ルビオ国務長官、辞任して2028年大統領選に出馬か

米中間選挙で共和党が上下両院の多数派を失ったことを受け、マルコ・ルビオ国務長官の去就に注目が集まっている。英インディペンデント紙は11月5日、ルビオ氏が辞任し、2028年大統領選への出馬に向けて動く可能性を報じた。independent.co.uk

ロイター

負け犬のトランプと縁を切るか

辞任観測の背景にあるのは、トランプ大統領との距離の取り方だ。報道によれば、ルビオ氏周辺には、イラン戦争と政権への反発が将来の大統領選に及ぼす影響を懸念する声がある。

今はトランプ政権の重要閣僚として大きな権力をもっているが、今回の中間選挙で惨敗したトランプは負のイメージしかなくなった。国務長官にとどまれば外交実績を積めるが、不人気な政策を擁護し続ける負担も背負う。aa.com.tr

しかし外交を担う政権幹部が、辞任で戦争の責任をまぬがれることはできない。出馬するなら自分が何を支持し、どの判断に異論を唱えたのかを問われるだろう。「大統領が決めた」だけでは、次の大統領を目指す説明として弱い。

バンス副大統領との後継争い

共和党の次期大統領候補としては、ルビオ氏とともにバンス副大統領が有力視されている。ロイターは、中間選挙の敗北後、共和党の候補者にはトランプ支持層を維持しながら、政権に失望した有権者を取り戻す課題があると指摘した。investing.com

ここでは、辞任できる閣僚と副大統領の立場の違いが効いてくる。バンス氏は政権を擁護する役割から離れにくい。ルビオ氏には、退任して独自の政策を打ち出す余地があるという共和党関係者の見方もある。investing.com

もっとも、早期の離脱はトランプ支持者から「苦しくなったら逃げた」と受け取られる可能性もある。政権との距離を広げれば本選での支持拡大につながり得るが、党内予備選で必要な支持を失う危険もある。

政権は否定、本人も出馬を表明せず

ホワイトハウスと国務省は、今回の辞任観測を根拠のない報道として強く否定した。ルビオ氏自身も9月には、大統領選について現時点で計画はなく、職務に集中していると述べている。辞任・出馬が既定路線であるかのように扱うのは早い。aa.com.tr

それでも、この観測が浮上したこと自体に政治的な意味がある。中間選挙の敗北を経て、共和党ではトランプ氏への忠誠と、次の選挙で勝つための判断が衝突し始めたと考えられる。

ルビオ氏が辞任するなら、問われるのは出馬の時期以上に、トランプ政権の何を継承し、何を改めるのかだ。肩書を外すだけで、有権者に政権刷新を印象づけることはできない。

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