米国では政府機関の閉鎖が解除され、ホッとしたのもつかの間……。
アメリカ人および在住する外国人に思いがけぬニュースが飛び込んできました。
10月1日から16日の16日間にわたる政府機関の閉鎖が解除され、米労働省から米商務省傘下の統計関連を発表する機関、国立公園などが再開してます。しかし、コチラの機関の大事な仕事に遅れが生じてしまうんです。
何かと申しますと、内国歳入庁(IRS)。
2013年分の確定申告の受付は、2014年1月21日に開始する予定でした。ところが、政府機関の閉鎖を経て1月28日あるいは2月4日と最大2週間後ろ倒しされてしまうんです。政府機関の閉鎖でIRSのうち9割が業務停止に追い込まれた影響が、こんなところに出ちゃいました。ワーフェルIRS長官代理は、声明にて「確定申告への準備は入り組んだ緻密な作業を要し、正しく実行するために時間を要する」と説明。正式な受付開始は、12月にあらためて決定する方針です。
10月前半においてIRSは「必要不可欠」な機関と判断されず、閉鎖の憂き目に
(写真: Getty Image)
ほんの2週間くらい、と思われるでしょう。しかしタックス・リターンはアメリカ人および税金を支払う外国人にとって、かけがえのない虎の子。税還付の金額に合わせてざっくり年内の予算を組むという家庭もあり、非常に大事なんです。我が家も家人を連れて日本へ一時帰国する必要があるんで、今年は早々に片付ける予定だったんです……。
IRSが受け付け時期を延期したのは、今回で2年連続になります。そう、2012年末は財政の崖のおかげで1月30日まで開始できなかったんです。
受付時期が後ろにずれても、締め切り日は4月15日で変わらず。例年は1月に1800万人が確定申告を行うとされていますが、確定申告業務代理サービス会社のH&Rブロックやジャクソン・ヒューイット、税理士さんは今年も時間が限られ大わらわでしょうね。
編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2013年10月25日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった安田氏に感謝いたします。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。