公明党は24日、中道改革連合を離党した公明党出身の衆院議員28人全員を復党させた。これで参院議員21人と合わせ、所属国会議員は49人となった。
今年1月、公明党の衆院議員たちは立憲民主党系議員とともに中道改革連合を結成した。それから約8カ月。新党をつくり、選挙で苦戦し、党を分裂させ、結局そろって古巣に戻ったことになる。

竹谷とし子代表 公明党HPより
「中道」の壮大な実験は8カ月で終了
中道改革連合は、立憲系と公明系が「中道」を旗印に集まった政党だった。しかし2月の衆院選では振るわず、その後の立憲、公明両党との合流構想も頓挫。9月には事実上の解体が決まった。
公明党出身の28人は全員公明党へ戻り、立憲出身者は新党「民主改革の会」を設立した。ただし立憲系20人全員が新党に加わったわけではなく、参加したのは18人。泉健太氏と大島敦氏は参加を見送った。
「中道勢力の結集」のはずが、8カ月後には公明党は公明党へ、立憲系はさらに分裂した。再編というより、ほぼ「元に戻した」というほうが分かりやすい。
党は別れても会派は一緒
もっと不可解なのはここからだ。政党としては別れた公明党と民主改革の会などは、衆院では統一会派「中道」を結成した。
つまり、「同じ政党ではやっていけません。でも国会では一緒にやります」ということである。それなら最初から中道改革連合のままでよかったのではないか、という素朴な疑問が出るのも当然だろう。
しかも中道改革連合は消えない
さらに中道改革連合には渡辺創衆院議員1人が残り、党そのものは存続している。
理由として説明されているのが残務処理や資金問題だ。今年の政党交付金は約23億4000万円で、すでに半分が交付され、残り約11億7000万円が今後交付される見込みだという。
48人が離党して1人になっても「政党」は残る。そして離党した議員たちは別の党へ移りながら、国会ではまた一緒に会派を組む。制度上可能だからといって、有権者に分かりやすいとは限らない。
「政党ロンダリング」と言われても仕方ない
「ゾンビ復党」「政党ロンダリング」といった批判の言葉が飛び交うのも、この複雑怪奇な動きを見れば無理もない。
公明党にとっては衆院議員28人が戻り、衆参49人の勢力を取り戻した。一方、民主改革の会は18人で再出発する。そして双方は「中道」という会派で協力する。
結局、変わったのは看板だけではないのか。1月に「新しい中道政治」を掲げ、9月には解体し、公明党議員は全員復党。それでも「中道」という名前だけは残る。
これを野党再編と呼ぶのか、それとも政治家による壮大な看板の掛け替えと呼ぶのか。有権者の目には、後者に見えてしまうのではないだろうか。







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