3・11の東日本大震災は、津波により福島第一原発の深刻な事故を誘発してしまった。それ以降、メディアは毎日のようにこの原発事故の様子を報道している。そして否が応にも、日本には反原発の機運が高まってきている。反原発には「今すぐ日本中の全ての原発を止めて廃炉にしろ」という過激な意見から「今後の日本のエネルギー政策の中でなるべく原発の比率を減らしていくべきだ」という穏便なものまで様々ある。しかし筆者は、今回の”FUKUSHIMA”の原発事故の後でさえも、日本はより安全な洗練された原子力技術の確立を目指し、さらに原発を推進していくべきだと考えている。以下にその理由を示そう。
1.原子力は経済的な電力
原子力はなんといっても安い電力を供給できる。そして電力の安さは多くの産業において、国際競争力に直結する。現在、58基の原発が稼動し、電力の80%以上を原子力で生み出すフランスは、欧州で最も安く電力を供給している。中国も新規に28基の原発を建設中であり、”FUKUSHIMA”の後も、新たな50基の原発の建設計画に大きな変更はないとのことである。104基と世界最多の原発を稼動させる米国も、環境問題に対応するためスマート・グリッド、電気自動車などのテクノロジーに積極的に投資をしている。これらもCO2を排出しない原発による電力が前提だ。
今回の”FUKUSHIMA”の後、原発による電力が一見安いのは、まさにこのような事故による莫大な損害賠償金が考えられていないからだ、という意見がたくさんあった。本当だろうか? 今回、事故のあった原発から半径20km以内の住人に避難指示が出されたが、8万人程度の人々が生活していた。”FUKUSHIMA”は軽水炉型の原発としては、おそらく最悪の規模の事故になってしまったが、仮に半径20kmの地域が完全に住めなくなってしまったとしたらどの程度の賠償金が必要なのだろうか?
1世帯4人だとすると約2万世帯に保証しなくてはいけない。新しく家を買って(2000万円)、新たな生活をスタートするための支援金(500万円)を払うとしよう。そうすると2500万円x2万世帯=5千億円になる。もっと半径を広げて保証する世帯の数を2倍にしたとしてもたったの1兆円程度だ。さらに農産物などの保証に数千億円かかったとしても2兆円はいかない金額である。売上が5兆円を越える東電にとっては簡単に負担できる金額であり、原発が40年も稼働できることを考えると、万が一の事故の損害賠償を考慮したとしても、依然として原発の電力は安いのである。
2.原子力は化石燃料に頼らない
日本は、石油のほぼ100%を海外から輸入し、それも地政学的に非常に不安定な中東地域に依存している。世界同時金融危機以降は世界中の中央銀行が超緩和的な金融政策を取る中、原油価格は乱高下を繰り返しながら上昇している。石油に過度に依存することは、日本は避けなければいけないのである。
また、長い目で見れば、地球環境問題も深刻だ。原発を減らしていくとなると、石油、石炭、ガスなどの化石燃料に頼らざるをえないわけだが、いずれ枯渇し、CO2を大量に放出するこれらのエネルギーが持続可能でないことは明白だ。
3.客観的には他の電力よりも安全
原発は事故が起こった際に、非常に多くの犠牲者がでると思われているが、現実はそうではない。”FUKUSHIMA”の前までは、史上2番目に最悪の原発事故であるスリーマイルではひとりの犠牲者も出さなかった。史上最悪の原発事故であるチェルノブイリでは、高放射線環境で事故処理に従事した作業員が数十名死亡し、近隣住民が牛乳を通して摂取してしまった放射性ヨウ素131による甲状腺癌で、数百人から数千人が死亡した。
史上最悪の原発事故であるチェルノブイリを含めてみても、世界の電力をこれだけ供給する原発の貢献に比して、その犠牲者の数は少ない。炭鉱では毎年のように崩落事故があり多くの犠牲者が出る。メキシコ湾原油流出事故では多くの犠牲者が出た。石油の採掘も非常に危険な作業なのである。その上、石油を燃やす自動車の排ガスによる喘息などでは毎年おびただしい数の人が死ぬ。原発事故の犠牲者に比べれば、自動車事故で死ぬ人の数はゼロの数が3つ以上違う。ある研究によると、石油と石炭と原子力を比べた場合、1テラ・ワット・アワー当たり、石油では36人が死に、石炭では161人が死に、原子力では0.04人が死ぬ。
さらに現在主流の軽水炉型の原発では、チェルノブイリのような大事故が起こる確率はほぼありえないのである。
4.そもそも日本だけ原発をやめても意味がない
最初に書いたとおり、中国は国策としてこれから多数の原発を稼動させる。また、世界中は核ミサイルで溢れている。原子力が利用されるのは、発電所やミサイルだけではない。今回の大震災ですぐに救助に駆けつけたアメリカの空母、ロナルド・レーガンは原子力エネルギーで推進する。また今回、被災者の状況を宇宙から詳細に明らかにしたアメリカの多くの軍事衛星も、原子力電池を搭載している。
このような状況の中で、日本だけが安定したエネルギーである原子力を放棄する意味はなんだろうか? 筆者には経済的にも、安全保障的にも自殺行為にしか思えない。
5.原発は作ることより、壊すことの方がはるかに難しい
これは原発の欠点でもあるのだが、原発は作り、それを稼働するよりも、それを止めて、廃炉にする方がはるかに難しい。今回の福島第一原発の事故からすでに2週間以上が経過している。制御棒が入り核分裂反応を停止されてもなお、残りカスの核崩壊だけですごい熱と放射線をまき散らして制御不能になっている。この核燃料の「余熱」だけでもあと10年は燃え続けるのだ。核反応とはロウソクやダイナマイトのような化学的なプロセスとは全く違ったメカニズムなのである。だからこそ無尽蔵のエネルギーを生み出すことが可能なのだ。
それゆえに原発を止めて、核燃料廃棄物を適切に処理し、廃炉にすることは極めて難しく、その技術もまだ確立されているとはいえない。一番安価な方法は、原発に制御棒を入れ、核燃料の余熱を管理しながら稼動させ続けることだ。そんなリスクのある「発電しない原発」、つまり何の経済的な恩恵もない原発を抱え続けることに何か意味があるのだろうか? 地元住民にとってもそれは決していい選択肢とはいえない、と筆者は思う。
参考資料
中学生でもわかる原子爆弾と原子力発電所の作り方、金融日記
原発大国フランス:福島のリスクあっても「必要悪」-代替手段なし、Bloomberg
東芝・日立は原発戦略見直しへ、ダイヤモンド
チェルノブイリ原子力発電所事故、Wikepedia
Deaths per TWH by energy source, Nextbigfuture
原子工学概論、都甲泰正、岡芳明
コメント
中性子爆発を起こし、エネルギーを作るには遠心分離体でゆさぶりながら圧力をかけるなど並大抵ではない労力と知識、実験、安全確保が必要になってきます。つまり、1のエネルギーを作るのに10は必要になってくる計算で、こんな無駄の多いエネルギーをなぜこれほど大風呂敷を広げて作ったか。それは核が世界を席巻するため以外の何物でもありません。
世界はまだ広島、長崎に投下された核兵器以上のものを作れていないのです。
世界はまだ、アポロの月面着陸以上のものを成し遂げていないのです。堀江がロケットに拘るように。エリート達を巨大なパノラマに導き、そのゴールがビックバンであることの証明を刻む見世物となる為に。多大な功績以上の見世物小屋が完成すると予言します。
私も,少年の日には,原子力で動く自家用車に乗って等という夢を見ていました。
でも、今では,原子力に全く反対です。そもそももきっかけは、散々積み重ねられた原電会社の嘘の積み重ねにあったのですが、それよりもっと深刻なのは、原子力の持つ根源的危険、DNAを毀損するという危険があるからです。
原子力を推進し,礼拝する人々は、原子力で死んだ者は,あらゆる技術の中で,遙かに少ないという。現に、今回の事故でも,誰も死んでいないという。化石燃料のもたらす危険に比較して尚、遙かに安全だという。
本当にそうだろうか。
今回の事故の一連の報道の中でも、常に,[接頭語は,[直ちに危険はありません]という。[直ちに]、言い得て妙だ。
そして、それこそが原子力の持つ根源的危険なのだ。原子力の持つ危険は、高濃度汚染による強烈な危険と、存在そのものの危険だ。環境中に振りまかれたたった一粒の極微小の原子が体内に取り込まれれば。その一粒が、一つの細胞の遺伝子を壊して、やがて、20年、30年後にガンを発症させる。それは,濃度や、量の比較ではなくて、そこにあるか無いかというただそれだけの理由で、全く誰にも気付かせることも無しに、取り返しのつかぬ、病変を生成してしまう危険だ。そのものがそこに存在する危険から、人は逃れることが出来ない危険物というのは、放射性物質を於いてない。
[直ちに]という接頭語は、当にそのことを明確に語って余りあるのです。
原子力は、地上のあるあらゆる生物にとって、あってはならぬものなのです。
原発を全廃しろというのが極論であるのと同様に原発を推進しろというのも極論です。原発は安いとおっしゃりたいようですが、各社とも実績原価を公表していないのにも関わらず、そう断定される根拠はなんでしょう。モデル試算や設置許可申請に記載された試算原価なら見たことがありますが、モデル原価の方は信用できる数字ではありません。また、2兆円の補償は東電だったら大丈夫ということですが、それが価格に跳ね返ってくるのですから、ただでさえ高い電気料金がさらに高くなると思いますが。
一方で地熱発電の開発は予算を削られながらも続いており、高温岩体発電にも実用化の目処が立っていると聞いています。その方向に予算を投じて原子力依存比率を下げる、化石燃料比率も下げるという方向に議論が向かわないのはなぜでしょうか。
放射線障害は即死するような状況でもなければ「ただちに健康に害がある」ように見えないため因果関係を追跡することが難しく、評価が困難なものなのですが、おそらくそれは考慮されておりますまい。
他国は推進してるといえども、他国は他国です。どうでもよろしい。安全保障に必要は範囲で残せばよい。これ以上商業炉を増やす根拠にはなりますまい。
最後に、原発は解体が難しいとのことですが、原子炉は永久に使える者ではなく、いずれ廃炉しなくてはならないのは一緒です。
それでもどうしても必要だということであれば、消費地に隣接したところに建造すべきでしょう。受益者がリスクも負担するというのは世の習いです。
コストは決して安くありませんよ。原発は。
今回の事故でわかった事は、いざという時の安全対策が不十分であったということでしょう?散々指摘されているにもかかわらず、想定外の高さの津波だったとか言い訳しておりますが、要は安全コストをケチって運転していた訳ですよ。
平安時代に起きた貞観地震を想定すれば、安全対策も二倍三倍と膨れ上がる事必定。だから津波の想定を甘くみた訳ですね。
原発の建設コストが安全対策を2倍にも3倍にも増やして、それでも発電コストが格段に安いと言えますか?
最近では火力発電のコストはかなり安くなってますよ。
日本国内の資源開発に力を注いで、火力発電や
自然エネルギーとの組合せで進むのがベストだと
思いますね。
ただ、今ある原発を停止しろとは申しません。
代替手段が整っていない段階で、原発停止は
日本のGDPに与えるインパクトが巨大すぎます。
早急に最悪の事態に備えた耐震耐津波補強工事を
実施して欲しいところです。
放射能の健康被害についてはメディアの騒ぎすぎで喫煙の害の方がはるかに大きいことは客観的事実です。然し害が無くとも僅かな放射線が検出されたというだけで商品価値が大きく毀損されることも事実です。安全で使用価値に全く変わりなくとも南東北、北関東の農作物は「訳あり商品」となり100円ショップの商品と同じになってしまいます。今後漁業にも影響が現われ、数十年間農漁業が数県で壊滅状態になるかも知れません。原発40年稼働で稼ぎ出す営業益で埋め合わせ可能か疑問です。食品だけでなくジャパンブランドの工業製品のブランド毀損も大きく、中国人の30%が日本製は買わないと言ってます。
mzchさんが指摘される実績原価ですが、仮に電力会社が公表してもその中には年間4550億円の原子力予算は含まれないし、国の交付金や補助金という現地対策費も除外されます。mzchさんは消費地に建造すべきとおっしゃいますが福島原発は1960年代に福島県が地域振興のため誘致運動をしたからできたのです。原発には巨大な利権がからむ醜い面がいつも付きまとい、それ故世論は操作され安全神話も捏造されるのです。
池田信夫氏は原発はリスクと経済的恩恵のトレードオフであると主張されている。藤沢氏も基本的には同じ考えのようだが、トレードオフとは原発の受益者にのみ成立するものです。残念ながら原発のリスクは受益者のみならず国境を越えて物理的損害や精神的恐怖を与えるものです。私は地震や津波のない民主的先進国の原発は極めて安全と信じていますが、日本ではリスクが大きすぎる技術だと思っています。
>それゆえに原発を止めて、核燃料廃棄物を適切に処理し、廃炉にすることは極めて難しく、その技術もまだ確立されているとはいえない。
ここが問題なのではないですか?人類はまだ原子力を本当に制御するだけの技術がないのではないか?ということが反原発の主張でしょう。
また原発が安くて被害も少ない夢のエネルギーだというならば、原発をガンガン建設して日本はエネルギー大国になれますね。ご自宅の横に原発が建設されても同じことが言えるでしょうか?
福島も地方経済の疲弊があって原子力建設を受け入れてきた。でも現実にふるさとの土地を追い出される可能性が出てきた今、福島県民の中には「原子力を受け入れるべきだったのか?」という意見もあるでしょう。
死んだ人数が少ないから経済的というのは強引だと思います。ふるさとを追われた人、放射線の恐怖におびえる母親、今回の事故はいろいろな人に影響を与えています。経済性を無視すべきとは思いませんが、経済性の検証が一方的すぎる様には感じました。
非常に正論であるし、現実的な考え方だと思います。確かに原発を廃止すると、日本経済はパニックを起こし、経済活動が麻痺する可能性が高いですね。
しかし、今回のようなブラックスワンみたいな1000年に1度の震災に見舞われると、上記の考え方は間違っていることは明らかです。
タレブはこう指摘します。「筋どおり連鎖しているかのように見える歴史は、実は少数のブラックスワンによって影響を受けている。」「第1次大戦や第2次大戦を予測できなかったし、世界恐慌も・・・・」
今回のブラックスワン、すなわち「原発は安全で効率的」という仮説は反駁されたのです。そしてこのブラックスワンは今後の世界経済に影響を与えるでしょう。歴史とはこのように急激に転換し、ジャンプするのです。
上記の考え方は、現代の枠組みの中では正論ですが、ブラックスワンは本来人間の認識の枠組みの外で起き、それが悪い方のブラックスワンだと甚大な被害をもたらすことが、歴史的に証明されています。
したがって、今後の電力創出は、原発事故の影響を大きく受け、過剰とも思える保守的な政策が採用されるでしょう。しかしこれは仕方がないことです。原発の安全性をとうとうと語っても、私たちの脳みそに与えた影響は大きく、今後数十年にわたり判断基準に影響を与え続けるでしょう。
2.の原子力は化石燃料に頼らないという理由から原発を存続する可能性は残すべきだと思いますが、1の計算は抜けているものがたくさんあると思います。
第一に、原発自体を強化するために改修・設計変更が必要です。今回の地震と津波と少なくとも同程度、余裕を見て例えば倍の規模の地震と津波の同時発生に原発サイト内のすべての施設が耐えるようにしなければならない。確率が低いなどという口上は今度こそ許されません。これには他国は関係なく、日本で原発をやるからには必要です。
さらに原発以外に再処理施設などの原子力関連施設にも同等の対策が必要です。
加えて、これらの施設自体の安全対策が失敗したときにも、封じ込め、安全な状態に持って行くための技術、装備、人員なども予め用意されなければなりません。
これらを引っくるめて原子力関連施設のコストは再計算されなければなりません。
第二に、事故が起こったときの費用を低く見積もりすぎです。
使用できなくなる土地、建物、工場施設、田畑などの資産も当然補償しなければなりません。その範囲も今回の例を見れば30km圏内、より重大な災害になったときを考えれば50km圏内ぐらいは必要でしょう。
以上のようなコストをすべて引っくるめて対策をとった上で、初めて原発は存続するかどうかのスタートラインに立てると思います。無理を言っているつもりはありません。今回の災害を見て現実的にそれぐらい必要だというだけです。
東南海地震がボンボン起きたら、今度は東海道の原発のどれかがやられてしまう。津波で同じような事になるでしょう。タンカーを流してしまうような力に抗する建築は不可能だから。
心理的に放射線被曝を克服するのは不可能だと思います。データの問題じゃない。疫病であっても、正しい知識が浸透した今であっても忌避する傾向はあるでしょう。
カブトムシが嫌いな人に「カブトムシは衛生的な昆虫だよ。触っても大丈夫」とどれだけ説いても無理なのです。放射能と共に生きる、これは漫画版「風の谷のナウシカ」や「もののけ姫」の主題でもありますね。
全くその通り。反論はあまりにも叙情的で些末な言葉の揚げ足取りでしかない。
化石燃料を燃やせば炭酸ガス、硫化物、窒化物など、「同じく目に見えないが確実に身体だけでなく環境をも蝕むもの」を排出する事を認識すべき。それに対し放射能はきちんとマネージする事で管理できるものだ。
であるから、大都市圏で化石燃料を燃焼してその排ガスを世界中にばらまく事こそ無責任だ。
確かに、原発を撤去するのは難しいというのは課題として残るが、それこそ技術を結集して解決すべきと考える。
現在の福島での避難はあくまで予防措置であり、残念ながら漏れてしまったものも短時間で消えるもの、あるいは破棄処分にすれば済む物で、本来なら何兆円と言った被害にはならない。メキシコやアラスカでの原油流出の被害に比べて桁違いに実害は小さい。現在試算されているのは、明らかに過剰なコンプライアンスと風評被害によるものだ。
今回の予防的避難が解除されれば(おそらく、短期間のうちと思うが)、原発の周りにまた人は戻るだろう。現実に安全なのだから。放射能がきちんと管理されて、世界で一番安全な場所になるかもしれない。
どうも世間は放射能をオカルトと同じレベルで怖がっているように思える。
学習することなく、言葉だけで恐怖するのはこの国の特徴なのだろうか。言霊の国、日本だからだ。
放射線がDNAを損傷するメカニズムを知らず、恐れおののくさまは、枯れ尾花を見て幽霊と認識する未開人に等しい。
放射線は、活性酸素を生じ、その活性酸素がDNAを損傷する。この活性酸素は、我々が活動するエネルギーを作る時にも、ミトコンドリアから漏れ出るが、それと同じものである。いわゆる、ラディカルが、DNAを傷つけるのだ。
だから、その損傷を防止する機能を体は持っている。活性酸素を取除く酵素SOD(スーパー・オキシド・ディスムターゼ)を作り出し、活性酸素を除去するのである。もう一つは、遺伝子の修復であり、この2つがあるから人類は生き残ってきた。何せ、毎日10万箇所の遺伝子が傷つけられているとも言われるのだから、相当な能力だ。
我々は、日々宇宙から届く放射線だけで、日本で1.2ミリシーベルト浴びている。高地ではもっと高く、ブラジルのある町では、年間10ミリシーベルト浴びている。しかし、発ガンに差はない。
恐れるのは、勉強してからでも遅くはないのではないか。
今動いてる原発については、寿命が来たら廃炉していくことにして(あと数年~十数年くらいでしょうか)
これから作る発電施設については、洋上浮体風力、地熱、天然ガス、太陽光、このあたりを組み合わせて行くのが、たぶん、バランスのいい政策なんだろうと思います。
そもそも、どうせ、原発もウランが尽きれば動かないので、サステナブルとはいえないものですしね。
確かに東京電力の売上高は5兆ほどありますが、経常利益は前年度では2000億円程度しかありません。
そもそも、なぜ賠償に必要な金額と売上高を比べるのでしょうか。
また、仮に最悪の事態が起こったとしてもそれに対して十分な補償をした上で尚原発は経済的であるという主張は、原子力発電全体で見るならば、十分な補償を行えばその後も他の原発を(多少のコスト増はあるにしても)ほぼ同じように使い続けられるという政治的な前提がなくては成り立ちませんが、果たしてこの前提は正しいでしょうか。
そういえば、投稿主の論旨とは外れるが、今回の事故をきっかけに東電あるいは原子力発電の「国営化」を叫ぶ人がいるが、正直、神経を疑う。
今回の一連のトラブルでは明らかに政府側の対応がまさに「素人」ではないか。情報の提供も東電は国に遠慮して、の気配が多く見られる。
国有化して赤字、士気の低下、サービスの低下を招いたのは古くは国鉄、日本電信電話、郵政など有り余る例があるではないか。なぜ電力はそうならないと言える?電力のような基盤サービスこそ民営化を通して経営の透明化を図り、競争をできるだけ持ち込む事でサービスの改善を計るべきと思う。
もちろん、独占の弊害と利益の両方があるから、監督官庁による規制は必要だが、それによる天下りなど弊害の方が大きいと思う。今警戒すべきは国の「震災太り」ではないか。
あなた、自分の言っていることが恐ろしく人間として倫理が欠如していることに気がついていないのでしょうか?
全てのことが間違っているというわけではないですが、一戸あたり2500万円の賠償ですむのだから事故が起きても原発は経済的だという論理はあまりにも恐ろしすぎます。
それは2つの問題があります。
金さえ払えば、その人たちは土地をおわれてもいいのでしょうか? 職場も家もその土地での思い出も全て捨てなくてはならなくなる人の気持ちを少しも思ってない非道な意見だと思います。
もうひとつは、現実を見ればわかるはずですが、わからないのでしょうか?
放射能汚染による深刻な経済問題や海外からのバッシング、渡航禁止や風評被害など、東電が保証しなくていいとしても国全体でどれだけ被害を被っているのかを考慮していません。
また、風評被害はおかしいと言っても人間社会なんですから実際にそれは生じるわけで それを非難しても仕方ないし、風評被害がでることは確実なので目をつぶることはできません。
私個人としては原発が唯一利点があるとすればCO2を出さずに高い電力を出力できるというところだけです。
余談ですが原発推進派が言う原発が無いと電力が足りなくなるというのは全くの嘘で、そういう政策で原発に依存してきたから当然突然無くすと困るということであって、無くても対応できるような方向できていればそれはそれで、足りるようにできたと思います。
いつも楽しく拝読させて頂いています。
この時期に、世間の逆風に逆らい、擁護発言が敢えてできる貴男は男前です。
私はそういうポリシー大好き。
私も、東北電力と東電を比べれば、東電の人災ぶりは明らかだし、逆にいえば制御可能なんだから、この事故で全ての原子力を放棄するにはあまりにももったいないと感じています。
一点。地元保証の金額は、想定が甘いかな。地域住民の生計、産業、地縁、血縁を根こそぎ奪ってしまったわけで、たかだか2兆ですむと考えるのは、ソロバン屋さんの発想かな。感情も併せ計算しないとね。
今後についての私見。
第1には時間薬。これが大事。人的被害は、作業員の方以外には、おそらく出ないから。
第2には、施設の廃棄処分を考えると、やっぱりチェルノ方式にならい、そっくり覆って、より堅固な石棺にし、いっそ記念碑にする。
ソレの方が、別に処分場を作るより、結局楽でしょうね。
”二度とこのような事故を起こしません”って。
21世紀型のより安全な原子力開発に向かうための反面教師的マイルストーン。
今後も、刺激的なご意見を期待しています。
一地方のヘンなオジサンより。
celebritypokerjさんへ.
> そもそも、どうせ、原発もウランが尽きれば動かないので、サステナブルとはいえないものですしね。
海中ウランがほぼ無尽蔵にあります. 数千年は余裕でしょう.
海中ウランのコストは鉱山のウランの数倍程度です. まだ競争力がありません. 現在コストダウンを進めている最中という話です.
コストダウンに失敗したとしても, 原発のコストに占める原料ウランの割合は小さいので, ウラン価格が高騰したとき海中ウランに移行して問題ありません.
藤沢さんの補償費の計算に反論します。
補償費を1兆円と見ていますが見当違いです。
まず、補償費と言うよりは移住費が適当と思います。
私は、ダムに伴う移転を余儀なくされましたが、山奥でも5億円を頂きました。
私のケースでは、職場まで失う人は少ないので、休業補償費は頂いていません。
堅く見積もって、平均2.5億円とします。
20キロの避難圏内の人口は14万1千人です。1世帯4人とすると3万5千世帯になります。
2.5億 × 3.5万世帯 = 8兆7千500億円
このほかに、事業所があります。
この数はどれぐらいあるか私もわかりません。大まかにいって個人の移住費程度かかるのでないでしょうか。
総額 8.7兆~17.5兆 になります。
それから、これだけの人が移住するとなると用地の確保が課題です。皆さん解決できると思いますか。
辞令書1枚で転勤するサラリーマンとは違いますよ。地方は高層マンションに住んでいるのではないのですよ。
藤沢さんほどの知識人が、軽く試算しているのには驚きました。
科学的に論理的に考えよう。
今回の事故は、地震による津波が引き起こしていることは確かであるが、直接的な原因は、電源が消失したことである。封入容器にしろ、冷却装置にしろ地震で壊滅したから発生した訳ではない。岩手県ではあるが、震源地にもっと近い女川原子力発電所は問題なく稼動している。
電源を津波から防御することは、それ程技術の要る事ではなく、既存技術で十分である。今回の問題は、それらのことが設計要因に入っていなかったことであり、設計におけるシステム思考が不十分であったことが根本的な原因である。
ことの本質を見間違うような意見が散見するが、津波を防ぐのではなく、津波が来ても稼動が継続しうる機器とシステム配置が必要なだけだ。
また、電源喪失の時のバックアップもお粗末極まりなかった。万一の時の高放射能下での作業ロボットの開発配置などを含め、エマージェンシー時のサポートシステムの再検討も重要であるが、いずれもそんな膨大な費用が掛るものでもなく、技術も今あるものの組み合わせで十分可能なものだと思われる。
中国の原発は発電設備容量で全体の3%以下に抑制すると報道されています。現時点では2%です。
アメリカにしても原発の比率は20%です。現在建設中なのは1基のみで今後廃炉も増えるので比率が増えることはないと考えられると思います。
欧州ではフランスの原発比率が80%ですが欧州全体は系統で繋がっていますので一国のみの比率はあまり意味がなく、かなり薄められるはずです。
日本だけがガラパゴス的に過剰な原発政策を推進しているといってよいと思います。エネルギー安全保障上まずい対応をしています。
各国が一様に原発の比率を抑えるのにはそれなりの合理的な根拠があると考えるべきです。
各国は化石燃料に依存しないエネルギー政策を進めています。
そのためには原発ではなく再生可能エネルギーが重要であることを知っているのです。再生可能エネルギーを普及させるには原発比率を低くしなければならないことも知っているのです。それが各国の出した答えです。
電力から受ける経済経済活動や生活を貨幣価値に考えてみると、原子力から受ける恩恵は多い。しかし廃炉後の維持管理の経費も莫大だろう。でもそれを議論しても仕方が無いと思う。現状の原子力発電所の安全性を上げて、徐々に他のエネルギーに変えるのが常識路線かと。ttp://www.epochtimes.jp/jp/2011/03/html/d48406.htmlデマだと思っても、中国の原発は不安になる。韓国の原発は北の攻撃を受けないだろうかと根拠の無い不安になる。
しかし隣人がガンガン焚き火をしていても、自分は火が怖いからといって、綿入れを着て、鼻水を垂らして、お粥をすするのが正しいとは思えない。隣が火事になれば自分も焼け出されるからだ。安全性を高める技術を向上して、隣に教えるほうが自分も安全だし、新しい代用エネルギーを編み出せば、お互い潤うからだろうなあと思う。
こういう事態に至って、まだ気楽に原発を擁護するとは信じがたい。傲慢な文系的思考としか思えない。
元原発の設計者たちは何故原発を反対するのか?彼らの論説を聞いたことあるのか?
細かい数字を言う気すらありません。手短に言います、
そして、すべ理論的に論破します。
1.原子力は経済的な電力
>まさしく「発想が貧困」の証拠
原発に固着するのがために他のエネルギー研究を怠っている。「木を見て森を見ず」が他の可能性を抹殺する。
2.原子力は化石燃料を頼らない。
>化石燃料が枯竭するという古い既成概念に洗脳されている
証拠。40年前から石油がなくなくと言われ続けているが、
新しい、大規模の油田が次々と発見されている。実際、中国は昨日また新たにレアメダルの鉱山が発見された。あと200年石油が取れる学説もあります。
3.客観的に見て他の電力より安全って何?
>まさしく傲慢な文系的思考としか思えない。
客観的とは何?専門家さえ制御棒は100%作動しないと言ってます。制御棒が作動しなかったら、どうなる?
4.他国が原発をやっているのに、日本だけがやめるのは意味がない。
>ただちに全部100%止める非理性的な議論設定はおかしいし、他の国と比べるのもおかしい。いつマグニチュード8以上の地震が来てもおかしくない環太平洋火山帯の日本と日本の国土より26倍も大きい大陸型の中国やアメリカと比べる自体。己を知らない証拠です。原子力の研究と54基原発の稼働とは意味が違う。日本の原発が多すぎる。以上です。
海中ウラン?日本原子力研究開発機構の事を信用しているのですか?
もんじゅはどうするんですかね?
机上の論理は無限ですね…….
私の知人で、交通事故の対人補償無制限に入ってるから、人を何人轢き殺しても良いと言う人を思い出しました。
「何かあったら金を払えば良いんだろ?そのくらいの金はあるわ!」という態度の人には賛同できません。
色々な意味で驚きました。論理の破たんがありすぎて書ききれませんので項1以外には触れませんが。
貸借対照表B/Sという言葉を聞いたことがありますか?支払い能力は総資産のうちの純資産で決まります。東電のIRから東京電力保有の純資産を調べてください。簡単に見れます。
純資産を超える保障を求められれば債務超過です。
普通の企業はこれで破綻です。上でも言われてるように売上は何の意味もありませんん。
30km圏内は5万世帯程度でしょうか。土地の総面積は約15万ヘクタールです。それぞれ持ち主がいます。店舗もあれば工場もあり農業漁業の各産業がありました。
すべての評価額+移転費用はいくらになります?
何十年にも及ぶ後始末廃炉費用もかさみ東電は確実に債務超過になります。電気料金を3倍ぐらいにすれば防げるかもしれませんが、それもできませんので結局は税金を投入し資本注入することになります。
あ、東電が保障の免責をうけて税金負担にさせるという手はありますね。もしくは被害者の補償をまともに行わないとかね。
賛否両論の議論があるのはいいことですが、忘れてはいけないことは「何をするにしてもリスクはつきものである。」ということで、それを踏まえて判断するということ。
そして何かを選択するときは、「リスクを取る」わけだし、リスクが問題になりそうならそれを最小化しようと努力するようにしなければならないはず。車を運転したって、タバコを吸ったって、原発も火力発電もあるいはソーラー発電も全部ある種の選択。その上でどんなに頑張ってもリスクをゼロには出来ないでしょ。
どんな発電方法を選ぼうと問題はあるわけで、定量的に検討するしかありません。双方のシナリオをきちんと検証した話は余り無いですよね。かならず反対か賛成のバイアスがかかってます。
そう考えると巷で流れている原発やめる、原発続けるの両方の論者とも大半は意思決定の為の検討プロセスをサボってます。 めんどくさいけど両方の話を同じまな板に載せなきゃ。それが建設的な議論ってもんだと思いますけど。
20年後、30年後のことは分からないとか言う人が多いけど、それを言い出したら何もできない。携帯電話の電波が脳にとって安全かどうかのデータすらまだ無いわけだし。
10年くらい前によく言われていた「カップラーメンを食べると環境ホルモンによって精子が無くなる」ってのもめでたく嘘だと証明されたし。この前この話を10歳下の高校生に話したらめっちゃ爆笑されたけど、当時は普通にメディアで報じられてたよな。あと10年もしたら、今全部の原発を止めろとか言ってる人も爆笑されると思う。
ちなみにぼくが怖いのは自動車(死ぬリスクと殺すリスク両方)と喫煙(健康とお金)と古い情報とメディアです。これに比べれば原子力なんてとても足下にも及ばない。
1. 今の事しか考えていないからそういう結論になる。売り逃げの発想だ。
2. それは原子力とて同じ。
3. 火力・水力とも原子力並の安全基準を設ければ、少なくとも原子力よりは安全に運用できるだろう。
4. みんながやってるから、なんて実に日本人的な発想だ。
5. 短所を長所に変える。ゴミを濃縮してまた燃やすなど愚の骨頂。日本の原子力産業に残された分野は、いかに上手にこの産業を解体するか。脱原発技術、という良い課題が与えられたと考えるべきだ。
原発の日本での稼働に反対します。
日本には原発事故が起こった時に止める力がない事が今回の事故にはっきりしたからです。
中国なら簡単に止めるでしょう。
フランスだっていざとなれば止めるでしょう。
アメリカはもちろん止める。
しかし日本には止められない。
日本国民の生命と財産を守る国軍の定義があいまいだから、止められないのだと思います。
その定義と原発事故が起こった時の対応がはっきりしていないうちはすべての原発を止めるべきだと思います。
電力不足?
これまでモラルハザードで走ってきたのですからペナルイティは当然でしょう。
その意味ではサブプライム危機と同じです。
私も原発賛成だったのでペナルティは受け入れます。
失敗したものにはペナルティが課せられるというのは金融で働いているならわかりますよね。
ロスカットにかかってしまったのです。
その原因を考えて出直しです。
この事態(ロスカット)が起こってしまった段階では、過去のデータをもとにした経済的な試算には意味がありません。
原発事故がなかったら救命できた被災者もいたでしょう。
多くの方が触れていますが賠償額が一人あたり2500万とは、随分控え目な見積もりだと思います。農業、漁業においては西日本まで含めて広範な影響が予想されます。仮に東電が2兆円の補償をすることが可能だったとしても、東電が負わない莫大なコストを社会が負担することになります。
「事故があったとしても安全」な原発をうたう方は、福島第一原発での放水作業、復旧作業をいくらの賃金で引き受けられますか?現在の作業員や消防、警察、自衛隊の方を東電が「安く使う」ことができているからといって、彼らが引き受けたコストを軽視するのも不当だと思います。
原発の経済的価値について市民の不安感情を無視するのは疑問です。経済における物の価値というのは市場にいる多数の人の感情により大きく影響され決定するものなのでは?その工業的価値で金やダイヤの価格が決まるのではないように。
廃炉が困難だからというのを現状維持の理由にはともかく、原発をさらに推進する言い訳とするのもちょっと無理筋だと思います。
今回の事故が本当に最悪のものなのかどうかさえ保障されてはいません。私は必ずしも原発全廃を求めているわけではありませんが、原発を推進する方はあまりに限られた条件での想定のみをされているように思えて心配です。
kakusei39さん
「電離放射線によるDNA損傷にフリーラジカルが関わっていることが推測されている」という知識がどう安心に結び付くのでしょうか?
いずれにしても自己修復能を越えたレベルでの被ばくが怖いのであって、紫外線を避ける以上に放射線の影響を危惧するのは当然のことです。すぐパニックになって首都圏を逃げ出せ、というのは行き過ぎですが専門家であっても「大騒ぎをすべきレベル」であることに異論はないでしょう。
藤沢さんの擁護論に始まって全国の方が、賛同、反対の議論が始まったことは民主主義国家日本において大変喜ばしいことだと思います。
さて、私は地元の福島県民です。
大熊町にも何度も行っています。
ここは太平洋岸から30メートルの断崖に囲まれた町なのです。
原発の場所選定をしたときにもこのことが一つの選択理由でした。
しかし、写真を見ると原子炉やタービン建屋は台地を削り海辺に作っています。
これが、大津波にさらわれた原因です。
地の利を活かさなかったのです。
二つ目に藤沢さんは補償費5000億円程度なので東電が吸収できると言っていますが、あまりにも私らを愚弄する思想の持ち主でありませんか。
避難指示範囲の補償額となると大変ですよ。
都会のマンションに住んでいる人は無知なのでわかりませんが、例えば、墓石の移転、庭木の補償、氏神の移転、細々とした補償が出てきます。
以前にも書きましたが、1世帯2.5億円は下回らないでしょう。移住するとはそのぐらい費用と時間と労力がかかるものなのですよ。
また、原発支持の皆さんへの意見ですが、東京湾岸に作ったらどうでしょうか。
土地が空いているお台場でもよいと思います。
この点についての賛成、反対の意見をお聞きしたいと思います。
私は、原発は人間が放射能をコントロールできるようになってから商用化すべきと思います。
将来の原子力制御技術の向上に期待しない訳ではないけど、現状は非常に心もとないわけですよね。問題は東電の隠蔽体質でしょう。
原子力発電擁護派こそ、東電の姿勢を批判すべきなんじゃないでしょうか?
現在稼動中の原発は安全補強(バックアップシステム強化含む)すると同時に、周辺技術の向上にも注力し、そうした技術の実用化を待ってから新たな原発開発を行っても遅くはないと思います。
それまでの電力需要増加分は火力や自然エネルギー発電の普及と発電効率向上によってカバーしていけばよいと思います。
十年先、高放射線濃度下でも安全に作業できる遠隔操作人型ロボットが開発されて、今回のような事故の対処をノンストップで行えるようになる事だってありえます。
例えば1km四方を完全な人工地盤と化して、その地盤ごと免震構造とし、過去最大の地震加速度4022ガルを数分の一に低減する人工地盤の上に原発を建設するとか、
高濃度放射能汚染水の高効率処理能力の国産化確立とか、
あらゆる周辺技術のレベル向上が整ってから原発開発に着手しても遅くはないはず。
火力発電の欠点
1. 地球温暖化
最大の問題は, 地球温暖化論者と戦わなければいけないことです.
私は地球温暖化論をうさんくさいと思っていて, 将来の気候なんてわかるわけがない, また温暖化してもとくに問題なしと思っています. 昔は海面が70m上昇するとか言ってたのが, 今は数十cmというように話がどんどん小さくなっています.
しかし, 地球温暖化論者は世界中にいて, 各国政府もその支持者です. これと戦うのは並大抵ではありません. 反捕鯨カルトとさえまともに戦えない日本が, 地球温暖化論者とどう戦うのか, 見当もつきません.
# 天然ガスはCO2削減に役立つという見方がありますが, 排出量は石油の2/3です.
# たくさん(1.5倍)使えば同じです. 石油の代替に意味はありますが, 原発の代替は?です.
2. 資源問題
量としては100年以上は余裕です. 石油は半世紀以上昔から「あと30-40年でなくなる」といわれ続けてきました. 採掘可能年数の数字はいいかげんです.
ただし, 偏在性の問題があります(石炭は大丈夫). 一部産油国以外ではコスト・リスクに問題があり, メキシコ湾原油流出事故はリスクが現実のものになったケースという見方があります.
資源国の影響も要注意です. 中東の革命により親米独裁政権は倒れ, 反米イスラム系民主政権が登場するでしょう. もちろんアメリカは織り込み済みで対応していますが, 日本がアメリカに頼って石油を確保するのは難しくなるでしょう.
ロシアも高リスクです. ウクライナへの天然ガス供給を止めた事件をヨーロッパは覚えています. 日本でもサハリン2事件がありました.
日本国内のガス田開発は有望と思っていますが, 単純ではありません. 例えば大規模な南関東ガス田があり, 数百年は余裕です. しかし今まで大規模に開発されてこなかったのは, 昔使いすぎて地盤沈下を引き起こしたのが原因です. また, 尖閣諸島でガス田を開発するつもりなら, 中国軍と全面対峙する覚悟が必要です.
> 新しく家を買って(2000万円)、新たな生活をスタートするための支援金(500万円)を払うとしよう。
これはこれは、 安く見積もったものですね。
例えば、 今まで農業とか漁業に従事していた人たちが住み慣れた土地に移住して、簡単に新しい仕事に就けるとはおもわれません。 今後の生活費をずーと面倒みるというのが妥当だとおもいます。
もしくは、 例えば、 農家には従来と同等な仕事ができるように土地を用意するということもできます。 私の子供時代の友達なんかは、 いまは 何億円の土地持ちがごろごろいます。
この記事のには、 都会人の傲慢さがみえみえです。
風力発電の欠点
1. 騒音
愛媛県伊方町で風力発電を設置したところ, 騒音が大問題になりました. ただし, 設置した第三セクターが素人だったのが原因で, 最低でも300m, できれば500m以上人家と離すのが普通のようです.
しかしずっと軽視されていたのか, 騒音問題は時々起こっているようです.
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010100701000547.html
2. コスト
以前調べたとき, 風力発電のコストは水力よりわずかに高いだけでした.
もちろん建設費・維持管理費を抑える必要があり, 風がよく吹く場所でなければならず, 立地条件はかなり難しくなります. また, コストを下げるべく大量の風車を立てようとしても, 日本にはなかなかそういう場所はありません.
しかし, イメージだけのコスト無視で風車を立てている自治体があっちこっちにあるのではないかと思っています.
ヨーロッパのように大草原が広がる地域ならいいのでしょうが.
3. バッファ
風まかせなので当然止まることがあります. そのとき別の発電所が必要で, それをバッファと呼びます. もちろんヨーロッパでは用意しています. 現在日本では大手電力会社がバッファの仕事を請け負っています.
したがって電力不足を補う役にはたちません.
4. エネルギー密度
風力発電で火力などと同じ電力をまかなうには, 莫大な数の風車を立てる必要があります. しかし上に書いたように, 日本ではかなり困難です.
——
私としては, 他の発電の代替は無理と思いますが, コストをしっかり計算した上できちんと計画を立て, 風力発電を進めるのはよいと思います.
http://eco.nikkeibp.co.jp/style/eco/special/071218_tomamae01/index.html
≫usau3
分かりませんか。
放射線が(紫外線は放射線とは言いません。理解できてないようですね)ダイレクトにDNAを損傷するのではなく、活性酸素を作りDNAを損傷します。
これは、人間が活動する時にエネルギーを作り出すミトコンドリアから漏洩してくる活性酸素と同じです。だから、放射能だけが特殊なメカニズを使って、DNAを損傷するわけでは無いのです。
自然界で被曝している放射線量は、高地では10ミリシーベルトになりますが、日本の1.2ミリシーベルトの所と、発ガン率に差は見出せません。高地では、毎時1マイクロシーベルトの放射線を浴びていることになります。
チェルノブイリの経験から、年間100ミリシーベルト浴びても発がん性に差がないと言われておりますから、環境が毎時10マイクロシーベルトぐらいなら、人間の持つ活性酸素消去酵素で何とかなるようです。
なにせ毎日10万箇所の細胞が活性酸素で損傷しているのを、何も起こさず修復しているのですから、短時間に大量の被曝(原発の近辺)さえ避ければ、良いのじゃないでしょうか。
kakusei39さん:
いえ、放射線がDNAを障害するのはありふれた活性酸素のためであるから怖がらなくていい、などというのは理由にならないと思うだけです。
紫外線もフリーラジカルを作ってDNAを障害しますが、到達するのが表面だけとはいえsunburnや皮膚癌の誘発を恐れて人は過剰な(人によっては一切の)日焼けを避けるものです。深部への影響があり自分の五感によって障害の程度を予測することができない放射線は、当然より用心されるべきでしょう。
ブラジルの町と日本ではそもそもの疾病構造が違いますから、仮に放射線レベルによる発癌の差があったとしても検出するのは困難なように思います(…10mSV/年の被ばくを恐れるべきだとは思いませんが)。
>10万箇所の細胞が活性酸素で損傷しているのを、何も起こさず修復しているのですから、
修復エラー(発癌)自体はありふれた現象です。人為的な障害の頻度が少なければ、また総線量が同じでも分散されれば、余計なエラーを回避できる可能性は高くなりますが
>短時間に大量の被曝(原発の近辺)さえ避ければ、良いのじゃないでしょうか。
避難圏外では放射性物質による健康被害の可能性はあり得ないという意味でしょうか?知識がない故に過剰な不安を持っている方は多いでしょうが、リスクの存在を無視し、自分よりリスクを大きく評価する人(主観の問題ですよね)を「未開人なみ」で片付けるのはあまり感心できません。
≫2
原子力は、地上のあるあらゆる生物にとって、あってはならぬものなのです
こう言う未開の人に、放射線はいつも浴びているのですよと伝えているだけ。ラジカルは、自分自身でも作っているのだから、その除去酵素を沢山作れる体にすることです。これは老化防止につながります。
10mSv/Y浴びるのは、何もブラジルの町だけでなく、世界中の高所の町では皆高い。臨床データで、被曝量と発がん性の相関は見出せなかったと言う話。(疫病の形態違いとは無関係でしょう)
地上核実験がなされている時代の、被曝量は世界各地とも凄かったのではないかな。その総元締めのロシアが日本からの輸入に放射線測定をするというから笑える。単なる嫌がらせだよこの国は。
反論してる人は、より具体的な対案を出さずに否定ばかりして恥ずかしくないのかな?
これからの日本が原発なしで国際競争の中で戦い抜く論理的な考えをまだ一つも見てない
金融商品にたとえると,原発は高レバレッジのオプションの売りのようなものだと言えます.
普段は数パーセントのプレミアムを享受できていい商品だな,と思えますが,いったん予想と逆にいくと売り手が吹っ飛ぶほどのロスがでる可能性があります.
LTCMもノーベル賞受賞者が絶対安全思ったポジションによって一瞬にして崩壊しました.
そういえば金融界のクオンツも元原子力関係のエンジニアがたくさんいます..
原発が,自動車や火力発電所より安全というのなら、今起きている避難騒ぎは,一体何なんだと言うのが実感ですね。
さて、tetuya6115さん
原発に替わる対案はありますよ。
燃料電池です。それもSOFCなどの酸素移動型燃料電池です。この電池の特性は、白金などの貴金属を必要とせず、燃料は,天然ガス、石炭ガス、可燃ゴミなどから作られる可燃ガスなど燃えるものなら何でも燃料化できます。
然も、熱効率が高く、既存の火力発電の1,5倍くらいの効率アップが可能です。更に、原理的に,この燃料電池の排ガスには,炭酸ガスしか含まれませんから、吸着とか、回収とかが可能です。
もっと面白い話をすると、炭酸ガスと水と,石炭を燃料にすることが出来ます。面白いですね。
10kwの燃料電池を,1000万台作れば、1億キロワットになります。この生産施設がもたらす雇用や,契機に対する刺激、或いは、この燃料電池を輸出することによってもたらされる利益は測りしれません。
どうです。もう原発は止めにしませんか。
私は藤沢さんの意見は全く当然で、常識的だと思います。
ただ、原子力であっても「無尽蔵」というわけではなく、そこは少々誇張があると思います。
私は事故直後、建屋が水素爆発している映像を見ながらも、これはチェルノブイリのようなことにはならないので、ある一定の幅に必ず収まる、と家で話していました。ただ、家内はそんな私の言うことを全く信じようとはせず、説明しても聞く耳を持たないようでした。
私は家族に、未知のインフルエンザウィルスと放射能汚染とどちらが怖いかと聞いたところ、妻も息子も絶対放射能の方が怖いと言いましたが、私は比較するのもばかばかしいほどウィルスの方が怖い、それは目の前にウィルスがいてもすぐには分からず、体に入ったら相当の確率で死ぬからであり、放射能は超微量でも測定しようと思えば数値で把握でき、対処可能だから、と言いました。
見えないものの恐怖は暗闇やオバケのように人間にとっては「死ぬほど」怖いものなんだと思います。しかしながら、科学と理性で、目に見えないものも管理可能にしてきましたし、原子力も商用発電を開始してからでもすでに50年以上の知見の蓄積があります。
よく原子力は人間の手に負えないなどと、詩人が文学者にでもなったような言い方をする人がいますが、手に負えない、あるいは制御が難しいのは人間の感情のほうで、原子力技術の方では無いことは明らかです。
よく「安全・安心」とひとくくりに言いますが、今回原発からはき出された放射背物質の数値は、ゼロであるに越したことは無いという「安心」を目的にした管理値と、人間の命にかかわる「安全」性の評価をするときの管理値とでは全く立脚点が違います。
これをちゃんと理解していないと、聞き慣れない単位の数字でいくら「直ちに危険な数値では無い」と言われても、理解できません。
> 原子力も商用発電を開始してからでもすでに50年以上の知見の蓄積があります。 . . . 手に負えない、あるいは制御が難しいのは人間の感情のほうで、原子力技術の方では無いことは明らかです。
圧力容器から、 さらに格納容器から高度な汚染水が漏れています。 さらに、 どういう経路からなのか、 タービン建屋の地下室に汚染水が溜まり、 電気系統を正常に動作させRHRとECCSを復旧することができません。 また、この汚染水を取り除くことも簡単ではない。 50年以上の知見も残念ながら無力に近いのが現状です。
よくこれだけの最悪の事象が起きるものとおもいます。 これらの事象が独立ならば、 現在の状態をまねく確率は無限小に近いはずです。 高校時代に、 ”When it rains, it pours.” という諺をならいましたが、 放射性の雨は、”pours” より悪質です。
≫原発が,自動車や火力発電所より安全というのなら、今起きている避難騒ぎは,一体何なんだ。
分かりませんか。
逃げられる間(時間的余裕)があるということです。チェルノブイリの稼動中に無茶な運転をして、耐圧容器から外に大量の放射性物質をばら撒いた事故では、避難する間がないでしょうが、福島のような深刻なレベルの事故でも逃げる間があります。
放射性物質だけが危険なものだと思っている視野狭窄の人が多いようですが、1984年にインドのポパールで起こった農薬工場の爆発事故では、4500人が死亡、5万人が中毒患者というような悲惨な結果になってますが、逃げる間がなかったのでしょうね。
我々は、全く安全なもののみで生きているのではなく、危険と隣りあわせで生きてる部分もある訳で、冷静に評価してリーズナブルな代償で便益を入手しないと70億人の人間が生きていけないのじゃないですか。
投稿見て思うのは、WHOの統計にあるように、テラWHあたりの死亡者数は、原子力が石油火力より圧倒的に少ない「事実」を直視できない、先入観まみれの人が多いという印象だけです。
確かに50年の知見の蓄積の中から、こんな事態への対処法は直接には出てきません。
ただ、汚染水を取り除くことは簡単ではありませんが、可能です。他の困難な状況についても、克服するための取り組みを開始していることは報道を見れば明らかです。
放射能を含む雨は悪質に決まっていますが、放射性物質の新たな放出が起きない限り、今後の雨に神経質になるのは道理があいません。
私は放射能汚染より、不条理な風評被害の方が遥かにあとあとまで尾を引き、取り除くのが困難で、無意味な経済損失を拡大すると思います。
放射性物質には半減期があるうえ、遮蔽材を使ったり距離が遠ざかれば安全ですが、不条理な風評被害は誤った情報が訂正されないまままき散らされ、増幅再生産されるので、手に負えません。
放射能汚染されると言う事を考えていない発言に驚きを感じます。人間も海も土地も汚染される事を考えていない。
放射能汚染された土地はどのくらい使い物にならないのでしょうか?50年も100年もそれ以上にもなるでしょう。そこに根ざした文化、歴史、町のコミュニティがすべて失われるのですよ。
それも強権に推進してきた一握りの人々のために。
それを抜きに換算した2500万円はどういう計算でしょう?
健康被害と家も職もすべてを失うのですよ。
失った土地や海や歴史や町にどのように保証するのですか?それを考えずにお金に換算できないのでは。
ちなみに擁護の発言しておられる方々は原発のそばに暮らしていらっしゃいますか?
どこか、高みにいて発言していらっしゃるなら、擁護派の人にはぜひ、原発のそばで暮らしていただきたいと思います。家族を連れて幼子を連れて、安心して暮らしていただき、健康で長らえていただければ、不安視する人も納得できるのではないですか?ぜひ、原発のある場所へ、擁護派の方は移住してください。その上で発言していただきたいです。
手に終えない物を生んでしまった人間の愚かさを愚かとは思わず英知であると、言い張るのはやめましょう。このような現状をふまえてそして,世界に先駆けて、原発を何十年かかっても廃炉にしていきましょう。ドイツやスイス、脱原発を目指す国は増えるはずです。
>44
kakusei39
あなたの作為的な統計学を、新期造山帯である日本における原子力発電所のリスクとしてマクロで話を薦めてください。
まさか新期造山帯における原発のリスクが世界平均と同じだと
本気で思ってるのですか?
地震のない世界と地震頻発国の地震保険料が同じだと言ってるようにしか思えませんよ。
それとも日本の技術は地震保険料をも抑え込める技術だと
ロイズあたりに訴えてみますか?独りよがりもよいところです。
kakusei39さん
>疫病の形態違いとは無関係でしょう
低線量の放射線でがんが出現するとして、臨床症状が現れるより先に感染症や血管病変で死亡すれば、見かけ上の発がんリスクはマスクされてしまいます。日本人はがんになりやすい(=平均寿命が長い)上、早期胃がんや大腸がんの診断率はブラジル高地とは比較にならないのではないかと思います(統計上の有病率が高く出やすい)。
高地の住民と日本人を比較する場合には当然解析にあたって年齢構成や性別、喫煙の有無等の他の発がんリスクをそろえるのでしょうが、人種をはじめそろえようのない項目も多くあります。調査対象のnや解析法により異なる結果が出る可能性はあるように思います。いずれにしても大きな差ではない、としても。「低すぎる」規制値を設定した専門家たちを高地の自然放射線も知らない、先入観にまみれた愚か者とは思いません。
原発を推進してきた人、大きなビジネスの現場にいて意思決定に関わるような人はおそらく一般人よりリスクテイカーで国内外での競争に勝つことを重視し、生活を農地や海よりも消費文明に依存し、したがって彼らにとっての故郷は代替のきくものであり土地やそこでの生活様式に対する愛着も薄い、という人が多いのではないかと想像します。
これから続く電力不足と放射性物質の漏出と、その各々によってどれだけのものが失われるのか。それを見た上で、多くの人の意見を反映させて、原子力政策は決定されるべきです。
残念ながら、原子力発電が事故費用を含めなくてももっともコスト高であることは、すでに実績ベースで実証されています。
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/siryo2010/siryo48/siryo1-1.pdf
上記資料には、失われた20年にどれほどの税金が一般会計と特別会計からつぎこまれてきて、この惨状となっているか、明確に示しています。
じっくりご覧くださいませ。
>40.tokyo285さん
いい例えですね。
現在はディープアウトのオプション売ってロスカットにかかって損失の処理の方法すらわかっていない状態。
その状態でディープアウトのオプション売りを擁護するというのは無理がありますよね。
損失の処理は民間では無理で自衛隊の対放射線の部隊の創設と訓練が不可欠と思います。
それがない状態ではディープアウトのオプションを日本で売るのは無理でしょう。
現在のポジション(原発)もすべて一度閉じるのが普通です。
これは経済的な対案とのトレードオフではなく普遍的なルールの問題だと思います。
永久に廃止というわけではないですが、事後後の対策がない状態ではすべての原発を一度止めるべきでしょう。
原発事故と他の事故の被害を比較している意見もありますが、原発事故以外ではどんな大事故でも米軍が大規模に避難する事態になるとは思えないんですよね。
発言しない原発は原子炉の寿命がきたらいずれ沢山できますけど?
そんなコストがかかるものを押し付けてたわけですよね。
原子力が経済的だというのは、本当にかかるコストを電力会社が負わなくてすむシステムになってるからです。
そのせいで国の借金も膨らんでるし今後も膨らむんですが。
今回の補償と、事故を起こしてない原発の使用済み燃料の将来に渡る安全な管理、これらのコストを全部電力会社が負担したら、原発のコストはぶっちぎりに高くなります。
そして何故、日本での児童の甲状腺癌の増加を計算しないのでしょうか?これで亡くなる子供は有意に増えますよ。
原発の反対を訴えたい人は、
原発の反対で押し切ろうとすると、
推進派の出す、環境を汚さない、雇用の創出、電力不足
などに論点をおかれ、反論に窮していくように思います。
なので原発反対もいいですが、
代替エネルギーを押し進める方向で行ったほうがいいです。
自然エネルギーは現実的じゃない という流れが必ずおきますが、
「ならばどうすれば現実的なのか?」
という流れへもっていければ可能性が高まります。
そもそも代替エネルギーは沢山うまれています。
熱や振動を電気にかえる素子など、道具はたくさんありますし
かなり有望なものもあります。
だからGoogleも太陽光に、まだ実験段階ですが可能性を見出しています。
とにかくまだ殆どの人が知らない、でも可能性のある
代替エネルギーも出てきます。それらを
原発反対派は反対するだけではなく勉強していくようにしたいですね。
原発は30年以上前の古い技術です。
30年前の車は古くて、20年前のパソコン使えないですよね。
なんで30年前の道具が今も余裕でつかえて、
永遠に使えるのでしょうね。
日本の家屋なんてすぐ壊れるのに。
放射能は人間が管理し制御できるから安心だというのが彼等原発推進、擁護者の主張のようである。たしかに今回のFUKUSHIMAの件は外見的に勝手に原発が事故を起こしたものではないかもしれない。地震と津波が第一義的原因であったとしよう。それによってあろうことか非常電源用のジーゼルエンジン発電機まで止まった。それさえ止まらなければ、、、と臍を噛んでいるだけで済むことだろうか。
では、それ以降の現状はどうなのか。地震津波が収まってその後、核反応は簡単に収められたのか。万一のための安全装置が作動し、この程度で抑えられた、抑えられる、抑えられるだろうと本当に言える状況か。
どれほどの人が他人の人災ゆえに自己犠牲の精神で飛び込んでいっているのか。自己犠牲を強制されているのか。されど原発は必要といっている人々よ。
結局、簡単に収められると公称する割には、プルトニュウムやセシウムやヨウ素に手こずっているではないか。事故発生一ヵ月後のこれが、簡単に制御している図であろうか。放射能物質をコントロールしている図であろうか。原発を管理できている図であろうか。
原発推進者の言うところの「想定外」が怖いから、原発反対者はさらに不信感を持ってその反対を主張するのである。
貞観地震は想定外、何重もの安全策破壊も想定外、メルトダウンしない設計の破壊現状も想定外。何が想定内だったから事故は起こったのか。
人知の及ばぬことがあるという冷静な判断、神への恐れと謙虚があるから反対しているのである。
これまでの東電・政府の対応を見ていると世界各国が今回の惨事を並々ならぬ意欲をもって注視してきていることを理解しているとは思えない。
初動対応の遅れ云々を言う前に日本政府が陣頭指揮を執るべきであったことは間違いないだろう。
東電・保安院のペアではどうしても現実を「過小評価」しがちで、このことが世界各国に「疑惑」の思いを抱かせたことは間違いない。
原子力発電その物が「悪」ではないと思う。
少なくとも我が国が原発政策に舵をきった事自体は頷ける。
しかしながら地球物理学での「プレートテクニクス論」が確定し、我が国が絶望的な地震多発地帯に位置していることが明らかになっても漫然と原発政策を続行したことは大いに恥じるべき事で、「時効」だなどと言わずにその「メカニズム」は徹底して追及されべきだ。
やはり「既得権」を掴んでいる人種は徹頭徹尾この権利、利権にしがみついていたということか・・・。
これまで原発が生み出してきた「利益」はどのように配分されて来ているのだろうか?。
耐用年数を迎えた原子炉でも引き続き「再利用」という異常な行動をとってまで利益を温存?した理由はどこにあるのだろうか?。