オリンパスを当局や市場はどうするのか

石田 雅彦

オリンパス事件の処理は、日本に対する国際的な信頼度を占う試金石になりそうです。
表題ブログでは、ガバナンスが発揮されたなら上場廃止の回避もあり得る、と書いている。上場廃止は証券取引所が判断するわけなんだが、刑事事件にするしない、だけではどうなるかわかりません。
しかし、こんな「犯罪」が単なる課徴金ですむのか。投資家ってそんなにエラいんですか。影響が大きいから罪に問われない、というなら上場企業は何してもいいんでしょうか。そんな感想を「Mutteraway 時事問題 を語るブログ」でも、菊川オリンパスに見る司法のダブルスタンダード、として書いています。
また「やぶしらず通信 yabuDK note」というブログでは、当局は全貌を把握してるはずもないので、こんないい加減な措置は考えられない、と示唆。まったく開いた口がふさがらない、とはこのこと。この国の司法や行政には、正義を実現したり真実を追究する機能などないことがわかります。
さらにこちらの「風の囁き日記」では、東証の責任や山一証券事件との関係にも触れ、今後もまたガバナンス欠如コンプライアンス無視の上場企業が現れるようなら日本市場の信頼性への影響は計り知れない、と書いている。
一方、この「弁護士川井信之のビジネス・ロー・ノート」では、問題点を整理しつつ、オリンパスをどう処理するか、まだ材料が少なくてわからない、としています。
ビジネス法務の部屋
オリンパス社は上場廃止を免れるのか?(あくまでも個人的意見)


金融危機。銀行をどう扱うのか。上記のリンクと関連する話題なんだが、なぜか異様に救済されがちな大銀行です。影響の大きさにフンゾリ返って反省しない、という体質は電力会社にしても金融機関にしても共通したもののようです。破たんを怖がって問題をうやむや先送りにし、さらに大きな危機が起きる、というのはもうやめたらどうか、と書いているブログです。
ROCKWAY EXPRESS
アイスランド危機からの教訓:銀行を破綻させよ

ドイツ。極右テロ。犯行声明を出す、出さない、ということが特徴的な変化を示しているのでは、と言うブログ。政治的テロリズムは主義主張の実現のためにテロをするわけで、犯行声明を出さないのには何か理由があるはずです。こうして話題に上がることで、テロ対象者たちに無言の圧力をかけることにつながる、と考えているのかもしれない。いずれにせよ、テロで根本的な問題が変わったりなくなったりすることはありません。
壊れる前に…
危険な波

自民党。野党である理由。選挙で政権を落とされたことを本当に反省し、今こそ次の政権与党へ返り咲くための貴重な時間なのにムダに過ごしている、と表題ブログでは書いています。与党よりも良くなきゃ政権は奪還できません。谷垣自民党総裁は、その目的のために我慢して忍従してるのに、党内からも罵倒され始めて大変です。ただ、このブログでは、小泉進次郎氏の「自民批判」を紹介しつつ、消去法で選ばれなかったとしても自民党の以前の姿に失望してるのが国民。それがわからず、今の民主党がダメなら以前の自民党を与党に戻せ、では絶対に政権返り咲きは無理、とも述べている。
このまま自民党はなくなってしまうのか。「静かな田舎ブログ」では、TPP問題にからめて自民党の力の源泉は「数」だとし、だとすればいずれ存在意義を見失って崩壊に向かうのかもしれない、と書いています。こちらの「岩下俊三のブログ」も、自民党本部の土地問題から、凋落ぶりがすさまじいこの党の未来を占っています。民主党や公明党、共産党も含め、今はこれら旧態依然とした政党政治の転換期なのかもしれません。
ほろ酔い浅慮
【駄文】野党の作法を~

スタバ。占拠されたのか。こうしたところが、スタバらしい、という感じ。あそこでずっと仕事してる人もいます。スタバにとってはSOHO連中はお得意様なんで、こうしたファンドを設立してアピール、ということなんでしょう。SOHOって言葉も死語化しつつありますが。
【ネタ倉庫】ライトニング・ストレージ
本家スタバの公式サイトがエラいことになってた

次期戦闘機。米国の商売。TPPだの財政危機だのなんだの言っても、ほとんどの軍備は米国から買ってる、というか売りつけられているのが日本です。本当はそんなの買ってる場合じゃないほど国庫は大変なんだが、イタリアの財政はあれほど騒がれるのに、日本の場合なぜか国際的には放っておかれているのが現状。日本が破たんしたほうが影響が大きいと思うんですが。このブログでは、いろんな意味で次期戦闘機は米国ではなくEUと組むべき、と書いている。確かに、対米、対中、航空機分野、国防、といった条件をにらみつつ、将来の日本を考えるのは官僚じゃなく、政治家の役目だと思います。
大石英司の代替空港
タイフーンを推す

クラウド。無料サービス。百花繚乱の気配のあるオンラインストレージサービスなんだが、これも大盤振る舞い。高速になったWi-Fi環境に加え、大容量化で従来のパソコン、というか携帯コンピュータ端末の使い方が激変しつつあります。こっちの「matuダイアリー」では、特別なアプリを必要としないのもBox.netの特徴だ、と紹介。WebDAVに対応してるため、Box.net上のディスクをローカル上にマウントできる。もっとも個人的には、そんなもの得体の知れないどこかのサーバに重要なファイルを依存して大丈夫かいな、とは思います。
情報考学 Passion For The Future
期間限定で50ギガバイト無料になるオンラインストレージ Box.net のiPhoneアプリ

イラン。フレームアップ。IAEAによる核兵器開発の疑惑をもとに、米国とイスラエルがイラン攻撃の口実を探している、という論考なんだが、イラク攻撃がそうだったように、米国は国連決議があってもなくてもやりたいことはやる国です。核保有疑惑と言えば、イスラエルこそ、北朝鮮やイランを凌駕する大頭目なわけで、「核不拡散」の理念というのはインドやパキスタン、イスラエルをみれば自明なように欺瞞でしかない。この論考では、エルバラダイ氏のようにIAEA事務局長の平和への確固たる姿勢が問題で、今の天野氏にその姿勢を示せるとはとうてい思えない、と書いています。
リベラル21 坂井定雄(龍谷大学名誉教授)
イラン攻撃の道を開く天野IAEA事務局長

マンガ。作者の営業。海外で賞を受賞した日本の作品のマンガ家や原作者が授賞式にも出ず、コメントも出さないのは問題、とする意見へのちょっとした違和感を書いているブログ。おそらく、こうした賞を取ることで売上げなり権威なり、なんらかの影響があると思うなら出るんでしょう。影響がない、もしくはわからないから出ない。ブログでは最後にTPPにからめ、日本のクリエーターたちも営業する時代なのか、と嘆息しています。
夾竹桃日記
「内向きに閉じた日本のマンガ市場」という批判

米国大統領選挙。討論会で大失敗。テキサス州知事のリック・ペリー氏が本命視されていた共和党の候補者選びなんだが、このブログによると討論会での大失態で下馬評から外されたようです。で、黒人実業家のケイン氏、前マサチューセッツ州知事のロムニー氏、元下院議長のギングリッチ氏の三人に絞られた、と書いている。その中で再戦を狙うオバマ大統領がもっとも苦戦を強いられそうなのがロムニー氏、とする。こちらのテキサス在住の日本人が書いている「ぼくあずさは地球人」というブログも同じく、失言癖のあるペリー氏はダメ、とする。この方も米国在住者「YS Journal アメリカからの雑感」では、共和党の候補者は、ロムニー氏、ギングリッチ氏の二人に絞られてきた、と書いています。
アメリカ経済ニュースBlog
共和党大統領候補の大本命はミット・ロムニー氏でしょう