雑誌「GQ」2011年2月号(2010年12月22日発売)で映画「ソーシャルネットワーク」の特集 - @ogawakazuhiro

GQという雑誌をご存じでしょうか。
ニューエグゼクティブ向け、というブランドプロミスを持つ、ビジネスパーソン向けの情報・ファッション関連の月刊誌です。
このGQの最新号(2010年12月22日発売)で、Facebookの特集記事が組まれています。というか、種を明かせば映画「ソーシャルネットワーク」の紹介なのですが(笑)。


本誌の論調では、この「ソーシャルネットワーク」が、初めてハッカーたちをリアルな姿で描かれた作品であり、インターネットビジネスを真っ向から(脚色はあるにしても)”正当に”評価した作品であると述べています。

つまり、一種のオタク、能力はあっても変人であったり犯罪に加担する反社会的なハッカーというような姿でしか描かれてなかったプログラマー達を、不敵と不安、天賦の才と努力、という普通の野心あふれる若者達として描いていることを歓迎しているのです。
GQは、これを”初めてハリウッドがシリコンバレーを好意的に扱った”作品であると評しています。

実際、80年代後半の投資バブル時期を描いた映画「ウォール街」(1987)が、ハリウッドがNYのウォールストリートを描いた作品であり、野心的な若手証券マンと、市場に大きな影響力を持つ冷徹な投資家との出会いと没落がテーマになっているように、「ソーシャルネットワーク」ではハリウッドがシリコンバレーを描いた作品です。若き天才プログラマーが毀誉褒貶の激しい有能な起業家に出会うことによって、5億人を巻き込む巨大ビジネスが生まれた経緯を、まるで神話のように映像を作り込んでいるのです。この二つの映画の違いは、前者は主人公の二人ともが法の裁きを受けることになるが「ソーシャルネットワーク」では二人の主人公はスキャンダルやゴシップにまみれることになっても前進を止めない、ということです。

今後、このような記事はますます増えていくことは間違いないでしょう。
TIME誌がマーク・ザッカーバーグを2010年の今年の顔として取り上げたことは記憶に新しいですが、日本では一年遅れて、Facebookが(文字通り)2011年の”顔”になることでしょう。

+ あ、ちなみに、Facebookの使い方についての簡単なレクチャーコーナーを、僕たちオガワカズヒロが担当しています(笑)、こちらもお楽しみに。