ワンコを飼うのに必要なのは「愛情」と「お金」

ワンコのピノくんを飼い始めてからもうすぐ5ヶ月になります。子犬で最初は戸惑うことも多かったピノくんですが、トイレトレーニングもマスターして、今ではベッドで一緒に寝るようになってしまいました。

ベッドのシーツをかじって破られたり、枕カバーを舐められてベタベタになったり大変ですが、無邪気な顔を見ていると、なぜか許せてしまうから不思議です。

そんな親バカならぬ「犬バカ」ですが、ワンコを飼うのには愛情だけでは不十分です。

ワンコは人間の子供と同じように手間とお金がかかります。

例えば、旅行に出かける時は一緒に連れていけないことがほとんどですからペットホテルに預けなければなりません。1泊6000円から8000円位の宿泊料金がかかります。

また、病気になればペット病院に連れて行くことになります。前回お腹を壊したときは診察とお薬で2万円かかりました。

毎月5000円程度支払ってペット保険にも加入していますが、保険に入っていても治療費は3割負担です。

さらに今週は去勢手術を受けさせることにしました。こちらの費用も検査と麻酔・手術代で合計約10万円かかります。

合わせて臍ヘルニアの手術も受けるように獣医にアドバイスされ、こちらもお願いすることにしました。

健康に生活していても、ペットフードやおやつ、それにトイレシートや消臭スプレーなど、毎日かかる消耗品の費用もバカになりません。

自分と同じように健康に関してはワンコにお金を惜しまないようにしたいと思っています。そうなるとどれだけ愛情深くてもお金がなければワンコを幸せにすることはできません。

将来のお金の不安を解消しなければ、安心してワンコを迎えることはできないのです。

人生はお金があっても幸せになれるとは限りません。でも、お金がないと幸せになれない。これが現実です。

人間よりは短命といっても15年くらいは生きるワンコですから、飼う前にその期間経済的な面倒を見ることができる覚悟があるのかを自問する必要があります。

そう考えると、ペットを飼うハードルは意外に高いと思います。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2025年9月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。