定光寺・廃墟の旅館を抜けて真夏の”愛知の猫神社”へ

7月20日 三連休最後の日。この三連休はほぼどこもでかけておらず、さすがに退屈していたので、名古屋のある商業施設に出かけようと思い電車に乗りました。

1時間後。なぜか春日井市の山奥、中央線の定光寺駅にいました。電車に乗っている間にふと、この駅の近くにある猫神社に前から行ってみたかったことを思い出したのです。

駅はこんな崖の上にあります。1つ名古屋寄りの高蔵寺駅までは名古屋のベッドタウンなのに、たった1駅で辺りは秘境感たっぷりの場所に変わります。

駅の下を流れるのは庄内川。名古屋市内の下流とは異なり、ここでは岩肌がごつごつしていて随分と印象が異なります。駅の名前になった定光寺は庄内川を渡った反対側にあるのですが、今回は定光寺には寄らず、猫神社だけを目指します。

駅と対岸を結ぶ城嶺(しろがね)橋から廃墟となった旅館を望みます。定光寺というとこちらの旅館をイメージする方も多いのではないでしょうか。

こちらはかつて「千歳楼」という旅館でした。昭和29年に開業し、昭和30年代には名古屋からの観光客で賑わいましたが、徐々に他の地方に顧客を奪われ平成15年に廃業しました。その後、法的な処理が難航している間に盗難や不審火などが起き、廃墟化した旅館は心霊スポットとして知れ渡るようになり、若者などが不法侵入するようになりました。

現在は春日井市により防犯カメラが設置され、厳重にバリケードが張られており不法侵入を防ぐ対策が取られています。

廃墟ホテルの前を通り過ぎて、東海自然歩道の入り口にやってきました。目的地の猫神社にはここから登っていくのが一番の近道です。

山を登り始めてすぐ中央線のガードをくぐります。ちょうど特急しなのが通って行くところでした。

真夏の山中を神社目指して歩きます。「御嶽神社」が目指す猫神社の本名。幸い方向案内があるので迷いません。

こんな山道を登っていきます。道路は整備されているんですが、脇を流れる川に枯れ枝が落ちたままになっているなど若干荒れている印象だったのが残念でした。もう少しきれいにしたら楽しいハイキングコースになりそうなんですがね。

あとは神社まで上り坂をひたすら登っていきます。時々現れる方向案内の猫の足跡の数が徐々に減っていきます。ひとつ減るごとに「あと少しだ、がんばれ」と言われているような気がします。

15分ほど山道を歩いて、玉野御嶽神社、通称猫神社に到着しました!

ここで気づいたんですが、今回私、神社本殿の写真を撮るのを忘れました。本殿前に人が立っていたので後で撮ろうと思ってそのまま忘れたのです…不覚。

この神社には15匹ほどの猫が暮らしているといいます。が、ベッドは並んでいるものの主である猫の姿はありません。いったいどこに…?

と、思ったら物置の下から1匹出てきました。

チャトラ猫は英語でGinger Cat。まさに神社キャットです。

人が来ても逃げることなく愛嬌を振りまきます。この日の春日井市は35℃を超える猛暑日。さすがに猫も暑くて涼しい場所に避難してしまっているようです。

他にもいないかな、と探してみたらいました、こんなところに。有難い祠も猫にとっては涼しい寝床。お構いなしに大胆な寝相で寝ています。

こんなところにもいました。石の窪みがいい感じにはまります。陰になっていれば石って涼しさを感じられるんですかね?

神社も「猫神社」を前面に打ち出し、毎月猫の絵を描いた御朱印を作成しています。猫も神社で飼われている猫が月替わりで登場します。これは毎月来たくなりますね。ちなみに今月の御朱印はサムネイル画像に掲げたものです。

今回、出会えた猫は4匹とちょっと少なかったですが、それでも猫と遊ぶ(ほとんど寝ていたけど)ことができて癒しの時間をもらうことができました。ほかにも猫グッズが置かれていたり、猫みくじが売られていたり。とにかく猫づくしの神社でした。

車でのアクセスが便利ですが、山道も思ったほど険しくなく、真夏でもそこまで大変さは感じませんでした。山の中に佇む定光寺の猫神社。猫好きなら一度は訪ねてみてもらいたいと思います。


編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2026年7月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。

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