自民党総裁選、小泉氏や高市氏が出馬へ:主要候補が出そろう

自民党総裁選をめぐる動きは急速に活発化しています。小泉進次郎農林水産相は立候補の意向を固めました。関係者によると、出馬に必要な推薦人20人の確保にめどをつけ、週末に地元神奈川県横須賀市で支援者に報告した上で、来週にも正式表明する見通しです。

高市早苗前経済安全保障担当相も11日夜、東京・赤坂の議員宿舎でおよそ20人の議員と会合し、総裁選に立候補する意思を固めたと明らかにしました。推薦人の確保も済ませ、来週正式に出馬を表明する方向で調整しています。高市氏は同日、岸田前首相や加藤財務相と個別に会談して党内情勢や支援の可能性について意見を交わし、組織的な支援体制づくりを進めています。

林芳正官房長官も立候補の意向を固め、来週の記者会見で正式に表明する見通しです。11日には公務の合間に議員会館で地元山口県の県議会議員と面会し、地元の支持基盤について意見交換しました。さらに9日夜には日本維新の会の馬場伸幸元代表らと会食しており、維新を含む連立や今後の政権運営について協議した可能性があります。

小林鷹之元経済安全保障担当相は11日に立候補する意向を正式に表明しました。推薦人20人の確保に手応えがあるとし、来週には政策を詳しく説明する記者会見を開く予定です。経済政策では消費税減税を「聖域なく検討する」と語り、野党との協調にも前向きな姿勢を示しています。

茂木敏充前幹事長は他候補に先駆けて立候補を正式に表明しています。会見では「自民党と日本経済を2年で再生の軌道に戻し、次の世代へ確実にバトンを渡す」と訴え、日本維新の会や国民民主党との新たな連立を視野に入れる考えも示しました。11日には旧茂木派の中堅・若手議員と会合し、協力を呼びかけるなど、早くから党内基盤固めを進めています。

小泉氏、高市氏、林氏、小林氏、茂木氏の主要候補が出そろい、22日告示・10月4日投開票の日程に向けて推薦人確保や地元支持の強化、野党との連携を視野に入れた調整など、各陣営の動きが一段と加速しています。

小林・林・小泉・高市各候補