カマラ・ハリス前副大統領が出版を予定している新著『107日』の内容が、米政界に波紋を広げています。同書は、ハリス氏が大統領候補として活動した短期間を振り返る回顧録であり、特にバイデン前大統領の再出馬に関する記述が注目を集めています。
107 Days is my candid, personal account of the shortest presidential campaign in modern history. You can now read an exclusive excerpt from it at @TheAtlantic: https://t.co/gTsMH4GKsN pic.twitter.com/ereiBFaPsq
— Kamala Harris (@KamalaHarris) September 10, 2025
107日は、現代史上最も短い大統領選挙キャンペーンの率直で個人的な記録です。@TheAtlanticでその独占的な抜粋を今すぐ読むことができます
ハリス氏は、健康不安を抱えながらも再び大統領選に挑んだバイデン氏の判断について、「無謀だった」と強い言葉で批判しています。著書の中では、「それは優雅さだったのか、それとも無謀だったのか。振り返れば、無謀だったと思う。賭けるにはあまりにも危険すぎた。これは個人のエゴや野心に委ねるべき選択ではなかった」と述べています。
Kamala Harris: "'It’s Joe and Jill’s decision.' We all said that, like a mantra, as if we’d all been hypnotized. Was it grace, or was it recklessness? In retrospect, I think it was recklessness. The stakes were simply too high. This wasn’t a choice that should have been left to…
— Jeffrey Goldberg (@JeffreyGoldberg) September 10, 2025
カマラ・ハリス：「『それはジョー（バイデン大統領）とジル（大統領夫人）の決断だった。』私たちは皆、それがマントラのようにつぶやていた。まるで皆が催眠術にかかったかのように。それは優雅さだったのか、それとも無謀だったのか。振り返れば、無謀だったと思う。賭けるにはあまりにも危険すぎた。これは個人のエゴや野心に委ねるべき選択ではなかった」
さらに、ハリス氏は自身の人気が高まるにつれ、バイデン氏の側近が否定的な噂を意図的に流布していたと主張しています。「世論調査で私の支持率が上昇すると、彼の周囲の人々はその対比を好まなかった」「大統領のスタッフが、私に関する否定的な物語に火をつけていたことを何度も知った」と記しています。
Of course Kamala Harris is gonna blame everyone except herself for losing in her new book, but the complete trashing of the Joe Biden comms team is incredible…
“I often learned that the president's staff was adding fuel to negative narratives that sprang up around me.”
“when… pic.twitter.com/qvv8K2KMQ6
— Nathan Brand (@NathanBrandWA) September 10, 2025
もちろん、カマラ・ハリスは新しい本で負けた責任を自分以外のみんなに押し付けるつもりだけど、ジョー・バイデンの広報チームを完全にこき下ろしているのは驚くべきことに…
「大統領のスタッフが、私に関する否定的な物語に火をつけていたことを何度も知った」
「物語が不公平だったり不正確だったりしたとき、大統領の側近たちはそれでいいと思っているようでした。」
「ホワイトハウスの広報チームの誰も、私が効果的に反論するのを助けてくれませんでした。」
「彼らは巨大な広報チームを持っていました… しかし、私の仕事についてポジティブなことを言ったり、事実無根の攻撃に対して防御することはほとんど不可能でした。」
ハリス氏はこれまで、バイデン氏への直接的な批判を避けてきました。特に、バイデン氏の撤退を決定づけたテレビ討論会の後も、彼を擁護する姿勢を崩しませんでした。しかし、今回の著書の内容は、事実上の決別宣言とも受け取られており、ハリス氏が2028年の大統領選に向けて再び出馬する意志を固めたのではないかとの見方が強まっています。
スコット・ジェニングスはCNNで贈り物のように次々と話題を提供し続けています。
バイデンの本や報道がすべて出てきたとき、彼がカマラ・ハリスに「意見の不一致は許されない」と言ったことが確認されるでしょう。
実際、ハリス氏は来年度のカリフォルニア州知事選への不出馬を明言しており、全国政界への復帰に向けた布石と捉えられています。
Former Vice President Kamala Harris announced Wednesday she will not run for California governor in 2026, after months of considering the prospect of being the chief executive of her home state. https://t.co/gHCXZ54Tc7 pic.twitter.com/riVp9epo05
— ABC News (@ABC) July 31, 2025
元副大統領カマラ・ハリスは水曜日、2026年のカリフォルニア州知事選に出馬しないと発表しました。これは、彼女が故郷の州の最高責任者となる可能性を数か月間検討した後の決定です。
2028年の民主党予備選では、バイデン氏の健康問題やその隠ぺい疑惑が大きな争点となる可能性があります。ハリス氏は過去との決別を打ち出していますが、それは副大統領としての行政経験という自身の最大の強みを過小評価するリスクも伴います。
【本日読まれた記事・第2位】
アゴラ編集部：やっぱりバイデンはボケていた！：「暴露本」に全米が震撼https://t.co/hH3GEfVVmo…— アゴラ (@agora_japan) May 22, 2025
いずれにせよ、2028年の大統領選に向けた民主党内の動きは、すでに本格化しつつあります。ハリス氏の新著は、その序章として位置づけられるかもしれません。
バイデン・ハリス両氏インスタグラムより
