『ウマ娘 プリティーダービー』の海外公演が、思わぬところで足止めされました。Cygamesは10月20日、現地時間22、23日に予定していたロサンゼルス公演の中止を発表しました。理由は、公演に必要な米国ビザを取得できなかったためです。

ウマ娘 公式サイト
半年前から準備」しても間に合わない?
公式発表によると、現地弁護士やプロモーターの協力を得て、半年以上前から準備していましたが、19日時点でも承認が下りず、最後まで開催を模索したものの断念しました。
考えられるのは、ビザの審査や発給に必要な時間が、主催者側の想定を超えた可能性です。ただし、実際の申請日や申請区分、どの段階で手続きが止まったかは公表されていません。
出演者には芸術分野の実績を対象とするO-1B、不可欠な支援スタッフにはO-2を利用した可能性があります。一方、芸能グループ向けのP-1Bという制度もあり、人数や公演形態だけでは断定できません。
トランプ政権で厳格化したビザ発給
仮にO-1BやO-2だった場合、追加料金で審査を早めるプレミアム・プロセッシングが論点になります。制度上の期間は原則15営業日で、「2週間で必ず許可される」という意味ではありません。追加資料の要求などもあり得ます。
米移民当局による請願の承認と、大使館・領事館でのビザ発給は別の手続きです。前段階を急いでも、その後の面接や審査まで公演日程に間に合うとは限りません。通常審査に長期間を要する状況だったなら、半年前の準備開始でも余裕がなかった可能性があります。
トランプ政権では移民政策が変わり、ビザの発給が厳格化されましたが、今回の原因が審査基準の厳格化だったかどうかはわかりません。審査の滞留や処理体制の制約によって、結論が間に合わなかった可能性もあります。
問われるのは審査の厳しさか、時間の見積もりか
割り切れないのは、出演を心待ちにしていたキャストと観客でしょう。チケットが払い戻されても、確保した休暇や旅程まで元には戻りません。主催者は現地参加予定者への対応も検討するとしています。
世界に届ける舞台を用意しても、出演者が国境を越えられなければ幕は開きません。今回の中止は、日本のコンテンツの海外展開に、人気や制作力だけでは越えられない実務の壁があることを示しました。







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