと個人的には思います。使える原発を長期間止めているので。
「会議の進展を妨害」 日本などG7に「化石賞」 COP29 | 毎日新聞 https://t.co/qmQbpdelZ6
— 分電でんこFC(電力・エネルギー業界応援) (@denkochan_plc) November 16, 2024
COP29で話題になった気候変動対策資金に関連して、各国の排出量を、①単年、②累積、③人口一人あたり、で整理してみました。
①単年排出量(GtCO2)
1位 中国:13.2
2位 米国:4.7
3位 インド:3.0
*EU:2.5、日本:0.9中国が世界全体の1/3を占めており、他国と比べ圧倒的にCO2を排出。
↓続く pic.twitter.com/d7oAv1Xpdo
— Yasuhiro Emori (@emoyasu81) November 26, 2024
空虚な祭典となったCOPはフェイドアウトしていってほしいものですが、環境利権を解消するのは容易ではないようです。
今年のCOPの最大の特徴は、まったく話題にならないこと。どこで開かれているかも、ほとんどの人が知らない。
もともと無意味だった脱炭素化は、こうしてフェイドアウトしていくんだろう。 https://t.co/OdjPzOE7XA— 池田信夫 (@ikedanob) November 16, 2024