血液検査の紙切れ一枚で、寿命はだいたいバレる

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医者は言わないが、あなたの寿命は、血液検査の紙切れ一枚でだいたい見当がつく。

いや、脅しじゃない。本当の話だ。

がんは腸で治る! ──がんが嫌なら便秘を治そう」(大場修治著)自由国民社

見るべき数字は二つ。「アルブミン」と「CRP」。名前は覚えなくていい。ただ、この二つが、あなたの残り時間の傾向を、けっこう正直に語ってしまう。

まずアルブミン。栄養状態を映す数値だ。2017年、これが寿命と密接に関わっているというレポートが医学雑誌に出た。数字でいうと、4g/dl以上あれば長生きしやすい。下回ると、そうでもない。──ようは、ちゃんと食えているか。それだけの話が、こんなに残酷に数字になる。

もう一つのCRP。これは体の中で起きている炎症を映す。

炎症、と言われてもピンとこないだろう。私も最初はそうだった。でも、こういうことだ。脂っこいものを食べ続ける。血管にあぶらがたまる。質の悪いあぶらが、静かに火をつける。自覚はない。痛くもない。でも、燃えている。あなたの中で、いま。

欧米ではもっと精度の高い高感度CRPを測る。0.5未満なら長生きしやすいとされている。

つまり、アルブミンを上げて、CRPを下げる。それだけで寿命が延びる可能性がある。魔法じゃない。ただの引き算と足し算だ。

ここからが本題──というか、私がいちばん言いたいこと。

がんと診断された人は、まずこの二つの数字を正常に戻すことを考えてほしい。ほとんどの病院で測れる。特別なことじゃない。

そもそも、だ。医学ってのは、その多くが対症療法にすぎない。熱が出たら下げる。頭が痛けりゃ消す。出てきた症状を、その場で叩く。それだけ。原因はそのまま。だから、また出る。

がんも同じだ。陽子線だ免疫療法だで一時的に消えても、原因の食事や生活習慣がそのままなら、別の場所にまた芽を出す。再発する。

「陽子線に300万払った」「免疫療法に200万かかった」──こういうのを、自慢げに言う人がいる。いるんだ、本当に。で、それでがんが消えたとして、根本は何も変わっていないことが、まあ、多い。

悪い土からは、悪い作物しか採れない。土を変えなきゃ、何を植えたって同じだ。

自分の体の数字と向き合う。たったそれだけのことが、がんへの怯えを消して、負けない体をつくる最初の一歩になる。──地味だろう。地味だ。でも、本当に効くのは、だいたい地味なほうだ。

※ここでは、本編のエピソードをラノベ調コラムに編集し直しています。

尾藤克之(コラムニスト、著述家、作家)

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