本田由紀氏の「解説」で過去の「SHINE」投稿が発掘されて大ブーメラン

「遺伝的要因のおそろしさ」という差別発言がXで800万インプレッションになったあと、それについての「解説」が1300万インプレッションを獲得した東大の本田由紀教授(日本教育学会会長)への攻撃は、まだ収まらない。

東大も日本教育学会も見解を出さないまま、過去の投稿と本田氏が中心となった「オープンレター」を初めとするキャンセルカルチャーが掘り起こされ、壮大なブーメランになっている。

「解説」は問題のすり替え

「解説」への批判が集中したのは「問題のすり替えだ」という点である。主語が「この人たち」、根拠が「遺伝的要因」、起点が「目にする」「露出」である以上、「麻生氏の血縁優遇批判だった」という説明は通らない。

皇族の遺伝的要因といえば、近親婚で遺伝的な障害が多いという話がよくあり、大正天皇がよく例に出される。彬子様についても、そういうことをほのめかしたのではないか。本田氏がいつも攻撃した優生学の発想である。

「曲解に基づく非難は非難した側の責任になり得る」との結びも反発を呼んだ。弁護士の高橋雄一郎氏は「批判者に対して訴訟でもするのか」と疑問を呈し、X上では「被害者になって逃げる構図」「意味の独占と威圧」との読みが広がった。

過去のキャンセル発言が掘り起こされる

本田氏はこれまで、呉座勇一氏や大澤昇平氏などのキャンセルを強く主張する急先鋒だった。特に中国人学生についての差別発言で懲戒解雇された大澤氏については懲戒処分を繰り返し主張した。

2021年、歴史学者・呉座勇一氏を対象にしたオープンレター「女性差別的な文化を脱するために」の呼びかけ人の一人だったことも掘り起こされた。「批判されても撤回せず、取材を断り、後から長文で真意を解説し、異なる読みを曲解と呼ぶ」構図が、当時レター側が批判を「謂れのない中傷」とした姿勢と重なる。

「SHINE」発言の掘り起こし

解説後、作家の森奈津子氏がnote「【ブーメラン集】本田由紀東大教授の差別発言問題」を更新し、過去投稿の魚拓を公開した。中心になったのが「SHINE」(死ね、の隠語として読まれる表記)である。確認されている主な投稿は次の通りだ。

  • 2014年6月27日:「セクハラホモソおヤジSHINE!」
    都議会セクハラやじ問題の時期の投稿。直後に「ホモソ(ホモソーシャル)とは同性愛嫌悪と女性嫌悪を基本的な特徴とする、男性同士の強い連帯関係のこと」と定義を補足している。
  • 2014年10月20日:「(エアリプ)いいから『お前』はすぐshine!(輝け!)」
  • 2021年2月6日:「自民Shine!」
  • 2021年5月23日:男性の育休妨害報道を引用したうえで「日本、shine!」

SHINEは「死ね」がXでアカウント凍結の対象になるため、言い換えるネットスラングである。現時点で本田氏側から、SHINE投稿についての新たな説明や削除は確認されていない。

大学・学会の見解も出ておらず、X上では「処分を求める声」と「キャンセル反対・基準の一貫性を問う声」が同時に流れている。解説が反発を呼んで過去アーカイブの掘り起こしを加速させ、壮大なブーメランが起こっているのが現状である。

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