高級ホテルに求められる「意外なセンス」

Ziga Plahutar/iStock

仕事で海外に最低4回は出かけるだけではなく、プライベートでも旅行好きなので、国内だけではなく世界各国のホテルに宿泊する機会が多くあります。

1泊1万円台のビジネスホテルから20万円を超えるようなラグジュアリーホテルまで様々なグレードのホテルに宿泊してきましたが、高級ホテルだからと言って必ずしもサービスに満足できる訳ではありません。

高級ホテルでは丁寧な接客で、アメニティやタオルの質が良く、部屋も広いのは当たり前ですが、それ以外にセンスの有無を感じる意外はポイントがいくつかあります。

例えば、お部屋のコンセントの位置です。

気の利いたホテルはベッドの横にコンセントがあって携帯の充電ができます。また、テーブルにも複数のコンセント口があってパソコンや携帯を繋げるようになっています。以前泊ったラグジュアリーホテルのテーブルにはコンセントが無く、パソコンを使う場所に困りました。

また、冷蔵庫の大きさも重要です。ビジネスホテルには何も入っていない小さなものしかありませんが、ラグジュアリーホテルになればそれなりの大きさのものがあると便利です。なぜなら自分で購入したり持参したワインやクラフトビールを冷やしたり、お土産に購入した冷蔵品を保管したりできるからです。小さな冷蔵庫にドリンクが詰め込んであるような冷蔵庫は使い勝手が悪いのです。

更にラグジュアリーホテルであれば、部屋に無料のミネラルウォーターのサービスがありますが、小さなボトルが数本しかなく途中で足りなくなってしまうホテルがあります。追加で持ってきてもらえば良いだけの話ですが、最初から多めに用意して開封されていないものは再利用すれば良いのにと思ってしまいます。

他にもジムの広さやマシンの使い勝手、チェックインのスピード感、朝食のクオリティなど複数のホテルを使うとセンスの違いが見えてきます。

ホテルの滞在はこちらからリクエストする必要が無いように先回りしてサービス提供することで満足度が上がります。高価格なホテルであれば、単に豪華な設備を競うだけではなく、価格に見合ったセンスの良いサービスを提供して欲しいといつも思います。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年12月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。