毎日新聞出版は、週刊誌『サンデー毎日』を2027年4月27日発売号で休刊すると発表しました。1922年に創刊された、日本最長の歴史をもつ週刊誌が、105年の節目に幕を下ろします。理由は部数の減少と原材料費の高騰です。

『サンデー毎日』創刊号(1922)
大正時代に創刊
サンデー毎日は、大正、昭和、平成、令和の4つの時代を通じ、政治や社会、文化を幅広く扱ってきました。新人作家を発掘する大衆文芸賞を創設し、大衆小説の普及にも貢献しました。報道では、1989年の宇野宗佑首相の女性スキャンダルや、同年のオウム真理教を告発するキャンペーンなどで存在感を示しました。
とりわけ広く知られたのが大学受験特集です。1976年から1999年まで掲載した「東大合格者全氏名」をはじめ、大学合格者数や高校別の実績を伝える企画は、受験生や保護者の関心を集めました。「受験特集のサンデー」という看板は、同誌を象徴するものでした。
しかし、長い歴史と知名度も、紙の雑誌を取り巻く環境の変化には抗えませんでした。1959年4月の「皇太子ご成婚特集」は156万7000部を記録した一方、2025年度の月平均部数は3万362部でした。特大の需要があった記念号と年度平均の単純比較はできませんが、かつて週刊誌が持っていた大衆への広がりとの隔たりは大きいといえます。
一部の企画はオンラインで継続
もっとも、すべての企画が終了するわけではありません。大学特集や大学受験に関する別冊、センバツ高校野球、都市対抗野球、ニューイヤー駅伝の公式ガイドブック、「大相撲中継」は継続する予定です。コンテンツは、リニューアルする「エコノミストオンライン」や「note」などでも展開していきます。
今回の判断から見えるのは、幅広い記事を1冊にまとめて毎週届ける総合週刊誌の厳しさです。情報を個別に探せる時代には、雑誌全体を買ってもらう理由が問われます。大学受験やスポーツなど需要のある企画を残す方針は、その変化を映しています。
105年続いた看板は、紙の週刊誌として役割を終えます。これから問われるのは、歴史ある誌名への愛着を、ウェブで読み続けてもらえる価値へとつなげられるかどうかです。







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