日本は歴史的な変革期を迎えています。こういうときはテクニカルな経済理論よりも、大きな歴史の流れを見たほうが本質が見えるかもしれません。本書は6冊の古典をテキストにして、現代の日本経済の問題を考えるものです。
第1講 既得権を考える――『国富論』
第2講 金融危機を考える――『資本論』
第3講 イノベーションを考える――『リスク・不確実性・利潤』
第4講 大不況を考える――『雇用・利子および貨幣の一般理論』
第5講 自由主義を考える――『個人主義と経済秩序』
第6講 財政危機を考える――『資本主義と自由』