離島防衛想定し火力演習 陸自、静岡・東富士演習場で最大規模 隊員約2千人が参加

大石英司氏も仰っておりましたが、こんな全盛期の遺物、愛国軍オタのオ○ニーのおかずにすぎない総火演をいつまでやるのでしょうか。何も知らない一般国民はワクテカで「無敵皇軍」を信じるでしょうが、そのような誤解をまき散らすことは防衛に対するまともな議論の妨げになって有害です。
そもそも富士学校の機能を3か月も止めてやるべきことではない。そんなことをしているから中途でやめる隊員が多いのではないでしょうか。
こういっては何ですが、AVの「おっさん、ラッキー」みたいなシナリオ何とかならないっすか?
リンク16を持っていないので、米軍から戦域に入れてもらえないF-2の対地支援。火力支援を要請できるのは水機団と特選群ぐらいでしょう。空自にもそのような部隊はない。
90式戦車はネットワーク含めて近代化されていないので、いまだに音声無線で指揮統制です。しかもまともな指揮通信車ももっていない。
そして陸自に米軍に航空支援要請の能力もない。
攻撃ヘリは旧式で生存性皆無のAH-1Sです。対戦車ミサイルは命中まで誘導しないといけない。部品も枯渇して稼働機体がほとんどない。12機しかないアパッチは飛べる機体がなかったのでしょう。こちらももうすぐサポートが終わって壮大な税金の無駄使いだった。
ヘリボーンで使っていたUHー2は設計が古く、エンジンの出力も低いので報道ヘリよりも低速、海兵隊のUHー1Yと比べれば雲泥の差。
射撃後はあっという間に対砲レーダーやドローンで射撃地点を特定されるのに、延々と陣地で射撃を繰り返す特科部隊。基幹連隊通信システムは開発にしたけどバックレ。いまだに紙の地図と音声無線で砲撃指示。観測用のFFOSは航続距離が短く、OH-1も音声無線でしかリアルタイムで指示を出せないがエンジンが問題で地上待機。これらの部隊をたたむ当事者能力すらない。改良型のFFRSは特科用ではないが、これまた信頼性が低くて使えないのは国会で防衛省がみとめた。その代わりに導入したスキャンイーグルは導入まで9年もかかったカメのあゆみ。陸自がどれだけドローンを重要視しているかわかるでしょう。
機甲部隊の進路を啓開すべき工兵戦闘車は少数しかないが、旧式化して部品も枯渇して稼働率は低い。
87式自走高射機関砲も40年選手で近代化もされず博物館アイテム。稼働率も低い。
10式戦車の10TKNWは中隊内でしか使えず、通信速度も遅いが改良も更新もされず、諸兵科とのネットワークもできない。この時代遅れをそのまま最新型の24式装甲車やAMVの指揮通信社に搭載。
オスプレイに搭載すべく開発されたATVは間抜けにも横幅が大きすぎて搭載できずに、駐屯地の連絡用になっている。その更新も決まっていない。
どうみても発展途上国ですよ。
こういう無敵皇軍プロパガンダで貴重なリソースを使いつぶし、国民にあらぬ誤解を植え付けるのはいい加減やめてほしい。
むしろ陸自の将官クラスを他国の演習に強制的に参加させて、陸自と比べてどうなのかわからせるほうがよろしいでしょう。

陸上自衛隊広報チャンネルより
【有料記事】
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ES&D誌に寄稿しました。
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財政制度分科会(令和6年10月28日開催)資料
防衛
防衛(参考資料)
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編集部より:この記事は、軍事ジャーナリスト、清谷信一氏のブログ 2025年6月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、清谷信一公式ブログ「清谷防衛経済研究所」をご覧ください。








