こんにちは。墨田区選出の東京都議会議員・川松真一朗です。
これから、何度かに分けてオリンピック視察記録をアップします。
①日目前半。
午前5時にリオデジャネイロ空港に到着。
相川都議とオリンピックパークへとそのまま向かった。少し休憩の後、手にあるテコンドーのチケットを持ってパーク内のセキュリティゾーンへ。とにかく、人の流れが止まらない。目的のテコンドー会場はじめ3つのアリーナ。水泳会場、テニス会場、オフィシャルショップ、フードゾーン、テレビ局のスタジオなど、とにかくパークは広い。
まず、テコンドー会場に入って仮設施設ならではの振動を味わう事になる。
お客さんの大半を占めるブラジル人達がサンバの如く、あちらこちらで大騒ぎ。ウェーブも始まるや何やらで、仮設スタンドが揺れてそれはそれで盛り上がった。私も韓国・龍仁大学での国際交流の場面を過去には見て来ているが、オリンピックの国際感は予想を遥かに超えていた。
日本人からすると、やはり空手がメインであるだけにテコンドーはマイナー競技の一つであるから仕方がないのだが、私が龍仁大学道場で最初に感じたカルチャーショックを相川都議も少なからずとも感じたようだった。アジア人よりも、ヨーロッパや南米の選手が活躍しているのだから。
ブラジル人の気質もあるだろうが、ブラジルの選手がいなくても南米の選手を応援する。南米の選手が出ていなければ南米出身の審判の応援をしている。これが、ブラジル人以外の観客を大きく巻き込み、会場全体の熱を作っているのだ。
もし、これが4年後の東京だった場合にはどうなるか?アジアの選手を日本人が応援する事はあるのだろうが?と素直にこの時思った事である。
そもそも2016年大会招致では、私のラグビーの師である河野一郎招致委員会事務総長の下で少しばかりお手伝いをして、開催地決定の際には都庁大ホールでリオデジャネイロに負けた夜を経験している私としては「五輪」の意味を噛み締める機会ともなった。
テコンドー会場では、オリンピックは国代表であると同時に、「地域」代表の色合いも自然と出てくるものなのではないかと。16年招致でリオ勝因の一つに「初の南米開催」という枕詞があった。あのブラジル人達の南米フィーバーはとにかく凄かった。リオ到着後の午前中で、乗り切れなかった自分が情けない。
さて、昼はパーク直ぐそばの「量り売りレストランへ」へ。オリンピックパークの出口では4連覇を達成したばかりの伊調選手と遭遇。「おめでとうございます。」と声を掛けて写真を撮って貰いました。この後、帰るまでに何度「量り売り」へ行った事か。バイキング形式なんだけど、お皿に乗っけたら、その重さで値段が決まる仕組み。肉を沢山盛ろうが、野菜を盛ろうが総重量で値段が決まるという仕組み。
その後、同じバッハ地区にあるジャパンハウスへ。前日程で車両を借り上げているが、やはり町を知る。現場を感じるという観点からBRTで移動。2020年に向けては晴海地区を中心に東京都も整備予定。バスはバスなんだが、バス停や専用レーンになっている事から、外観はトラムに似ているかなという印象。
五輪開催中には町の各所で参加する各国がおもてなしの施設を設置する。
この日は、日本文化をお披露目する日であり様々な日本の伝統芸能を楽しんでいると、同便で到着した小池百合子都知事とJOCの竹田会長が入場。相川都議は機内でお会いしたとの事だった。特に東京代表でリオに来ていた江戸消防記念会の「木遣り」披露では場内から大きな拍手。この木遣り実演後に、現地で人気の女性タレントであるサブリナ・サトウさんが登場し更に盛り上がった。またジャパンハウスでは他にも「書道体験」「着付け体験」「ヨーヨー釣り」などの日本文化を肌で感じるブースがあり、どれも行列が出来ていた。
このジャパンハウス内では五輪組織委員会にいる上治丈太郎さん(元ミズノ副社長)とお会いしJOCの事務局へ挨拶に。私は移動中で準決勝までしか見ていなかったが、吉田沙保里さんの決勝戦についてが話題だった。上治さんによれば、かつて金メダルをみんなが期待していて敗れてしまった田村亮子選手の時の喪失感に似ているなあと。それにしても、女子レスリングが五輪種目になってから競技を引っ張って来た吉田選手の軌跡にはただひたすら拍手を送りたい。
そう言えば、ここでは日本トライアスロン連合の大塚真一郎専務理事とお会いし「わんぱくトライアスロン」の話題に。これは毎年、青年会議所が中心となって開く台東区での大会。私も小学校時代には毎年参加していた。トライアスロンも私は一度、豪州ゴールドコーストで世界大会を体験しているがとてもファンが多くいるスポーツで、東京大会までにもっと多くの人に普及させたいなと大塚専務と話をした。
編集部より:このブログは東京都議会議員、川松真一朗氏(自民党、墨田区選出)の公式ブログ 2016年9月8日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、川松真一朗の「日に日に新たに!!」をご覧ください。