ファミリーレストランの中で、ここ数年最も頻繁に通っているのはサイゼリヤであることは間違いありません。というか、サイゼリヤ以外のファミリーレストランには最近ほとんど行ったことがありません。

今週も夕方にサイゼリヤに出かけてみましたが、ボトルのランブルスコを1本飲んで会計は2人で何と3500円でした。
なぜここまで安くできるのか。経営努力には頭が下がるばかりです。
しかも価格が安いばかりではありません。お料理のクオリティーも絶品とは言いませんが、価格を考えれば充分満足できるレベルです。しかもポーションが小さいので値段を考えずあれこれ注文できるのが何とも楽しいお店です。
ただし、お料理はどれも万人受けする味を目指しているようで、私のように癖ありが好きだとパンチに欠けると思うことがあります。
最近YouTubeで見た神戸のイタリアンのシェフとソムリエの動画でサイゼリヤのメニューをバージョンアップする方法が紹介されていました。
それはグランモラビアという粉チーズと備え付けのオリーブオイルを使う方法です。粉チーズは追加注文でわずか100円。オリーブオイルは瓶が置いてあって無料でかけ放題です。
早速、いつも注文する柔らか青豆の温サラダ(200円!)にオリーブオイルをかけて、粉チーズをちらしてみました(写真)。
すると、何ということでしょうか。旨味とコクが引き立てられ、味が20%ランクアップしました(自分調べ)。「劇的!ビフォーアフター」の世界です。
調子に乗って、小エビのサラダ、たまねぎのズッパ、ムール貝のガーリック焼き、ほうれん草のソテーなど注文したお料理に次々かけてみると、どれも感動がさらに広がりました。
ちなみに、これらの料理は全て200円から400円です。
オリーブオイルはサイゼリヤのオリジナルでクセがなく、スーパーで売っている有名ブランドよりもクオリティーが高いと思いました。帰りのレジで販売していたので、早速購入して家で使うことにしました。
高級イタリアンと味の比較はできませんが、私を含め来店しているすべてのお客様が笑顔になる素敵なイタリアンチェンレストラン。
「ハイクオリティ・ロープライス」という現代のインフレ日本に取り残されたようなサイゼリヤですが、いつまでも続くとは思わない方が良いでしょう。
数年後には、今のお料理の価格帯を懐かしく思い出す時が来るはずです。

alashi/iStock
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2025年12月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。






