住宅購入4割がペアローンの時代:配偶者が亡くなるとローン全額が消える団信も登場

2024年、夫婦で住宅ローンを借りる割合が約4割となり、過去最高を記録しました。背景には首都圏などでの新築マンション価格の高騰があります。

参照:「夫婦で住宅ローン」4割、過去最高水準 2人で40〜50年返済も 日経新聞

特に若年層では、40〜50年といった超・長期返済を選ぶケースも目立ちます。

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ペアローンや収入合算を使えば借入額を増やせて月々の返済も抑えられますが、返済期間が長いほど利息負担や金利上昇リスクが大きくなります。リスクを軽視しているとの声もありますが、実際は「そうしないと家が買えない」という現実が背景にあります。

https://twitter.com/takashishiozawa/status/1935199620055081349

一人で全額100を払えるとしても、ローンを夫婦で50:50に分けたほうが、住宅ローン減税や3,000万円の控除をそれぞれに活用できて、結果的にとても有利になるという指摘も。

人生いろいろ、ペアローンもいろいろのようです。

 

 

ローン返済中には、病気や失業、配偶者の収入減といったリスクもあります。特に日本では、出産後の女性の賃金が大きく下がる傾向が強く、出産1年後には収入が67.8%も減少し、その後も回復しにくい状況が続いています。

お金がギリギリだからペアローンや長期ローンを組んでいるのではなく、住宅ローン減税の活用や手元資金の運用、定年時の繰上返済を見据えて、あえてそのような借り方を選んでいる人が多いのではないかという指摘も。

払えなくなったら売却すればいいじゃないのという指摘も。

https://twitter.com/escapejapan2023/status/1827493717751820541

通常の団信では、夫婦のどちらかが亡くなった場合でも、もう一方の返済分は残ることが一般的です。しかし最近では、どちらか一方が亡くなった時点で、2人分のローン全額が完済されるタイプの団信も登場しています。つまり・・・。

住宅購入は人生でそう何度もないので、別の世界線を考えてしまいがちです。