あまり書きたい内容ではないのですが避けて通るわけにもいかないので敢えて触れてみます。それはトランプ大統領を暗殺したい動きであります。

トランプ大統領 ホワイトハウスHPより
暗殺は歴史的にも世界的にもずっと起きています。暗殺とは一般に要人の殺害を意味します。ただ、社会を見れば要人ではない一般人がほぼ常時と言ってよいほど殺害される事件が起きています。これらは個人的な怨恨などが理由ですが、要人暗殺の場合は宗教的、政治的、経済的、思想的理由など個人の利害関係というよりもよりマクロ的な観点で捉えるケースが多いかと思います。
アメリカにおける暗殺で最も有名なのはケネディ大統領がダラスで暗殺されたケースであります。正直、この事件はよくわからないところがあります。別の容疑で事件1時間後に捕まったオズワルドが移送される間に別の男によって殺害されてしまい、コトの顛末がよくわからないのです。政府公式見解はオズワルドが犯人ということになっています。私も事件現場には行きましたが、事実は定かではない気がします。
アメリカ政府はケネディ暗殺後、安全対策を拡充させ、一般人との接点を減らすなどの対策を行ってきましたが、国民の代表者が一般人の前に立たない訳にはいかない訳でその警備は正直甘いところはあるのです。以前、バンクーバーにクリントン氏が大統領時代に来たのですが、氏はたしか、沿道の人と握手をして歩いていた記憶があります。つまり「頭隠して尻隠さず」的なところはないとは言い切れないと思います。
今般、このトピを取り上げたきっかけはイランのモジタバ師がハメネイ師の葬儀後に声明を出し、必ず復讐すると宣言したからです。復讐=トランプ氏暗殺とはならないですが、ハメネイ師が国家の最高指導者であった以上、同格の人の暗殺ではないと意味がないわけです。テロで建物を壊すとか、一般市民を巻き添えにするような事件より的を絞った形で復讐するのが理に適っています。イランは常にアメリカを敵対視し、復讐を口にしていますが、今回は本気度が違うとみています。
トランプ大統領がNATO会議など一連の欧州での予定をこなした際、往路ではカタール政府から寄贈された新型大統領専用機に乗りました。その専用機には安全性に問題があったとされたもののアメリカ政府高官が口封じをしたにもかかわらず、ニューヨークタイムズ紙がそれを報じました。トランプ氏は帰路の一定区間だけ旧型の専用機に乗り換える一方、ニューヨークタイムズ紙には担当記者らを裁判所に召喚させ、「フェイクニュースを祭り上げる」よう、仕向けています。
私には何が本当かもちろんわかりませんが、このような化かし合いがニュースとして報じられるほどトランプ氏も繊細になっているとも言えます。
では私が気にすることは何か、といえば仮にイラン政府の指示により暗殺が行われた場合、何が起きるか、これのほうが怖いのです。世界は一夜にして暗転する、これが最悪のシナリオであります。トランプ氏は自身が暗殺されれば極めて甚大な規模の再復讐をすることを既に立案しているようであり、その内容次第では収拾がつかなくなるということであります。甚大な規模の復讐とはイランのインフラなどの破壊が含まれるとみており、ホルムズ海峡の安全航行どころの騒ぎではなくなってしまいます。
もちろん、このシナリオは最悪のケースです。ただ、我々一般人と言えども常に起こりうるあらゆるシナリオは考えるべきだと思うのです。コトが起きてからでは遅く、プロ アクティブに様々なリスク勘案をすることは当然の行為であります。
このようなシナリオは一般報道ではまず出ることはありません。なぜなら不安を煽るし、事実ではなく、想像の域にあるからです。報道は事実を伝えるのが使命であり、予想屋ではありません。しかし、我々は日々の生活に於いて様々な事象から自己防衛の行動をし続けているのです。コメが値上がりしそうだ、と言えば買い占めるし、消えたナフサの問題もありました。
これを政府レベルで考える場合、アメリカとイランの問題が第2幕となるリスクからホルムズ海峡は当面だめだ、という判断を下しながら、代替の原油調達手段を考える、イランのバックで中国がどのような支援をかけるのか、世界の覇権主義国家と民主主義国家の極めて厳しい関係が生じるのか、といったところまで仮に無駄であっても検討はすべきなのです。これが国家安全保障の根幹とも言えます。
もちろん私などが言わなくても政府要人たちはこれをきちんととらえてしかるべき部署が研究しているはずです。それは一般人には知らされていないだけ、とも言えます。
トランプ大統領を狙うことが可能かそれは分かりません。ただ、社会一般に言えることはスパイがうようよしているのです。そしてスパイは必ず協力者を持っています。多くの政権内部には敵対する国への協力者はいるものです。通常は国家機密の情報の抜き取りが主体ですが、イスラエルのモサドのように国家の中枢の人物の行動をすべて把握するといったこともできます。
世の中は全てが筒抜け、最後は行動に移すかどうか、その程度の極めて薄い皮一枚の攻防とも言えるとみています。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2026年7月12日の記事より転載させていただきました。







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