東京工業大学を作った人々の中に静岡の沼津出身の手島精一がいます。手島は岩倉使節団に随行し、維新後に東大の前身の一つである東京開成学校の幹事になり、東工大の前身、東京職工学校を創設して校長になりました。で、2013年12月にアゴラ研究所GEPR主宰でシンポジウムが開かれたんだが、その会場が東工大の「蔵前会館」。どうして「蔵前」かというと、東工大が最初に位置したのが当時の東京市浅草区蔵前だったからです。館内の説明にそう書いてあった。ちなみに、東工大蔵前会館の中には、創設者である手島精一を記念した会議室があります。のぞいてみたんだが、何の変哲もない普通の会議室でした。ただ単に名前をつけただけなんでしょうか。
その後、関東大震災により現在の大岡山に越してきた、というわけです。表題の記事では、その東工大が2月8日の土曜日に降った大雪でスキー場になった、と書いている。大岡山の地名は、その由来がハッキリしないんだが、名前の如く近隣が小高い丘になっているから、という説があります。東急大井町線沿線は起伏に富んでいて、旗の台駅から荏原町あたりもその名の通り台地になっている。西へ向かえば環七沿いが凹んでいて、旗の台から大岡山までの間に谷があります。東工大の石川台方面も呑川へ向かって谷底になっていて、住宅地ながら周辺はうっそうとしている。
その大雪なんだが、節分あたりには関西地方に雪が降りました。ちょうど兵庫県の日本海側へ行っていたこともあり、また土曜日だったので横浜や東京の大雪にはそれほど驚きませんでした。今回、太平洋岸に大雪をもたらした低気圧は、位置や発達の速度と規模、進んだ方向、寒波、深夜から午前中にかけた降雪時間など、都心で45年ぶり、仙台でも78年ぶり、と言われるだけあって、雪を降らせるタイミングが最悪だったようです。こうした気候周期は重なることが多い。今年は雪の当たり年かもしれません。春はまだ来ない。今後も要注意です。
トゥキャッチ
幻のゲレンデ！ 東工大大岡山スキー場がオープン
A Mysterious New Coffee Shop Called ‘Dumb Starbucks’ Is Baffling Los Angeles
BUSINESS INSIDER
この「Dumb」という英単語、けっこう和訳が難しいですね。「聾唖」から派生して口語では「バカ」といった意味があるらしい。まったくの差別語。この記事では、ロサンゼルスにできた「Dumb」なスタバについて書いています。ホンモノのスタバとは無関係です。映画『シュレック』に巨大化したクッキーマンが街を壊すシーンがあるんだが、スタバも破壊された際、中から逃げ出してきたスタバ好きが次に逃げ込んだ先もスタバ、という皮肉を思い出しました。バカをからかうのは楽しいですね。
ソチでの日露首脳会談とプーチン大統領の思惑
日々野庵 本館
夏冬で2年おきに開かれる五輪は、政治的な外交の場になったりします。安倍首相は、現地へ赴いてロシアのプーチン大統領と会談したんだが、大きなテーマは北方領土とシベリアの天然ガスでしょう。ようするに、ロシアはガスを日本へ売り込みたいんだが、日本もエネルギー安保上でシベリアのガスは欲しい。双方とも合致してるんだが、より高くより安く、という駆け引きが当然あります。その条件が北方領土問題、というわけ。また、宗谷海峡にパイプラインを敷設しなきゃなりません。それをどっち持ちでやるか、というのも材料です。中国がちょっかいを出してきて、プーチン大統領もそれを利用しつつ、日本を翻弄している、という状況です。
Missouri Judge Says, ‘Yes, You Have A Right To Warn Other Drivers About Speed Traps’
The Car Connection
米国ミズーリ州で、警察の交通取り締まり情報をほかのドライバーへ教えるのは合衆国憲法で認められた権利である、という判決が出た、という記事です。日本でも対向車がヘッドライトをピカピカさせて、前方でネズミ取りやってるよ、と親切に教えてくれたりします。現地の警察は、これを防ぐためにヘッドライトの点滅を取り締まっていたんだが、この検挙行動がドライバーに不評で訴訟にいたった、ということらしい。今回の判決では、警察に対してヘッドライトの点滅に対する取り締まりを止めるように命じたそうです。
東京大学の推薦入試の詳細を見て感じた8つの疑問
碧（あお）い日記
少子化のせいか、今ではいろんな大学入試の形態があります。AO入試の是非は次第に明らかになっているんだが、推薦入学、というのも昔からある。ここでは東大の例をあげて入試に対して疑問を呈しているんだが、日本の大学教育は根本から練り直さなければならない時期にきてるんじゃないでしょうか。STAP細胞の機能を発見した小保方晴子さんが早大のAO入試だった、というのは何やら象徴的です。
アゴラ編集部：石田 雅彦
