直前にイベントに誘うのはマナー違反?

内藤 忍

友人が企画したホームパーティーが開催されることになりました。その参加予定者のリストを見て、載っていないけれどお誘いしたい方がいることに気が付き、慌てて連絡しました。あまりに直前でしたので、案の定別件があるということで参加できないと返信がありました。

是非参加して欲しいと思って気が付いてからすぐに連絡したのですが、よくよく考えたら失礼なお誘いだったかもしれないと少し反省しました。

予定が詰まっている忙しい方に直前にお誘いをするのは「暇ですか?」と聞いているようなものだからです。

私も仕事の予定はあまり多くはありませんが、プライベートの予定が多い方で2か月先くらいまでは週のうち5日から6日くらいは既に予定が入っています。東京を離れていることも少なくありませんから、直近のお誘いがあってもほとんどはお断りせざるを得ない状況です。

そんな中で「今週金曜日の食事会にいかがですか?」というようなお誘いをいただいても参加できる可能性はほぼありません。

事情を話してお断りすることがほとんどですが、随分前から決まっていたであろうイベントに直前になって誘われると何とも複雑な気持ちです。

定員が決まっている会の場合、直前になってのお誘いはほとんどがドタキャンで席が空いた場合だと思います。そんな事情を正直に教えてくれてお誘いされれば気持ちよく対応することができます。でも何の説明も無く誘われても主催者の都合で人数合わせにされている裏側が見えてしまうのです。

ただ、直前にお誘いであってもありがたく感じる場合もあります。

例えば、ずっと行きたいと思っていた予約が取れない席の案内。あるいは普段は会うことのできない憧れの人に会える機会といったお誘い。

今なら例えばWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の当日券。

そんなチャンスであれば、当日に連絡があったとしても何とか万難を排して出かけようと思うはずです。予定があって行けなかったとしても、誘ってもらえたことを有難く感謝するはずです。

直前にイベントに誘うのがマナー違反かどうかは、結局誘ってくれた動機が自分にあるのか相手にあるのかで変わってくると思います。

自分が主催しているイベントに人が集まらなかったり欠員が出たからと人数合わせで誘ってくるのは誘う側の都合ですから白けます。

一方で誘われる側に喜んでもらえると思って連絡してくれるのは、自分のことを考えてくれた気持ちが伝わります。だから直近であっても嬉しいものです。

ということは、私が今回直前にお誘いしたのはマナー違反ではなかった?

自分ではそんな風に勝手に頭の整理をしましたが、果たして相手にはどのように伝わったのか?自分の正直な気持ちを相手に伝えるのは簡単ではありません。

AsiaVision/iStock


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2026年3月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。

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