米国のソーシャルメディアマーケティングは
・FacebookやYouTubeなどが、2008年のオバマ大統領誕生の原動力となった
・Facebookが米国で2人に1人が使う、巨大なコミュニケーションプラットフォームになった
という二つの事実が大きく加速しています。
多くの有力企業がFacebookを中心としてソーシャルメディアマーケティングを行うことに、なんのためらいもなくなったからです。
米国では、Buddy Mediaを筆頭に、Vitrue、Involver、Context Optional、Wildfireなどの専業企業が台頭し、広告代理店やナショナルブランドを顧客に順調に業績を伸ばしています。彼らは数億人単位のファン数を持つFacebookページの運営を任され、さまざまなキャンペーンを通じてブランド価値向上や売上アップに貢献しています。彼らは数十億円もの資金調達にも成功し、今後さらなる成長を期待されているのです。
最大手と思われるBuddy Mediaにいたっては、
・1年間で顧客ゼロから500社へ。
・18ヶ月で30名から120名に従業員を増加
・2010年の年商は300 – 500億円と思われる
という著しい成長を果たしています。
彼らはFacebookページの開設代行を行うと同時に、ページを簡単にカスタマイズできるソーシャルアプリを数多く用意します。そのうえでFacebookページやTwitterへの投稿管理ツールを用意し、ファンを増やす(Acquire)と同時に、いいね!やコメント、シェアの数の数をポジティブに増やしていきます(Engage)。ネガティブなコメントが入ってこないように、巧みにコミュニケートしていくこと(Moderation)も大事です。こうした作業を経て、顧客企業の目的に即していくのです。
モディファイでも、SM3というソーシャルメディアへのコンテンツ投稿管理を行うプラットフォームをベースに、さまざまなツールの開発や運用代行をしています。やっていることは米国企業群と同じですが、日本ではFacebookだけを見つめていれば良いというわけにはいかないし、オバマ陣営の事例のような成功体験が国内にまだないために、勢いに弾みがつかない状況です。
やはり顧客企業の気分をポジティブにするには、素晴らしい成功が必要です。僕たちに求められているのはそういう、誰にでも分かりやすい、大きな成功事例をまず用意することなのです。